昨日まで天気が悪くて、今シーズンの初雪もちらっと降ったりしたのだが、今日は快晴だったので、日光を楽しもうと思って勉強の合間に外に出てみた。しかしやたら寒くて五分後には撤収。寒いはずで昼でも摂氏0度、日が暮れると氷点下になった。もう冬である。
11/7(日) 学生リーダーサミット
今日はキャンパス内のホテルNittany Lion Innで、Student Leader Summitという学生団体のリーダーを対象としたイベントがあった。私のような学生会の会長や、スポーツ系・文化系クラブ、ダンスマラソンなどのイベント系組織のリーダーが60人ほど集まった。主催は大学のStudent Affairs(日本の大学組織では学生課にあたる機能)。趣旨は、大学経営スタッフと学生リーダー間のコミュニケーション促進、学生リーダー間のネットワーク形成、学生リーダーのリーダーシップ養成、といったもの。だいぶ参加者を見積もっていたのか、会場は広いカンファレンスホールなのにずいぶん余裕があった。まずはリーダーシップのセミナーらしく、アイスブレークアクティビティから。大学のポスター何種類かがばらばらに刻まれてパズルになっているのを受付で一枚ずつもらっていて、それを協力して組み合わせて、一番になったグループが賞品をもらっていた。次にStudent Affairs担当副学長のDr. Vicky Triponeyが挨拶。昨年よその大学から引き抜かれて赴任してきた彼女は、いかにもアメリカの女性リーダーという印象。ヒューレットパッカード社のフィオリーナ会長の大学経営版とでも言えばしっくりくるかも。この会も彼女のリーダーシップのもとに、豪華キャストをそろえた一大イベントに仕立て上げられたということがうかがえた。組織をよくするには、彼女のような優れた女性を引っ張ってきて権限を与えるのが非常に有効だということがよくわかる。
11/6(土) ゴルフコンペ
今日は先日雨(+雹)で順延となった日本人会ゴルフコンペをうちの裏のペンステートブルーコースにて開催。コンペと言っても賞品は出ないのだけどとりあえず今回は4名が参加。だんだん学期が押し迫ってくると日程調整が難しくなる。フットボールのある土曜なので、コースはガラ空き。天気は非常によく、風はややあったものの、今シーズンはこんないいコンディションはおそらく最後だろう。ショットはまあ調子がよかったものの、アプローチが悪すぎ、チョロ連発。ボールが見つかりにくく、前半ずいぶん時間かかってしまい、インをまわり終える頃にはかなり暗くなってしまった。スコアは118。メンバー中で同点1位だった。コースに出たのは久しぶりだったので、まあスコアもこんなものか。次は105くらいでまわりたい。春を待つ楽しみが一つ増えた感じ。
11/3(水) スパムコメントの駆除
先週はだいぶ暖かいなと思ってたらだんだん寒くなってきた。授業の課題をごりごりがんばってやったら今日は少し間が空いたので、懸案だったブログへのスパムコメント対策に時間を使った。日に数件ずつ来ているうちは手作業で削除してお茶をにごしていたが、先日、240件ものスパム爆撃を受け、ほとんどのエントリーにオンラインポーカーのアホなコメントが張られてしまった。これはさすがに対策をせにゃいかんということで、先日たまたま見つけた親切な人のブログに紹介されていたスパムコメント対策を参照して、テンプレートに手を入れた。何個もブログがあるのでちょっと時間かかったが、無事に対策完了。それ以降ぱったりとスパムが来なくなった(教えてくれたブログの人ありがとう!)。スパマーの浅知恵は果てしなく、またそのうち対策をかいくぐってスパムが届くようになるだろうけど、今のところは快適。よかった。
G4TechTVの”Icons”
G4TechTVというパソコンとゲームの番組を一日中やっているチャンネルがある。前は中年のタレントを使った一般向けの番組もいくらかあったが、ちょっと前にコムキャストがTechTVを買収して以来、ゲーム関連の番組中心になり、若者向けの編成にシフトしている。最近気に入って見ているのがそのチャンネルの”Icons“という番組。
