やっぱり時差ぼけ

 木曜の夜に大雪が降って、ステートカレッジはすっかり冬景色になった。今期の授業も終わり、期末の課題もほぼ終盤に差し掛かってきて、だいぶ気が抜けてきた。気が抜けてきたら時差ぼけが出てきた。日本から戻ってきての数日は、朝っぱらから予定が入っていたので、時差ぼけしてる場合じゃないと気合で乗り切ったけど、翌朝に予定が入ってない日は明け方まで起きてて昼過ぎまで寝てるような状態になってしまった。お母の勧めで摂りはじめたサプリメントが効いてるのか、起きてる間は無駄に元気なんだけど、寝ないで時差調整しようと思ったら明け方になると異様に眠くなり、つい倒れこんで起きると昼、みたいな週末を過ごしている。時差ぼけは気合で乗り切れるけど、その気合が抜けるとだめなんだなぁと自覚させられる。日々無理やりモチベーションを高めて仕事していると、その反動で余裕のある日は果てしなくメンドクサイ病状態になり、何かを始めるのがおそろしく面倒になる。いったん始めてしまえばザクザクと片付けられるので、始めからさっさとやればいいのだけど、なかなかそうも行かない。一流の仕事人になるためには超えないといけないけども、自分にはどうしても超えられない壁がそこにあるという感じである。

戻りました

 6日間の帰省を終えて自宅に到着。実家で2泊、バス2泊、飛行機内1.5泊というかなり乱暴なスケジュールではあったものの、なかなかよい旅だった。行きの別府への道中はスムーズで、予定通り到着。弟の結婚式はとても和やかなよい結婚式で、無事に終了。親戚が増えた。ギター演奏はまあまあ。実家滞在は全部で3日間しかなかったが、日に二度温泉に入り、三食たらふく食べた。
 今回は名古屋空港を利用し、別府との間は夜間高速バス。バスでの移動は疲れるが、グレイハウンドに比べれば格段に快適だった。新しい名古屋空港は、国内線と国際線が飛んでいるのでとても便利で、陸路の交通の便もよい。空港内のお土産屋やレストランはさすがに新しいだけあってとても品がよかった。強風のため、出発便が遅れ、名古屋空港で3時間ほど足止め。待ち時間に利用したビジネスコーナーは有線LAN接続が無料で利用できたのはありがたかった。しかしデトロイトに着いた時には乗り継ぎ便はすでに出ていて、今度は6時間待ち。まいった。そんなこんなで約40時間かけてようやく自宅へ到着。

明日帰国

 弟の結婚式へ出席のため、明日から日本へ。でも期末のいろんな作業が終わっていないので来週月曜にはまた戻ってくる。忙しない。でも温泉入って美味いもの食べてたら、勉強も仕事もはかどらないのは明らかなので、選択の余地無し。来期の修了試験に向けてこの冬休みの間に相当準備しないといけないし、それ以外にも仕事増えてきたし。医療健康系シリアスゲームの調査をかたづけたら、翻訳と執筆作業。一つ一つボリュームがでかいので、それだけやってれば冬休みもあっという間に終わりそう。アイトーイを使ったエクササイズツールアイトーイ・キネティックを買ってきたので、雪に埋もれて部屋に閉じ込められている間は、これで運動不足を解消、できるだろうか。

ひと区切り

 今週はとても寒く、昼間も氷点下から10度以下の日が続いて冬らしくなってきた。今月ずっとかかりきりだった実験用教材の開発も、実験に入ったので一区切りした。実験開始の前日にはもうエネルギーゼロ状態だったけど、できてない部分を仕上げないといけなかったので、さらに力を振り絞ってボロ雑巾状態になって何とか仕上げた。いつものことだが、ボロ雑巾状態までがんばってしまうと、その反動で翌日は使い物にならない。仕上げたと言っても、時間切れでゲーム要素を盛り込みきれなかったので、こんな感じのなんの新しさもない、一昔前のマルチメディア教材みたいになってしまった。ゲームとは呼べないので、インタラクティブアニメーション教材の研究と称することにした。ゲーム部分のアイデアはすっきり固まらず、作っていくうちに形になるだろうと高をくくっていたら、形にならないまま終わってしまった。最初にイメージが固まってなくても、走りながらアイデアが出てくるというのはよくあることだが、開発期間の短くて手が足りない時はそんなことに期待してはいけないということを思い知った。

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ピッツバーグ-ワシントンDC

 この週末は授業のフィールドトリップでオペラ鑑賞と、その足でそのままシリアスゲームサミット参加のためにワシントンDCへ出張。二日前に車が故障してしまい、やむなくレンタカーでの旅行となった。オペラを観にピッツバーグへ移動。朝っぱらから4時間も運転して行って、英語字幕つきのドイツ語オペラなんて観たら絶対寝るなーと思っていたら、案の定、一幕目は半分くらい寝てた。二幕目はちゃんと起きてた。プロットは三谷幸喜の作品みたい(三谷幸喜の方がこの作品より後なんだけど)で面白かったし、会場は全米でもトップクラスのオペラホールで、しかもバックステージツアーつきだったのでいろいろ見れて楽しかった。でもどうもオペラという形態自体が個人的に性に合わないらしく、オペラ自体はそんなにときめくものではなかった。ラストに花火の演出があるというので楽しみにしてたが、花火はモトリーとかキッスなどのロックコンサートの方が屋内でもすごいのをやっているのを知ってるので、それに比べればとてもおとなしくて物足りなかった。(まあそもそもそんなのと比べんなよって、話だろうけど。)オペラのような高尚な芸術にはあまり縁がないのですみません、という感じ。でも12ドルでこんな立派なのを観れるのはさすがと感心した。
 オペラホールを後に、ワシントンDCへ向けて移動。今回の旅行は同じプログラムのトルコ人の新入生が終始同行しているので、あれこれ話して退屈はしなかった。自分も後輩にいろいろ情報をシェアするような立場になったのだなと思った。5時間ほどかかって、夜も11時半を回っていたが、とりあえず無事にホテルに到着。

