今日は久々の雪になった。週末はひたすら授業の課題をひたすら前に進める日々が続いて、気づくともう2月も終わろうとしている。課題の中でも特にゲームデザインの課題にものすごく時間をとられている。学習曲線がちょっと緩やかになったかと思ったら、それは単なる踊り場で、また壁のぼりのようなたいへんにしんどい学習の壁が立ちはだかっているのをひたすら素手で登っているような状態が続く。プログラミングの勉強をしていると、高校で数学の勉強をしていたときのことを思い出す。はかどらないなーと思いながら机に向かっていると、いつの間にか頭のヒューズが飛んでzzz..となっているのだ。それを繰り返しているとあっという間に6時間くらい経っている。作ったゲームのテストプレイと称して、テストしなくていいところをいつまでもテストしていたりして、まったくはかどらない。留学してきてすぐの頃に小難しい英語の論文を読んでいた時もしょっちゅうフリーズしていたが、英語でフリーズすることは最近はあまりなくなったのはせめてもの救いである。
2/18(金) 北国仕様
今日はしばらくぶりにとても寒かった。キャンパスは今夜からチャリティダンスマラソンのイベントがあって、ペンシルバニアの他のカレッジからの参加者と思しき学生達が荷物を転がしながら歩いているのを見かけた。こちらは厚いコートで完全防備で歩いている横を、短パンでキャー寒いと言いながら白人の女の子達が駆けていった。こういうお姉ちゃん達は全く理解に苦しむのだが、この寒さでもパーカー一枚で歩いている若者はそれほど珍しくなかったりする。前からあれはいったい何なんだろうと思っていたが、最近あれが北国仕様になった人たちなのだと理解した。
ゆとり教育見直しの件
2/6(日) コメント閉鎖
夕方、スーパーボールを見ながらたまった雑務をこなし、腹が減ったところで自家製ビールを飲みながら晩飯。このペースで飲んでいると今週中には底をついてしまう。自給自足にはちょっと生産量が足りない。アメフトの試合は夕方始まって果てしなくやっている。ハーフタイムショーはポールマッカートニーのソロライブ。昨年のジャネットジャクソンの事件の反動なのか、おじさん一人の無難なライブだった。飯を食い終わってもまだ試合をやっているので、適当に流しながら今週の授業の予習などをやっていたら、結局フィラデルフィアイーグルスが負けた。ペンシルバニア中ががっかりしていることだろう。
2/5(土) 地ビール完成
ここ数日暖かくなってきた。今日は8度くらいまで上がって過ごしやすかった。地ビールを瓶詰めしてから一週間経ち、ついに完成。ちょうどパーティに誘われていたので、持参して味見してもらった。日本人もアメリカ人も口々に、ちゃんとビールの味で炭酸もしっかりしてて、よくできてるじゃないかとの評価をもらった。たしかに、味は薄めで原料のカラメルっぽさがやや残っているのだけど、しっかり発泡しているし、アルコールも醸成されていて、ちゃんとビールになっている。人に飲んでもらえるだけのクオリティに仕上がったのでよかった。
2/4(金) 3Dプログラミング
今週はゲームデザインの授業の課題に追われていた。C#で3Dのキャラクターを動かすという初歩的なものだが、プログラミング自体まだ不慣れなので、何をやるにもいちいち時間がかかって、毎日3時間以上コンピュータラボにこもって作業をしていた。先学期Javaでアプリケーションを作る課題をやっていた時はわからない状態がしばらく続くとうんざりして降参していたのに、この3Dの課題は難しくても夢中になってやっている。
教師のスパーク(2)
大卒VS高卒
ドナルドトランプの弟子の座を争うリアリティショー(視聴者参加型のドキュメント仕立ての番組)、The Apprenticeの3シーズン目が始まった。18人が二つのチームに分かれて、広告や販売やマーケティングなど、毎週違う課題で競って勝敗を決め、負けたチームの一番ダメな人が一人ずつ首にされていくという設定である。前回までは男女別のチームだったが、だいぶパターンができてしまったので、今回はブックスマート(学識のある人)対ストリートスマート(生きる知恵のある人)の対決という設定。一方は大卒エリート、もう一方は高卒のたたき上げに分かれて毎週勝負する。この高卒チームの合計年収は大卒チームのよりも3倍多いのだそうだ。ドナルドトランプが不動産屋で、勝利の後に任せされるビジネスも不動産業とあってか、18人のうちの半分近くは不動産関係の仕事を持っている。その次に多いのが弁護士や検察官といった法律系の人だ。
番組は2週目に入り、1週目は高卒チームが勝利、2週目は大卒チームが勝利した。いずれも視聴者が期待しているような展開で進んでいた。これまでのところは、3シーズン目でマンネリ化しそうなところを違った面白さを取り入れてなかなかうまくやっている。
教師のスパーク
今学期の授業はいずれも面白い。特にAliの定性的研究デザインの授業とBarbaraのID理論とモデルの授業は、いい教師の授業をライブで受けるよさが味わえる。二人とも、専門分野の知識に裏打ちされた授業の構成で、レクチャーのスキルも学生とのやり取りも熟練している。3時間の授業の中で盛り上がりがピークになる時の彼女たちの迫力はすさまじい。Aliはマシンガンのような早口で、重要な論点を圧倒的な情報量で、かつポイントを外さずに話し続ける。Barbaraはファシリテーションが冴え渡り、議論で出てきたネタをふんだんに使って、クラスを理解へと導く。
1/24(月) 地ビール仕込み
ここ毎日、ステートカレッジは寒い。授業が終わって帰り道、飲みかけの水のペットボトルが置き忘れられて、中身が完全に凍っているのを見て一瞬ぎょっとした。寒い寒いと思っていてもあまり具体的にどれくらい寒いかを考えないように生活しているところを、いきなり客観的データを突きつけられたためだろう。そうか冷凍庫の中並みに寒いのかとあらためて思い知らされて寒さが増した。客観的データのパワーを思わぬところで見せ付けられた。自然科学の客観的データはこんな風に目に見えてパワフルでも、教育工学の客観的データは概してあんましパワーないよな、とか取り留めなく考えながら歩いた。そんな寒さなので、たまに気温が0度くらいまで戻ると、何だ今日は暖っけーなと思ってしまう。人間の適応力というのは大変なものである。