ダイエットのコツに関する実証研究

 ペンステートの栄養科学の研究者による研究で、ダイエットのコツに関する実証研究の結果がニュースになっていた。
Calorie density key to losing weight(Penn State Live)
http://live.psu.edu/story/24624
 研究結果を端的に言うと「ダイエットの時は食べる量を減らすよりも、低カロリーで嵩(かさ)の多い食品中心の食生活にする方が効果がある」とのこと。野菜や果物など、水分が多くて一グラム当たりのカロリーが低いものをたらふく食べた方が、ダイエット時の空腹や欲求不満を抑えることができて、長期的な減量効果を得やすいそうだ。


 研究では、71人の22歳から60歳の(肥満の)女性を2グループに分け、一方は水分量の多い低カロリー食品を、もう一方は単に低カロリー食品を、一日当たりのカロリー上限なしで摂取させて一年間の経過をみた。水分の多い低カロリー食品を摂ったグループの女性の方が食べた量自体は平均で25%多かったのに対し、最初の6か月で減った体重は、約8.9kg対約6.7kgと、減量幅の大きさがはっきり現れた。なお、後半6か月はどちらも同じくらいに減ったそうだ(アメリカ人を対象にした研究なので、元の体重とか、日本人にあてはめて考えるにはいろいろ基準の違いを考慮する必要がありますが)。
 「カロリーが低くて嵩の多いものを中心に食べましょう」というのは当たり前といえば当たり前で別に目新しいメッセージではないが、この研究の重要性は、実際にこの考え方が正しいのかどうかを長期的なスパンで科学的に研究したところにあるのだそうだ。世に出回っている奇をてらったダイエット方法には怪しいのが多く、まずくて高額なダイエット食品セットを買わされたり、毎日面倒な計算方法で摂取カロリーを管理させられたするものがいくつも出回っているが、結局のところそんなことをしなくてもちょっとした食習慣の変更でストレスも少なくダイエットできるよ、ということを専門家がきちんと根拠をもって示したメッセージだ。
 これに関連して、カロリーキングというウェブサイト(英語)では、普段食べている食事の栄養素がデータベースを提供している。
http://www.calorieking.com/foods/
 重さの表記とかが日本とは違うのが不便だけど、マクドナルドなどのファストフードレストランのメニューのカロリー量や、個々の食品を使ったメニューのカロリー量が一覧できる。Calorie densityも星でランクされているので便利そうだ。
 ダイエットの問題は、結局は食習慣の問題なのだなということをあらためて思い知らされるニュースでした。