11/21(日) Alumni Brunch

 今日は朝から、ペンステートAlumni(卒業生)の人々と学生リーダーが交流するブランチ会に参加した。30人ほどが参加していて、卒業生や大学のスタッフと学生リーダー達が会食するというスタイル。黒人大学院生会の幹部と、訪問者にキャンパスを紹介したりするライオンアンバサダーの学部生、卒業生委員のおばさんとその夫と息子、といった人たちと一緒のテーブルに座った。食事は世界各国の料理で、ラム肉のオムレツみたいのとか、飴状になった砂糖がペーストしてあるフレンチトーストとか変わった料理が並んでいた。味はどれもまあまあ。

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米国の大学学長の給料

 今日は休みなので昼頃にぼやぼやと起きだして、朝飯を食べ食べ、大学フットボールの最終戦を見ながら、大学関係者向けの新聞The Chronicleを読んでいた。「学長の給料」という別冊特集がついていて、全米各大学の学長の給料が一覧表になっている。人がいくらもらっているのかというのは、いつでも人々の高い関心事なので、ニュース価値があるということだろう。この記事によると、州立大の学長の年収は、日本円にしておよそ3000万から4000万円がおおかたの平均といったところ。私立大学になるともう少し割がよくなる。我がペンステートのスパニエル学長は約4000万円強。州立大ではまあ並の上あたり。なんかこれを見てると、安い報酬で頑張ってもらってるような誤った錯覚に一瞬陥る。全体を見ると、ワシントン大学の学長などは9000万近くもらってたりするし、大学によっては無給でやってる学長もいたりするのでまちまちである。かたやスタッフ部門の学生課ディレクタ(部長)職などは年収400万とかで求人が出てたりして、給与体系のロジックが米国の場合はずいぶん違うのだなと思う。

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11/18(木) Poster Session

 今日は朝から統計のテストだった。この授業の講師は理論統計学者で、授業も彼女自身はわかりやすくやってるつもりでも、統計好きの人間向けの授業の範囲を出ない。教え方もテストの出題の仕方も相性が合わない。テストは8割取れればよしという感じ。テスト勉強は時間をたっぷりとったところでどうせやる気が出なくて、ぐずぐずとブログを読んだりしているだけなので、最低限のおさらいができる時間以上は必要としない、というかそれ以上できない。今インターン先で提案している統計学習ゲームは、まさに私のような人間をターゲットとしている。構想だけは今のところ、ジャスパーシリーズ(教育工学の成功事例として有名な古典的な算数ビデオ教材)なみのヒット作となるような高品質教材となり、私はこれをもとに論文も多作でき、統計に苦手意識を持つ人も劇的に減る成果が期待されるものとなっている。そんな統計が苦手な人間にそんなソフトが作れるのか、という話もあるが、こちらはID者なので、理論上は心配ない。
 まあ、それはともかく、統計のテストは何とか乗り切った感じ。

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11/13(土) 気の利かない性分

 昨日まで天気が悪くて、今シーズンの初雪もちらっと降ったりしたのだが、今日は快晴だったので、日光を楽しもうと思って勉強の合間に外に出てみた。しかしやたら寒くて五分後には撤収。寒いはずで昼でも摂氏0度、日が暮れると氷点下になった。もう冬である。

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11/7(日) 学生リーダーサミット

 今日はキャンパス内のホテルNittany Lion Innで、Student Leader Summitという学生団体のリーダーを対象としたイベントがあった。私のような学生会の会長や、スポーツ系・文化系クラブ、ダンスマラソンなどのイベント系組織のリーダーが60人ほど集まった。主催は大学のStudent Affairs(日本の大学組織では学生課にあたる機能)。趣旨は、大学経営スタッフと学生リーダー間のコミュニケーション促進、学生リーダー間のネットワーク形成、学生リーダーのリーダーシップ養成、といったもの。だいぶ参加者を見積もっていたのか、会場は広いカンファレンスホールなのにずいぶん余裕があった。まずはリーダーシップのセミナーらしく、アイスブレークアクティビティから。大学のポスター何種類かがばらばらに刻まれてパズルになっているのを受付で一枚ずつもらっていて、それを協力して組み合わせて、一番になったグループが賞品をもらっていた。次にStudent Affairs担当副学長のDr. Vicky Triponeyが挨拶。昨年よその大学から引き抜かれて赴任してきた彼女は、いかにもアメリカの女性リーダーという印象。ヒューレットパッカード社のフィオリーナ会長の大学経営版とでも言えばしっくりくるかも。この会も彼女のリーダーシップのもとに、豪華キャストをそろえた一大イベントに仕立て上げられたということがうかがえた。組織をよくするには、彼女のような優れた女性を引っ張ってきて権限を与えるのが非常に有効だということがよくわかる。