無事帰宅

 学会出張も最終日。ルームメートはもう一日滞在するので、自分だけ一足先に帰途に着いた。ピッツバーグまでは問題なくたどり着いて、ピッツバーグ在住の友人が迎えに来てくれて、久しぶりに近況など話しつつ、出身のカーネギーメロン大のツアーをしてくれつつ、グレイハウンドのターミナルまで送ってくれた。ターミナルは場所が変わっていて、自分だけで探していたらきっと間に合わずにまたバスを逃しているところだった。無事にバスに乗って、3時間でステートカレッジに到着。乾いた冷たい空気を感じて、蒸し暑いフロリダから戻ってきたことを実感した。
 来週はワシントンDCでプレゼンがあり、授業のパイロット研究の教材作りは今週が山場である。何をどうやって終わらせればよいのかわからないカオス状態のまま、年末へ向けて突進している。蹴散らかして前に進むのでなく、一つずつ片付けながら進みたいものだ。

ディズニーもちょっと見学

 オーランド4日目。AECTはもう一日あったが、今日はオフ日にあてた。ハリケーンがずっと話題になっていて、心配で早く切り上げる人もいたが、どうやら日曜のフライトまでは問題なさそうなので、ディズニーをちょっと見てくることにした。ルームメート達と一緒にまわろうと話していたところが、あえなく寝坊してシャトルバスを逃した。仕方ないので、一人で定番のマジックキングダムを半日見て回った。一人でテーマパークを回るのもなんとも言えない感じだなとさえない気分になりつつも、オーランド気分を味わうくらいにはアトラクションを試して回った。夕方は土砂降りに見舞われ、その余波で帰りのバスを逃した。仕方なく、同じ方向の市バスに乗ったら、途中から逆方向に向かい始めたのであわてて飛び降りて、別の路線に乗換え、何とかホテルに到着。
 今回の旅行は、寝坊したり道に迷ったり、バス逃したりと、歯車が微妙に狂っている。こういう時は多くを期待しても仕方ないので、ケガせずに帰れればいいいやと開き直った。無事これ名馬、である。

いまだ時差調整中

 10日間のジャパンツアーを終えて帰宅してから一週間経つが、まだ微妙に時差ぼけが抜けず、夕飯の前に寝てしまって、そのまま早朝というかまだ夜中の時間帯に目が覚めて、そのまま一日活動してはまたくたびれて早寝、というパターンが続いている。とりあえず授業も二週目に入っていて、授業への対応で時間をとられる。大学院生活も4年目に突入しており、そろそろ授業はもういいやという気がしてきた。
 今回の日本での仕事は、池に石を投げ込むようなもので、日本ではまだ取り組まれてない研究をやってますよ、と数年後に日本で本格活動をする前のショーケースの意味合いが強かった。投じた石の波紋は思ったよりも大きかったようで、あちこちからよい反応があったのはうれしかった。
#今回の仕事の一部は次のサイトで紹介されているのでご参照ください。
CEDEC 2005リポート:“ゲームは有害だ”と言うだけでは社会的にも停滞感が生まれてしまう
 次の一歩として目指すは、翻訳と書き下ろし本を一冊ずつ仕上げて、取り組んでいる研究分野への認知のすそ野を拡げることである。冬休みは来期の博士課程の修了テストの準備と並行して、本の執筆に時間を割くことにしたい。ペンシルバニアの冬はどうせ寒すぎで外にも出たくないので、こういう引きこもっての仕事にはとても向いている。

仕事の報酬は仕事

 CEDECでの仕事も終わり、残りの日程は、友人宅に泊めてもらった。一週間もホテル生活をしていると気も休まらず、仕事へのモチベーションが下がるが、あたたかく迎えてくれて、いろいろ楽しい話ができると、気力も回復して、元気よく仕事ができるのでほんとにありがたかった。講演で今回の仕事は終わりで、後は買い物と帰ってからの準備に時間が使えるなと思っていたのだが、日本にいるうちに詳しく話が聞きたいとか、個別にディスカッションしたいといったリクエストで、企業数社との打ち合わせが入った。講演がパッとしなかったらこういう話にはならないわけで、そういう意味では今回は上手くいったということなのだろう。まさに仕事の報酬は仕事だなと思った。

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CEDEC二日目

 初日のセッションで仕事のヤマも越え、気が抜けて疲れが出た。よく考えたら、日本に着いた日からずっと睡眠時間4,5時間だったのに気付いた。そりゃ疲れもするさ。前日で名刺がそこを尽いて、夜のパーティに名刺なしで出るのはちょっと厳しかったので、早朝キンコーズへ行って、スピード名刺を作成。待ち時間があったのでここぞとばかりにマンガ喫茶へ行って、マンガを読み漁った。しかし何冊も読めずに中途半端で消化不良。
 名刺も確保したところで会場へ。セッションも適当にのぞいてみつつ、あまり気合が入らないのでほどほどにして、カフェテリアで大学院の授業の課題などやっていた。実は今週から授業が始まり、すでに事前課題も出ているのだが、そういうのもほったらかしでこちらに来ているので、さすがに着手しないとまずくなった。学会誌に投稿しようと思っていた論文は締め切りまでにあがらず、残念ながら今回は投稿見送りにしてしまった。

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