肩のコリ和らぐ

 今回の日本滞在もあと数日になってしまって、なんだかあっという間だったなと思いつつ、残りの予定も順調に消化中。おかげさまで実りの多い日々を過ごしてます。
 研究準備の打ち合わせのための移動中、ふと渋谷のファイテンショップの前を通りかかった。先月地元の温泉に行った時に普段身につけていたRAKUWAネックx30を失くしてしまっていて、それ以来つけてなかった。ここ数日、重たい鞄を抱えて歩き回っていたためか、肩や腕の疲れを感じていたので、また同じのを買おうと立ち寄った。
 店員さんが無料のパワーテープを腕の疲れたツボに貼ってくれて、最近の商品の説明を聞きつつ、以前失くしたのと同じタイプのネックレスを購入。早速身につけて一日過ごした。夜になってふと気付くと、腕と肩の疲れが和らいだ感が。これはよかったと思ってパソコンに向かっていると、また腕の疲れがぶり返してきた。疲れをとるには結局のところ、休むに勝ることは無いということか。ファイテンのネックレスは、薬のように効き目がはっきり感じられることはないにしても、つけてないでいるよりも疲れがたまる度合いが軽減されている気はする。それに2000円程度という買いやすさがよい。この気軽さが気に入っている。

ダイエットのコツに関する実証研究

 ペンステートの栄養科学の研究者による研究で、ダイエットのコツに関する実証研究の結果がニュースになっていた。
Calorie density key to losing weight(Penn State Live)
http://live.psu.edu/story/24624
 研究結果を端的に言うと「ダイエットの時は食べる量を減らすよりも、低カロリーで嵩(かさ)の多い食品中心の食生活にする方が効果がある」とのこと。野菜や果物など、水分が多くて一グラム当たりのカロリーが低いものをたらふく食べた方が、ダイエット時の空腹や欲求不満を抑えることができて、長期的な減量効果を得やすいそうだ。

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中学校授業見学

 学会でお世話になっている先生の紹介で、都内のある公立中学校の授業見学に行ってきた。学校公開期間中で、保護者はもちろん、見学したい人は誰でも見学できることになっていた。平日だったので、見学者は少なめだったものの、こういう形で学校の活動を知るための機会が提供されているのは有意義だと思った。今回は、紹介してくれた先生が担当している2年生の社会科の授業と、総合的学習の時間を主に見学してきた。

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ビザ更新

 先日、今回の帰国の目的のひとつだった、ビザの更新手続きをしてきた。留学前の2002年と違い、面接が必須になったので米国大使館まで面接に行ってきた。オンラインで面接時間の予約をして、申請書類をそろえ、申請料をATMで支払って、予約の日時に大使館へ。
 大使館の外にはビザ手続きで来た人の行列で、セキュリティチェックを通って中に入るまでに20分待ち。面接時間の予約はだいたいの集合時間のようなので、多少前後しても関係ない感じ。セキュリティのところで電子機器類は預けないといけない。窓口で申請書類を提出してから待合室で1時間待ち。ケータイもipodもDSも持ち込めないので、時間つぶしには本か何かを持ってくるべきだった。
 面接というと、個室でじっくり話を聞かれるような風に聞こえるが、面接は普通の窓口ブースで立ったまま行われるので、面接というほどかしこまった風でもない。日本国籍で通常の用件できちんと書類をそろえてビザ申請している人は、一言二言やり取りしたら面接は終了。面接に時間がかかっているのは、日本でビザ申請した外国人ばかり。それもせいぜい数分。入口のセキュリティが物々しい以外は、自動車免許の更新と大して変わらない。面接も日本語のわかる人がやっているので、英語が苦手でもほとんど問題ない。むしろ書類の不備を出さないように気をつけることの方が重要だろう。
 ビザの発行まで1週間ほどかかると言われたが、3日後には手元に届いた。エクスパック500という速達便のような封筒を使う(事前に封筒を購入して宛名書きしたものを申請書類として提出する)ので郵送自体も早い。
 というわけで、無事にビザも更新できて、もうしばらくアメリカ滞在を公式に続けることができるようになった。最初はこのビザ更新をせずに5年で正式帰国するのがゴールだったのだけど、もう少し延長。その分いい研究をしてよりよい状態で帰国できると思うので、残りの留学期間もがんばります。