毎回、有名ゲームやデザイナーの歴史を紹介する30分番組だ。ウィルライト(Sim City開発者)やシドマイヤー(シビライゼーション開発者)はもちろん、ここ数日は鈴木裕(バーチャファイター)、小島秀夫(メタルギアソリッド)といった日本のゲームクリエイターや、SNK、セガの盛衰などを紹介している。再放送で毎日放送しながら毎週一本最新の番組を放映している。今週はファイナルファンタジーの歴史である。このボリュームはすごい。しかも紹介されるIcon(偶像、偉人)たちの多くが日本のクリエイターたちや企業である。日本ではSonetがこのチャンネルの番組をいくつかスカパーで流しているが、Iconsはやってない。まあSonetだからしかたない。スカパーの一チャンネルなどではもったいなくて、民法地上波局でこそやる価値がある。深夜帯にゲームメーカーのスポンサーつけて若者向けに放送すれば必ず当たる。しかもこの番組は教育効果が高い。純粋に日本のクリエイターがかっこいいと思える。今の日本には、税金使ってでも放映する価値のある番組だと思う。今政府が推し進めているような、クリエイター養成の大学院コースを1こや2こ作ったところで多寡が知れている(30コースくらい作る気でやればだいぶ違うが)。教育プログラムも大事だが、この番組を買ってきて若い視聴者の目に留まりやすいところ(ネットとかスカパーでなくて地上波)で放映すれば、労少なくして効果はずいぶん高いように思う。
10/29(金) Radical Thinkers with Larry
今朝はNittany Lion InnでLarryとRadical Thinkersコミッティメンバー3名でホテルビュフェの朝食。プログラム持ちなので役得である。院生有志の主催するディスカッションセッションにこのような大物をセッティングしたJoshはエラい。彼一人でこのグループのスタンダードをあげていてなかなかのものである。私が先日セッションをコーディネートするに至ったのも、このスタンダードの高さの賜物であるので彼には大変感謝である。
朝食ではニューヨークタイムスの社説を取り上げて、いい教師を増やして、クラス定員を減らせばいい教育になるというのは幻想であって、そんなことは不可能である、という話や、ラーニングサイエンスの分野としての盛り上がりについての話が特に印象深かった。他にもシャンクの最近の活動や、Kurt Squireのゲーム研究の話など、興味のある話が盛りだくさんだった。彼の雑誌は研究論文集ではなく、雑誌として編集されているので、その時々に注目される理論や研究で特集が組まれていたりする。それを40年近くも続けてきていて、教育工学界の成長を支えつつ、ともに成長してきた雑誌である。
朝食後、いったん仕事に戻ったあと、またキャンパスに戻ってきて、今度はRadical Thinkersのセッションである。いつものようにビデオ収録係をやりながらセッションを聴いた。参加者は20人ほど。数人の教員と、残りは院生である。「Timidity of Educational Technology(教育工学の小心さ)」というテーマで、教育工学研究が幅の狭いメディア・テクノロジー研究に終始しているのでなく、本来は教育システムのデザインの役割を担うべきでないか、という問題提起から議論が進んだ。カリキュラム研究、学習科学、教育心理学、などいろんな関連分野があるが、教育工学がそのかさとなる概念であり、メディア開発やテクノロジー研究の部分にばかり目を向けて、教育工学の概念を狭めてはいけない、教育システムのデザインを志向していくべきであるというようなLarryのコメントを軸に、いろんな立場からの議論がなされた。いつものように1時間はあっという間に過ぎて盛会のうちに終了。
教育工学界の有名編集者来訪
大学院生有志で運営しているRadical Thinkers Discussion Seriesのゲストで、Educational Technology Magazineの有名編集者Larry Lipsitzが来訪。夜はプログラム長のAliのうちでレセプション。INSYSの教授陣が7人ほど参加してのファカルティのみのレセプションだったが、Larryをホテルからエスコートした私とBrianの院生2名も同席した。Aliのうちは古いアメリカ家屋をリフォームしたもので、天井が高く、あちこちに工夫が施されていて自慢の我が家というところだ。双子と年子のちびちゃん3人にコリー犬と猫もいてにぎやかである。
