日本でも注目されているオンライン3D仮想世界「セカンドライフ」と同様の仮想世界を提供するサービス、「ゼア」のファンが制作したセカンドライフとゼアの比較パロディCMがYouTubeに掲載されている。
見てわかる通り、Mac vs. PC(パソコン)のCMのパロディ。セカンドライフのキャラクターの変なところを切り取って茶化しつつ、キャラクターのグラフィックはゼアの方がきれいだし、動きもなめらかだし、こっちの方がよいよというファン自作CM。
実際、ゼアとセカンドライフの両方のユーザーからは、ゼアの方がよいという声を良く耳にする。技術的にはゼアの方が優れているし、友達と交流するための仮想世界としてはゼアの方が楽しいらしい。ただ、セカンドライフのユーザーの創作支援のような機能など、コンセプトの打ち出し方の部分でセカンドライフの方に注目が集まり、今ではすっかり差がついてしまっている。
ゼアの方は当初は注目されていたが、30数億円だかの資金を使い果たして、大リストラの後、業務用シミュレーションの開発会社フォーテラシステムズに衣替えして、ゼアのサービスは別会社で継続という形になった。フォーテラ社もゼアを開発した技術力でその後順調に推移しているようなので、会社としてはそういう展開の仕方もありだとは思うけれども、コアの技術力で勝っていても、コンシューマ向けサービスは売り方やビジネスモデルができなければ技術力の劣る会社に遅れをとってしまうということを示している。ゼアも引き続き、コアユーザーたちの交流の場として機能している。ノリ的には数年前のセカンドライフのマイナーさがそのまま続いているような感じなのかもしれない。