「消えた年金」問題を題材に

 最近、「消えた年金」問題報道で賑わっているが、これはビジネススクールの問題解決やリスク管理などの授業では恰好の議論ネタになる。たぶんもうやっているところもあることだろう。自分が安部首相や柳沢大臣のような立場にいたとしたら、まず何を考えてどう対処するか。テレビを見て怒ったり萎えたりしているだけでなくて、自分が当事者だったらどうするのかを考えた方が有意義だろう。
 ビジネススクールなどでやっているケースメソッドのような教育法は、基本的には仮定のシナリオの中でどう対処するかを当事者の立場で本気で考え、教師や他の学習者とのやり取りの中で学びを深めていく作業だ。その作業に熟練していくに従って、自然と普段からそういう思考スタイルが身について、問題を切り分けたり段取りをつけて考えたりすることができるようになる。ビジネススクールなどの社会人教育機関は、何かを教えてもらう場というよりも、気づきや学びにつながる作業を真面目に一緒にやれる場として価値があるのだと思う。
 ビジネススクール的な問題解決思考法も少しは一般に広まってきたような気もしていたが、みんな5000万件のインパクトに飲まれて、問題の実態に切り込んで考えている当事者は報道で見る限りは出てこないところをみると、あまり普及していないのか、それとも当事者たちが目にしている問題はそれ以上にものすごく深刻なのか。いずれにしても、社会的な問題を題材に、もし自分が当事者になったらどう対処するかを考えておかないと、いざという時にはあたふたして大臣たちと同じようなヘマをしてしまうだろう。

Jasag春季大会所感

 先日、日本シミュレーション&ゲーミング学会(Jasag)の春季全国大会に参加してきた。今回は初日のセッションだけの参加。この日は大会シンポジウムと二日目のポスターセッションの予告プレゼンと学会総会、それに懇親会という流れだった。
 シンポジウムは『JASAG1.9:新しい理論と実践に向けて』というテーマで、教育、都市計画、ビジネス、社会心理、の各分野の研究者がパネリストとしてこれまでの取り組みを紹介し、今後の展望を議論するといった内容だった。この学会の学際性を意識した人選になっていたため、各分野でどのようなことが行われるのかをおさらいするには良いセッションだった。各分野それぞれに長年の取り組みの中で実践の型のようなものができているような様子だったし、ゲーミングシミュレーションという枠組みで共通認識が形成されていることも伺えた。

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新しい情報環境への適応

 日本に帰国してから、新しい作業環境に慣れるプロセスが続いている。まず、Vistaのマシンを使い始めてOSのインターフェイスがだいぶ変わったこと。最初は再起動のアイコンが分からなかったりしていちいち手間を取っていたが、いったん慣れてしまうとXPよりも使い易い。
 次にメールをすべてGmailで管理することにしたこと。今まではEudoraで管理していたが、複数のマシンでメールを読むときのメールの管理が煩わしくなったので、この際すべてWebmail上で管理する形を試してみた。Gmailはフォルダ管理ではなくて、タグと検索で管理する形で今までとは管理方法が大幅に変わったのでまだ完全には慣れていない。一番大きな変化は、今まではメルマガやあまり読まないMLの投稿等も惰性で貯め込んでいたのを、即座にザクザクと削除しながら管理する形にした点だ。ファイルのサイズがたいしたことないからといって余計なものまで貯めていくと後で結構な分量になって整理もままならなくなる。郵便で広告DMを受け取ったのをすぐにゴミ箱に捨てるように受信した不要なメールをすぐに削除する形にして、気分的にかなりすっきりした。今まで貯め込んでいたメールの9割以上は後で参照することもない不要なものだと実感した。
 環境が変わるというのは、古い習慣を見直して、最新の自分の状況に合った習慣を構成しなおすよいタイミングだと知った。また自分のペースに慣れてくるとあまり考えずに効率の悪いことをしがちなので、こういう感覚を忘れないようにしたい。

