アマゾンのトップページに、Amazon Kindle(アマゾン・キンドル)が日本でも購入可能になったという告知が出て、あちこちのニュースメディアで取り上げられてます。Engadgetのようなところで紹介されるのは普通にしても(記事)、このニュースは一般の新聞系メディアのサイトにも即座に広まっているようです。
実は今年の3月末、帰国前にKindle2を買って日本に持ち帰って細々と使っていて、いつかネタにしようと思ってすっかり忘れてました。なのでこのタイミングに便乗して、実際の利用者としての感想を交えた参考情報を少しお届けしようと思います。
スペックの話とか利用レポート的なネタは、ガジェット系のライター諸氏、アルファブロガー諸氏に譲るとして、ここでは「要はワタシにとって買いなの?」という話を簡潔に。
というのも、現時点ではこのキンドル、まだ万人向けと言うよりはかなりユーザーを選ぶところがあるので、売り文句につられて買うと、ギャーしまったぁ、と激しく後悔することになるかもしれません。なので、思いつく範囲でどういう人にお勧めかを挙げてみました(注:あくまでUS版のKindle2を2009年4月~9月まで使っての個人的な印象です。後のバージョンやOSのアップデートがあった場合は様子が違ってるかもしれません)。
投稿者「tfuji」のアーカイブ
JSET参加記: Day 3:教育工学分野のゲーム研究について(2)
前回のエントリーの続きで、JSET最終日午後の課題研究セッションの話です。午後の課題研究セッションでは、午前に話したオンラインゲーム利用教育の研究を発展させて昨年から進めてきた、歴史探究学習における学習支援方法の研究について発表しました。
こちらの発表も、この研究の趣旨として説明が必要なところと、面白いところとして押さえておきたいところなど、トピックを盛り込みすぎてしまったようで、どんなものを作ってどんな結果を得たかを説明する時間が足りずに終わりの方がアタフタとかけ足の説明になってしまったのが残念でした。
後半の総合討論で補足する話ができたので、最後まで参加していただいた方には少しは納得がいったかもしれませんが、発表を聴いただけでは、この研究がなぜゲーム研究の枠内で扱われるのかすらわかりにくかったかもしれません。今回は説明のツボをやや外したかなと反省しました。
コーディネーターの山田先生にうまく趣旨説明から発表後のリードまで進行していただいたおかげもあり、とてもよい議論ができました。セッション全体の様子については、山田先生がブログでうまくまとめて紹介されてますので、そちらもご参照ください(記事リンク)。
JSET参加記: Day 3:教育工学分野のゲーム研究について(1)
もう一週間以上経ってしまいましたが、JSET全国大会参加記の最終回です。最終日の3日目は、自分の発表が午前と午後にそれぞれあって、それを中心に動いた日程でした。今回は次の論題で発表しました。一般研究の方は発表資料を公開します。課題研究の方はまだ研究途上なので、成果がまとまってからの発表までお待ちください。
藤本徹 (2009.9) 「オンラインゲームの教育利用:実践上の課題」, 日本教育工学会 第25回全国大会講演論文集(一般研究), pp.869-870, 東京:東京大学. (論文PDF、発表スライドPDF)
藤本徹, Smith, B. K. (2009,.9) 「歴史探究学習プログラムにおける物語型教授エージェントを介した学習支援方法の研究-デジタルゲーム設計手法とオンライン学習環境設計の接点-」, 日本教育工学会 第25回全国大会講演論文集(課題研究), pp.87-90, 東京:東京大学.
