「テレビゲーム教育論」出ました

 翻訳書「テレビゲーム教育論―ママ!ジャマしないでよ勉強してるんだから」が発売開始されました。まえがきと目次をこちらに載せてます。
 テレビゲームを悪者にするのではなく、ゲームのポジティブな側面を理解して、ゲームをよりよく利用するためのガイドです。ゲームをやって育った人はゲームやっててよかったなと心から思えて、子どものゲームが心配な親御さんには、ゲームの性質をもっとよく理解して、ゲームと賢く付き合う方法を学べる一冊です。ゲーム業界の方、学校の先生、子を持つ親御さん、ゲーマーの皆さん、それぞれの立場にとって楽しくてためになる内容になっています。ぜひご一読ください。

またも時差ボケ中

 昨日は独立記念日だったにもかかわらず、毎度の激しい時差ボケで、ご飯を炊きながら寝てしまって気がつくと夜中。仕方がなくてもうひと寝して4時ごろ起床。近所のスタジアムで全米最大規模(と言ってる観光名所はたくさんあるだろうけど)の花火大会などのイベントをやってたはずなのだけど、まるで気づかずに寝てた。
 朝の時間がたっぷりあると、一日の時間の流れが変わる。よく自己啓発本などで「朝の時間をうまく使うのが成功の秘訣」と書いていたりするけど、たしかに頭がすっきりしていて違う発想が出てくる感じがする。ただ、僕の場合は時差ぼけの間の期間限定で、まただんだんと時間がさがっていくのであまり成功への足しにはならなそう。
 次に日本に帰るまでに片付けないといけないことが山積みなので、それらを片付けつつ、不在の間に録りためたTVドラマやリアリティショーを見たりして気分転換。自由度の高い時こそ、セルフマネジメントの力量が問われる。時間が経てば〆切にマネジメントされる日々がやってくる。それも一つの身の処し方ではあれ、それに頼ってばかりいると、いつまで経っても受身なマネジメントから抜け出せない。なかなかたいへんだ。

一時帰国終了のお知らせ

 約6週間の一時帰国も終了して、昨晩ペンシルバニア州ステートカレッジの自宅に戻りました。ほぼ丸一日かかる移動の疲れと時差ぼけから回復しながら、溜まった家事などを片付けているところです。カラッとして涼しい気候のおかげで、だいぶ疲れも和らぐ心地です。
 個人的な状況の変化として、先日婚約しまして、日米の二重生活の心持がまるで変わるのを感じているところです。日本に待たせている人がいて、実家以外に帰るところのある状況になったことで、ここ数年日本で希薄になりアメリカに増してきていた居場所感が逆転して、また日本を根城にしてアメリカに出てきている気分になっての留学生活となりました。
 多くの方々のご協力のおかげで、博士論文の研究もようやく前進し始めました。手がけた翻訳書もあと数日で書店に並び始めます。次回の帰国までには、2冊目の翻訳書の残りの原稿を仕上げ、研究開始に必要な段取りを済ませるのが当面の目標です。来年の本格帰国を目指して、各プロジェクトが進行中です。
 今回の帰国の期間中は、さまざまな方々に貴重なお時間をいただいてお会いすることができました(ありがとうございました)。都合がつかずにお会いできなかった方や連絡を取れなかった方もいますが、また8月下旬から日本にいますので、次回はぜひまたお会いできるのを楽しみにしています。