新生活準備中

 先週末に帰国しました。
 日本での生活のセットアップをしつつ時差ボケ調整中。帰国前にいくつか片付けないといけない仕事があってかなり詰めていたので、週末をはさんでスロー調整。
 今回の帰国からは、軸足を日本において、日本での生活を中心に考え始めた。なので、これまでの一時的滞在と違って、近々の本格的な帰国に向けた生活のセットアップのつもりでいるので、店に行って買うものや見るものも変わってくる。まだ当面は日米を行ったり来たりの生活が続くのだけど、今後徐々に日本で過ごす時間の方が長くなる。長期的な視点がシフトするとものの捉え方がこうも変わるのかというのを体験している。
 毎日の食事、スーパーや100均での買い物、近所の散歩、どの瞬間も久々の日本での生活を満喫している。テレビのニュースを見ていると、日本社会が迷走している様子が垣間見える。日本のいいところも、そうでもないところも見えてくる。そんなことが浮かび上がって見えてくるのは、異なる環境を行き来して生活することの楽しさの一つだ。

セカンドライフ vs. ゼア

 日本でも注目されているオンライン3D仮想世界「セカンドライフ」と同様の仮想世界を提供するサービス、「ゼア」のファンが制作したセカンドライフとゼアの比較パロディCMがYouTubeに掲載されている。

 見てわかる通り、Mac vs. PC(パソコン)のCMのパロディ。セカンドライフのキャラクターの変なところを切り取って茶化しつつ、キャラクターのグラフィックはゼアの方がきれいだし、動きもなめらかだし、こっちの方がよいよというファン自作CM。
 実際、ゼアとセカンドライフの両方のユーザーからは、ゼアの方がよいという声を良く耳にする。技術的にはゼアの方が優れているし、友達と交流するための仮想世界としてはゼアの方が楽しいらしい。ただ、セカンドライフのユーザーの創作支援のような機能など、コンセプトの打ち出し方の部分でセカンドライフの方に注目が集まり、今ではすっかり差がついてしまっている。
 ゼアの方は当初は注目されていたが、30数億円だかの資金を使い果たして、大リストラの後、業務用シミュレーションの開発会社フォーテラシステムズに衣替えして、ゼアのサービスは別会社で継続という形になった。フォーテラ社もゼアを開発した技術力でその後順調に推移しているようなので、会社としてはそういう展開の仕方もありだとは思うけれども、コアの技術力で勝っていても、コンシューマ向けサービスは売り方やビジネスモデルができなければ技術力の劣る会社に遅れをとってしまうということを示している。ゼアも引き続き、コアユーザーたちの交流の場として機能している。ノリ的には数年前のセカンドライフのマイナーさがそのまま続いているような感じなのかもしれない。

翻訳者の悩み

 学期末のあれこれが先週でほぼ片付き、ようやく翻訳書の校正作業にまとまった時間が確保できるようになった。進行の遅れを取り戻すべく、急ピッチで作業中。ひたすら文章のチェックと訳語の確認を繰り返すだけなのだが、これがかなり重たい。ザクザク訳していた時の方がよほど楽な気がする。
 悩ましいのは自分の専門外の分野の訳語の使い方だ。英辞朗さんやグーグル氏が強い味方になってくれるおかげで大部分はすんなり解決できるのだけど、既存の訳が微妙に意味のわかりにくかったりすると、そのままつかっていいものか考えてしまう。それに標準的な訳語が必ずしも適切でない場合もある。

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