今回、この二つの発表について自分に課していたミッションは「教育工学分野でのゲーム研究の議論の水準を一段高めるための貢献」でした。教育とゲームについての研究は、この5年ほどでかなり拡大していて、海外ではあちこちの学会で特集や特別セッションが組まれるなど、多くの研究者がこのテーマに参入してきましたが、国内の研究コミュニティではまだこれからというところです。海外の研究者もこのテーマをどこまで深めてるかによって言ってることが全然違っていて、議論が錯綜している感もあるので、キャッチアップするのがけっこう大変です。国内のこのテーマに関心のある人たちがすでに海外で一通りやってきたような議論を一から辿るのは時間がもったいないし面倒なので、無駄なところは端折って、素早くキャッチアップできるよう少しでも貢献できればと考えて発表に臨みました。
JSET参加記: Day 2
JSET全国大会2日目です。2日目午前の一般研究発表は、サイバー大学の教務や運営部門の皆さんの発表、ワークショップセッションの発表数本、それと専修大学の望月先生の発表を聞いてきました。午後は中原先生プロデュースのシンポジウム、夕方から懇親会とその後に催されたワカモノ飲み会という日程でした。
JSET参加記: Day 1
9月19~21日までの3日間、日本教育工学会(JSET)の全国大会が東京大学で開催されました。今回は2本の研究発表をしてきました。今回新たに知り合った方、久しぶりに再会できた方、この分野で活躍する多くの研究者の皆さんとお会いすることができ、また自分の発表や他の方の発表、シンポジウムなどで多くを吸収した、実りのある3日間でした。運営がとても配慮が行き届いていて、参加者が混乱なく気持ちよく参加できるように入念に配慮されている様子が伺えました(大会関係者の皆さまお疲れさまでした)。
これから何回かに分けて、参加中のメモを整理しつつ大会の様子を記録しておこうと思います。とりあえずは初日分から。
山籠り生活
ここ3週間ほど、熊本と大分の県境近くの山中にこもって、ひたすら論文を書く生活を続けていた。山深く、自然は豊かでとても静かなところだが、周りには何もなく、ネットにはつながらない。ケータイの入りも悪く、しばらくトライしないとつながらない。娯楽はテレビが見られるだけ。ひたすら執筆作業を続けて、夕方暗くなる前に気晴らしを兼ねて、1キロほど離れた小さな銭湯へ歩いて行く。帰ってテレビを見ながら晩飯を食べて、眠くなるまでまた作業。この繰り返し。
普段と全く異なる生活を送ってみて、日常がいかに「つながっている」かをつくづく意識させられた。ネットにつながっていればどこにいても同じようにコミュニケーションが取れる。調べ物も思いついた時にすぐできて、必要な情報はすぐに集めてくることができる。娯楽も過剰なほどに提供されている。そういう生活に慣れていたので、つながってない状態に身を置いたすぐは、つながっていない感覚がどうにも居心地悪く、世の中から取り残されたような気もした。負荷の高い思考に集中できる時間も短く、10分かそこらで何かネットにつなぐ用事を思い出したり、メールチェックしたくなったりして、考える作業が長続きしない。
それが数日たってくるとつながってないことの心地よさのようなものを感じるようになり、思考を深掘りしてまとめる作業が進むようになった。集中する時間が次第に長くなって、今まで考えつくせなかったところまで考えが及んで、言葉にできてなかった思考を言葉にすることができた。数日前の気の散り具合や落ち着かなさと比べると、なんというか、依存症状が抜けたような感覚だろうか。当たり前になっていたので気付かずにいたが、何気にネット依存のような状態で日々を送っていたようだ。
思えば普段は、考え抜く作業がうまくいかないと、ネットで何か作業して、メールの返事をして、RSSチェックして、とやっているうちに頭も疲れて何か仕事をした気になってしまって、肝心の難題が終わらないままに一日が過ぎ、また明日にしよう、という感じで、乗り越えられない壁の前でウロウロしているような状況が続いていた。今回、乗り越えられない壁に向き合う以外は他にすることがない状況で四苦八苦して、何とか手ごたえをつかんで、今までとは違う景色が見えてきた。そういう経験をしてみて、どこでもつながれる今の便利な情報社会では、健全な無接続状態の方がむしろ貴重な時間なのではないかという気がしてくる。