60年代の教育工学の黎明期から雑誌の編集者をしてきたLarryは、いかにもニューヨークの編集者らしく、ニューヨーク訛りで声もでかく、話し出すと止まらない。スキナーの頃からこの分野の動向をずっと追っているので、どの研究者が何の研究をしているといった話にはめっぽう明るく、本人の教育工学に関する見識もたいへんなものだ。Aliが「うちのプログラムで誰か雇うとしたらどの分野の研究者がいいと思う?」と意見を求めたりしていたのが興味深かった。ここで行なわれていた会話は、どこを切ってもうらやましいもので、いずれ日本の教育工学分野でもこのような場が実現するように、人も研究も充実させたいものである。話は尽きず、10時半でようやくお開きになり、帰宅した。お土産に同雑誌の最新号をもらった。
10/28(木) ハロウィンイベント
今日は朝から職場のミニタブでハロウィンイベントがあった。あいにく授業が入っててパレードとバンド演奏を見逃してしまったが、ランチのピザとケーキは残っていたのでいただいた。会社内を歩くと、部署ごとにテーマを決めてのディスプレイをしていて、そこここでみんな変な飲み物を飲みながら談笑している。ちょっと飲んでけと差し出された飲み物を受け取って何だいこれ?と聞くと、「ハリケーンだ」と言ってニヤニヤしている。飲んでみるとグレープフルーツベースなのだが、ラムか何かがかなりしっかり入ってて、昼から飲む飲み物ではない。他の部署に行ってハリケーンを飲んだと話すと、おお、お前もかとみんな愉快そうにしている。愉快そうな人はみんな酔っ払っている。他のところでもアップルサイダーにリキュールが入ったりしてるし、ワインとチーズも並んでいる。我が品質管理部のフロアでも、変な紫色の液体が甕に入ってぶくぶくと泡を立てている。グレープジュースにウォッカを入れて、冷却用のドライアイスを入れたものだ。みんな仕事に戻っているのだが、時々この甕に寄ってきては液体をついでデスクに戻っていく。昼から酒飲んでれば、みんな愉快そうなのも納得である。
ディスプレイはコンペになっていて、各賞がアナウンスされた。品質管理部のソフトウェアテスティングをコンセプトにしたディスプレイは、見事「最も仕事にちなんでいたで賞」を獲得。営業部の「ミニディグラ(ルイジアナのマルディグラのミニタブ版)」がベストテーマ賞を受賞して騒いでいた。あまり関わらずに普通に仕事している社員も何割かいるのだが、祭りに参加する人もしない人もマイペースで気ままにやっていた。私は今日は非番だったので、食べて飲んで仕事はせずに帰った。
レッドソックス優勝
日本の大学生ってこんなにプロ野球の応援で燃えてたっけ?Jリーグならこれくらいやってるか。ヤクルトの稲葉とか阪神の藪クラスの選手までメジャーに行くようになると、日本のプロ野球はますます野球選手のキャリアのゴールではなくなってくるな。年俸も現水準の維持は厳しいでしょう。
統計の宿題が終わっての休憩終了。次はJavaの宿題。。
10/19(火) サミット二日目
シリアスゲームサミット二日目。引き続き盛りだくさんなセッションが続いた。研究ネタとかアプローチの参考になる話が結構聴けた。最後にタウンミーティングと称して、反省会的なセッションがあった。全体へアナウンスする時間が設けられていたのでシリアスゲームジャパンよろしく、と全体にアナウンスしたら、日本市場に興味のある人々が何人か声をかけてきた。ジャパンコミュニティも少しずつ知名度が上がってきているので、少してこ入れが必要である。
夕方、ルームメイトのBillや他の参加者数名と一緒にダウンタウンのカフェで夕食。シーフードパスタを食べつつ、今回のサミットの感想などを交換。ホテルに戻り、車で出発したのが9時前。最初に入る道を間違えて、DCエリアの環状線をぐるぐると回り、だいぶ時間をロスしてしまった。DCエリアを抜けると道はがらがらに空いていて、ひたすら平均70マイルで疾走。車も安定しているので安心して飛ばせる。11時過ぎ頃に一度給油休憩を入れて、コーヒーを飲み飲み走って、うちに着いたのは深夜2時過ぎ。おつかれさまでした。
当日の模様はBillの撮った写真がこちらにも。