ちょっとだけコーヒー党に

 今までコーヒーが飲めなくて、紅茶の方を好んで飲んでいた。たまに飲むとうまいけど、続けて飲むと胃が疲れて体調が悪くなる感じで、どうもコーヒーが身体に合わない感じだった。それが近所のコーヒー屋で買ってきたコーヒーを飲むようになってから、コーヒーを飲めるようになった。
 そのコーヒー屋は、生豆をその場で焙煎してくれるので新鮮で、酸化していない。それとそこのマスターがうまいコーヒーの入れ方を教えてくれて、そのやり方で入れるとさらに飲みやすくなった。
 コーヒーで胃が疲れるのは、焙煎して時間が経って酸化した成分と、コーヒーを入れる際の泡の部分に含まれる灰汁のようなところを一緒に飲んでしまうからだそうだ。なので新鮮なコーヒー豆を使って、コーヒーメーカーで入れずに手で入れて、お湯を注いで出てくる泡が下に落ちてしまう前にポットを外せば、よりうまいコーヒーが入れられるということらしい。
 教えてもらった入れ方を試してみると、とてもおいしくて、しかも以前は2日も続けて飲んでいたら胃がダルくなっていたところが、今は毎朝飲んでも平気になった。というわけで、これでコーヒー党に入門したのだけど、普通に入れたコーヒーだとそんなに飲めないのは相変わらずなので、普段は紅茶や緑茶が中心。お茶でもコーヒーでも、良いものを丁寧に入れて飲むのがうまいのは変わらないのだなということで、これで日々の楽しみがひとつ増えた。

SFCよ、悪かった

 そういえば、大学を卒業して、もう丸10年になる。大学は慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス、通称SFCの出身なのだけども、卒業以来、大学そのものとはほとんど接点がない。遠い藤沢市にあるキャンパスにも、仕事がらみの打ち合わせか何かで何度か足を運んだきりで、ホームカミングやリサーチフォーラムのようなイベントにも全く参加していない。
 気分的に何となく、あまり関わりたくないような、近づきたくないような気がしていたのも正直なところだった。それは在学中や就職してすぐの頃の、SFC卒業生についてのベンチャー志向で云々といったメディアでの喧伝やら企業や他の大学の過剰反応のようなものにうんざりしたさせられていた気持ちから来ているのかもしれない。

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肩のコリ和らぐ

 今回の日本滞在もあと数日になってしまって、なんだかあっという間だったなと思いつつ、残りの予定も順調に消化中。おかげさまで実りの多い日々を過ごしてます。
 研究準備の打ち合わせのための移動中、ふと渋谷のファイテンショップの前を通りかかった。先月地元の温泉に行った時に普段身につけていたRAKUWAネックx30を失くしてしまっていて、それ以来つけてなかった。ここ数日、重たい鞄を抱えて歩き回っていたためか、肩や腕の疲れを感じていたので、また同じのを買おうと立ち寄った。
 店員さんが無料のパワーテープを腕の疲れたツボに貼ってくれて、最近の商品の説明を聞きつつ、以前失くしたのと同じタイプのネックレスを購入。早速身につけて一日過ごした。夜になってふと気付くと、腕と肩の疲れが和らいだ感が。これはよかったと思ってパソコンに向かっていると、また腕の疲れがぶり返してきた。疲れをとるには結局のところ、休むに勝ることは無いということか。ファイテンのネックレスは、薬のように効き目がはっきり感じられることはないにしても、つけてないでいるよりも疲れがたまる度合いが軽減されている気はする。それに2000円程度という買いやすさがよい。この気軽さが気に入っている。

ダイエットのコツに関する実証研究

 ペンステートの栄養科学の研究者による研究で、ダイエットのコツに関する実証研究の結果がニュースになっていた。
Calorie density key to losing weight(Penn State Live)
http://live.psu.edu/story/24624
 研究結果を端的に言うと「ダイエットの時は食べる量を減らすよりも、低カロリーで嵩(かさ)の多い食品中心の食生活にする方が効果がある」とのこと。野菜や果物など、水分が多くて一グラム当たりのカロリーが低いものをたらふく食べた方が、ダイエット時の空腹や欲求不満を抑えることができて、長期的な減量効果を得やすいそうだ。