今回取り組んでいた作業は、できてしまうと案外単純なことのように見えてきて、何でこんなことで行き詰まっていたのか、という気もするし、そもそもこんなものに意味があるのかという気もしてくる。それにここまで追い込まれないと前に進めない自分の力不足を情けなく思ったりしつつも、とにかく一歩前進。ゴールはもう少し先で、厳しい日々はまだまだ続く。
PCカンファレンス 2009 参加
早いものでもうひと月近く経ってしまいましたが、8月9~11日に愛媛大学で開催された、CIEC(コンピュータ利用教育協議会)の年次大会「PCカンファレンス2009」に参加してきました。学部時代の研究の発表をして以来だったので10年ぶりくらいの参加でした。今回はシンポジウムのパネリスト参加と、自分の研究発表のための参加でした。
飛行機も高い時期だということもあって、今回は前日夜から夜行バスで移動して、当日の午前に松山に入り。午前に行われた学会長の妹尾堅一郎先生の基調講演を目がけて到着する予定だったのですが、夜半からかなり雨が降っていたのと高速割引の影響もあってか、関西近辺のどこかで渋滞に巻き込まれてバスが遅れてしまい、残念ながら間に合わず聞き逃してしまいました。
午後一番で出番のシンポジウムでした。「デジタルネイティブが学ぶ情報」というテーマで、4人のパネリストそれぞれの立場からデジタルネイティブの学びや情報行動について話題提供がありました。僕の方からは、拙訳書「テレビゲーム教育論」と「デジタルゲーム学習」ででてくる「デジタルネイティブ」と「デジタル移民」の話を中心に、次のような要旨の話をしてきました。
・デジタルネイティブやネット世代と呼ばれる世代は、タプスコットの分類によると1977年以降生まれで、生まれた時からデジタルメディアが身の回りにある環境で育った人々のことを指している。デジタル移民はそれ以前の生まれで、後からデジタルメディアに触れた人々のことで、メディアに触れる過程で身に着いたアクセント(メールを印刷して読む、「チャンネルを回す」と言ってしまうなど)を持っている。
・デジタルネイティブ」は、成長過程において触れたメディアの影響が上の世代と異なっており、その影響の違いがスピードや思考プロセス、関係性やテクノロジーに対する態度など、情報活動のさまざまな特徴として捉えられている。
・デジタルネイティブは、上の世代のメディア史と異なるメディア史を経験しているのであって、単純な「今の若い者は・・」という議論とは切り分ける必要があるし、影響を与えたメディアの性質からくる質的な変化に着目する必要がある。
・すべての若者たちが同じメディア経験をしているわけではなく、同じ世代の中でも育った環境によって「ネイティブ度」に格差が存在するし、日米でもデジタルネイティブの持つ性質には差があることに留意する必要がある。
・映画やマンガ、アニメなど、デジタルネイティブを理解するための手段は豊富にあるので、うまく活用しながらネイティブたちとどう接していくかを考える機会を持つとよいのではないか。
このPCカンファレンスは大学教員だけでなく、小中高の教員、生協の職員の方たちも多く参加していることもあって、質疑応答で出てきた出席者の論点もさまざまで、それぞれの立場でこのテーマのとらえ方が変わるのだなと興味深いところでした。
翌日の研究発表の方は「探索型歴史学習プログラムにおける相互学習原理を用いた学習支援方法の研究」というタイトルで発表してきました。ここ数年、シリアスゲームの話をする機会はしょっちゅうありましたが、実は自分の研究を学会発表したのはかなり久しぶりでした。まだデータ分析が追いついてなくて、説明がもうひとつ消化不良な感じになってしまいましたが、聞いていただいた先生方からいくつかよい指摘をいただいたので、今月のJSETの方での発表の時には改善して臨もうと思います。
e-Learning World 2009 感想(2)
e-Learning World の二日目は午後から、東京大学の中原先生と早稲田大学の向後先生のセッションに参加してきました。前半の中原先生セッションは「企業人材育成の最前線:人が育つ職場づくり」というテーマで、会場に入ってみるとテーブルが講義形式から6人ひと組の島になったワークショップ形式。進行は途中で小刻みに小作業を入れながらワークプレイスラーニングのトピックを説明するという進め方。聞いているだけの時間は10分もなくて、インタラクションが豊富で、最後にはレゴを使った作業まで入れてしまうという展開で、普段東大で開催されているLearning Barのショーケース的な感じなのかなという印象でもあり、90分でこれだけ盛り込んで時間の経過を忘れるような楽しいセッションは、さすがという印象でした。
中原先生には3年前にBEATセミナーでお招きいただいてご一緒したことがあったのですが、その時のプロデュース手腕を目の当たりにして、この人は将来、「教育学界の大物興行師」になって名を残すだろうなんていうコメントをしたこともありましたが、もはや中原プロデュースのLearning Bar は毎回抽選になるほどの人気ぶりで、将来どころか数年のうちにブレイクして、新たな学びの場のスタイルを切り拓いているところは感心するばかりです。
後半の向後先生のセッションは、「成人教育学に学ぶeラーニングの可能性」というテーマで、成人の学習傾向や特徴からEラーニングを捉え直すという内容でした。中原先生がワークショップでにぎやかにやった後はさぞやりにくいことと思いましたが、向後先生の話術と重要な論点をすっきり整理した解説で何の支障もなく、前半とは異なる趣きで楽しいセッションとなりました。
実用指向性、経験の蓄積、自己決定性、というキーワードから展開して、子どもを教える時とは異なり、成人の発達と学習の習熟の差に配慮して教えることの重要性などの話題を、Eラーニングの設計を絡めて語られていました。早稲田大学人間科学部のeスクールがもうだいぶ長い実績を持っており、これまでeスクールで指導してこられた向後先生のご経験に基づいた話が参考になりました。オンライン掲示板を単に導入するだけだとうまくいかなくて、どう使うべきかというような話は実践してみないと何が問題なのかがわかりにくいところで、その辺りの話はこれまで以上に関心を持ちました。
セッションの後、向後先生に同行してExpoの方を少し見学してきました。前回このExpoを見学したのはたしか2002年だったか、まだITバブル冷めやらぬころのExpoのにぎやかな雰囲気だった気がします。今回は当時と比べて随分スペースも縮小されて、出展数も参加者数もおとなしい感じでした。これくらいの方が落ち着いて見て回るには良いかもしれません。出展企業や団体のだいぶ顔ぶれも変わったような印象です。Eラーニングの重要度は変わらないわけですし、少し前の状況が過熱気味だったと考えれば、これから着実に実力を蓄えてきた企業(や大学)が伸びていくのであれば、それはそれでよいことなのではないかと思います。
所用で残念ながら3日目は参加できなかったのですが、しばらくぶりのe-Learning World参加はなかなか得るところがありました。
e-Learning World 2009 感想(1)
しばらくネットから離れた生活をしていたことなどあって、実に今更なタイミングですが、とてもためになる機会だったので、8月5~7日に開催されたe-Learning World 2009 Expo & Conference の感想を。
今回はカンファレンスの方を中心に参加しました。初日午後は熊本大学鈴木先生と根本先生のセッション。前半は根本先生によるグリーンブック3(Instructional-Design Theories And Models: Building a Common Knowledge Base)の読みどころ解説。グリーンブックはインストラクショナルデザインの理論や設計アプローチを網羅的に論じた大著。前の2作は、その時点での最新の理論やトピックを取り上げた多様な論文に編者の解説で統一感を持たせているという作りでしたが、3冊目となる本作ではもう一段階踏み込んだ編集になっていて、ID分野をより統合的に論じて、共通言語を共有しようという意図で編集されています。個人的に、本書は手に入れてからなかなか読む時間が取れずにいたので、レビューするのによい機会でした。
全18章400ページ以上にわたる密度の濃い論文集で、抄読会のような形でじっくり一章ずつ読んでも一度ではなかなか消化するのは大変なので、90分のセッションで解説するのは至難の業。読んだ内容をよくわかってないとうまく説明できないし、どういう説明をするのかなと思っていたら、そこはさすがインディアナ大に留学して編者のライゲルースから直接教えを受けた根本先生、この本の持つ意味を踏まえながら、全体の構造をよく整理して解説してました。