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中学校授業見学

 学会でお世話になっている先生の紹介で、都内のある公立中学校の授業見学に行ってきた。学校公開期間中で、保護者はもちろん、見学したい人は誰でも見学できることになっていた。平日だったので、見学者は少なめだったものの、こういう形で学校の活動を知るための機会が提供されているのは有意義だと思った。今回は、紹介してくれた先生が担当している2年生の社会科の授業と、総合的学習の時間を主に見学してきた。

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ビザ更新

 先日、今回の帰国の目的のひとつだった、ビザの更新手続きをしてきた。留学前の2002年と違い、面接が必須になったので米国大使館まで面接に行ってきた。オンラインで面接時間の予約をして、申請書類をそろえ、申請料をATMで支払って、予約の日時に大使館へ。
 大使館の外にはビザ手続きで来た人の行列で、セキュリティチェックを通って中に入るまでに20分待ち。面接時間の予約はだいたいの集合時間のようなので、多少前後しても関係ない感じ。セキュリティのところで電子機器類は預けないといけない。窓口で申請書類を提出してから待合室で1時間待ち。ケータイもipodもDSも持ち込めないので、時間つぶしには本か何かを持ってくるべきだった。
 面接というと、個室でじっくり話を聞かれるような風に聞こえるが、面接は普通の窓口ブースで立ったまま行われるので、面接というほどかしこまった風でもない。日本国籍で通常の用件できちんと書類をそろえてビザ申請している人は、一言二言やり取りしたら面接は終了。面接に時間がかかっているのは、日本でビザ申請した外国人ばかり。それもせいぜい数分。入口のセキュリティが物々しい以外は、自動車免許の更新と大して変わらない。面接も日本語のわかる人がやっているので、英語が苦手でもほとんど問題ない。むしろ書類の不備を出さないように気をつけることの方が重要だろう。
 ビザの発行まで1週間ほどかかると言われたが、3日後には手元に届いた。エクスパック500という速達便のような封筒を使う(事前に封筒を購入して宛名書きしたものを申請書類として提出する)ので郵送自体も早い。
 というわけで、無事にビザも更新できて、もうしばらくアメリカ滞在を公式に続けることができるようになった。最初はこのビザ更新をせずに5年で正式帰国するのがゴールだったのだけど、もう少し延長。その分いい研究をしてよりよい状態で帰国できると思うので、残りの留学期間もがんばります。

ゲーム研究をすると優れたゲームが作れるようになるか?

 シリアスゲームジャパンで開催中のサイバー勉強会のテキストであるゲーム研究書「Half-Real: Video Games Between Real Rules and Fictional Worlds」の著者、Jesper Juul氏が最近手がけたゲーム、「High Seas – The Family Fortune」がリリースされている(プレスリリース)。
 このゲームは、テトリスやぷよぷよのような落ち物パズルゲーム、落ちゲーと呼ばれるジャンルのゲームで、カジュアルゲームパブリッシャーのGame Trustから発売されている。上記のゲーム紹介ページから無料デモ版がダウンロードできるので試してみてほしい。
 テトリス以来、さまざまな落ちゲーがリリースされていて、市場には類似のゲームはたくさんある。このゲームも見た目はビージュエルド風で、あまり目新しさはない。だがプレイしてみると、このゲームのルールがよく工夫されていて、ゲームプレイの心地よさを与えるためのさまざまなデザイン上の工夫をしていることがわかる。ゲームの面白さの基本となるメカニズム、すぐにゲームに入って楽しめるインターフェイス、心地よさを引き立たせる効果音やグラフィック、継続性を高めるための要素など、いずれも綿密なゲーム研究に裏打ちされたデザインとなって表れている。
 ゲーム研究者として知られる一方、Juul氏は研究だけでなく自らの会社Soupgamesで、10年以上もゲーム開発に取り組んでおり、数々のゲームを世に送り出している。そのため、必ずしもこのゲームの出来の良さは、ゲーム研究の知見から来るものではなく、これまでのJuul氏の経験からくるものでもあることがわかる。

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