後半は鈴木先生の「IDの美学的検討」をテーマとしたセッション。パリッシュの「IDの美学第一原理」の論文を題材に、これまでのIDへの批判や発展の経緯に触れながら、インストラクショナルデザインに美学的な要素を取り入れて考えた場合の枠組の解説がありました。学習者を学習の主人公として捉えて、学習者の経験を物語として見つめ直すことが重要な論点として挙げられてました。学びやすさやワクワクするような学習経験をどう提供するかという視点は、現在のeラーニング講座開発で抜け落ちているところがあって、鈴木先生のレイヤーモデルの話も合わせて、今後さらに議論を深めていく必要があるテーマだと思います。
質疑応答の時に質問したのですが、美学第一原理というのがIDの淡白さやデザイナーの評論家的姿勢が形成されてきたことへの批判を関心として出てきたという経緯がある一方で、提示されている分析視点や枠組だけが独り歩きすると、評論家的な姿勢を強めるものとなってしまって逆効果になるのではないかなという印象を持ちました。むしろIDが美的に優れた製品を生み出せない要因は、作り手が美的観点を意識してないからではなく、作り手が美的に優れたものをアウトプットするための基礎的なスキルを持っていないことの方が大きい気がしています。
映画でも絵画でも、芸術作品というのは理屈を知るだけでは美的に洗練されたものは出せないし、スポーツでも芸術的に美しいパフォーマンスが生み出せるのはその土台となる基礎スキルがあってのことです。そのため各分野のパフォーマーたちは日々スキルを磨いて繰り返し練習しています。プロとしての熟達までに10年1万時間、という話もあるように、どの分野でも才能ある人が地道に息の長い鍛錬を経て、ようやく美的に優れたものが生み出されるというのが実際のところでしょう。
なのでこの問題は美的観点を話題とすることと同時に、IDの専門家が熟達するまでのトレーニングパスが整備されていないことにも目を向ける必要があると思います。鈴木先生はまさにその問題を痛感しておられて熊大の大学院プログラムを整備しているところですから、わざわざ指摘せずとも進んでいる話ですが、ID専門家養成には、素振りやキャッチボールに当たるような基本動作の習得訓練のための個々のスキル訓練メニューをまだまだ充実させる必要があると思います。
今回の美学的検討の話は、この観点からの気づきも多いので、議論の切り口としてはもちろん大いにありです。その上で、美的に優れたアウトプットを出せる人材をどう生み出していくかという観点から、必要な算段を打っていくことが必要だという思いを新たにしました。
この二つのセッションの重要な点は、IDの知識基盤が時代に合わせて変化していることを国内で議論する俎上に載せた、ということでしょう。以前から、IDに対してID嫌いの研究者の間で根強く存在する「教え込み批判」というのがあります。教え込みを是とする学習観で教育する側が教えたい知識を教え込むための理論やテクニックに偏重している、それにIDの開発過程が冗長で実用的でない、というような批判がかなり前から行われてきました。eラーニングが教育業界で注目された10年くらい前にはこういう批判が結構強かったように思います(最近では批判そのものをあまり耳にしなくなりましたが、これは逆にID自体のプレゼンスの問題がちょっと気になるところではありますが)。
しかし、グリーンブックの変遷だけを見ても、IDの理論やバックにある思想や学習への視点は常に変化していて、ID批判やこれまでの実践上の課題に対応しながら発展していることがわかるし、美学的観点からの見直しという考え方も、IDの自己革新を模索する一つの事例だと言えると思います。
長くなってきたので、二日目の話は次回へ。
ただいま帰省中
先週から今週にかけて、eラーニングワールド@東京、PCカンファレンス@松山、に参加したのち、松山から早朝のフェリーで大分に移動、別府市の実家に帰省中です。論文まとめ合宿等々の諸事情でしばらくこちらに滞在してます。せっかくお声掛けいただいても、お応えできない感じがしばらく続くかもしれません。当面、おそらく今年いっぱいは動きが悪い状況になります。ご期待に添えず、ほんとに申し訳ないです。
eラーニングワールドとPCカンファレンスの感想はのちほど追って(関係者の皆さま、おつかれさまでした)。たまにネットなし環境に数日籠って合宿してたりして連絡が悪くなりますが、つながるときにたまに更新します。