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11/6(土) ゴルフコンペ

 今日は先日雨(+雹)で順延となった日本人会ゴルフコンペをうちの裏のペンステートブルーコースにて開催。コンペと言っても賞品は出ないのだけどとりあえず今回は4名が参加。だんだん学期が押し迫ってくると日程調整が難しくなる。フットボールのある土曜なので、コースはガラ空き。天気は非常によく、風はややあったものの、今シーズンはこんないいコンディションはおそらく最後だろう。ショットはまあ調子がよかったものの、アプローチが悪すぎ、チョロ連発。ボールが見つかりにくく、前半ずいぶん時間かかってしまい、インをまわり終える頃にはかなり暗くなってしまった。スコアは118。メンバー中で同点1位だった。コースに出たのは久しぶりだったので、まあスコアもこんなものか。次は105くらいでまわりたい。春を待つ楽しみが一つ増えた感じ。

11/3(水) スパムコメントの駆除

 先週はだいぶ暖かいなと思ってたらだんだん寒くなってきた。授業の課題をごりごりがんばってやったら今日は少し間が空いたので、懸案だったブログへのスパムコメント対策に時間を使った。日に数件ずつ来ているうちは手作業で削除してお茶をにごしていたが、先日、240件ものスパム爆撃を受け、ほとんどのエントリーにオンラインポーカーのアホなコメントが張られてしまった。これはさすがに対策をせにゃいかんということで、先日たまたま見つけた親切な人のブログに紹介されていたスパムコメント対策を参照して、テンプレートに手を入れた。何個もブログがあるのでちょっと時間かかったが、無事に対策完了。それ以降ぱったりとスパムが来なくなった(教えてくれたブログの人ありがとう!)。スパマーの浅知恵は果てしなく、またそのうち対策をかいくぐってスパムが届くようになるだろうけど、今のところは快適。よかった。

G4TechTVの”Icons”

 G4TechTVというパソコンとゲームの番組を一日中やっているチャンネルがある。前は中年のタレントを使った一般向けの番組もいくらかあったが、ちょっと前にコムキャストがTechTVを買収して以来、ゲーム関連の番組中心になり、若者向けの編成にシフトしている。最近気に入って見ているのがそのチャンネルの”Icons“という番組。
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 毎回、有名ゲームやデザイナーの歴史を紹介する30分番組だ。ウィルライト(Sim City開発者)やシドマイヤー(シビライゼーション開発者)はもちろん、ここ数日は鈴木裕(バーチャファイター)、小島秀夫(メタルギアソリッド)といった日本のゲームクリエイターや、SNK、セガの盛衰などを紹介している。再放送で毎日放送しながら毎週一本最新の番組を放映している。今週はファイナルファンタジーの歴史である。このボリュームはすごい。しかも紹介されるIcon(偶像、偉人)たちの多くが日本のクリエイターたちや企業である。日本ではSonetがこのチャンネルの番組をいくつかスカパーで流しているが、Iconsはやってない。まあSonetだからしかたない。スカパーの一チャンネルなどではもったいなくて、民法地上波局でこそやる価値がある。深夜帯にゲームメーカーのスポンサーつけて若者向けに放送すれば必ず当たる。しかもこの番組は教育効果が高い。純粋に日本のクリエイターがかっこいいと思える。今の日本には、税金使ってでも放映する価値のある番組だと思う。今政府が推し進めているような、クリエイター養成の大学院コースを1こや2こ作ったところで多寡が知れている(30コースくらい作る気でやればだいぶ違うが)。教育プログラムも大事だが、この番組を買ってきて若い視聴者の目に留まりやすいところ(ネットとかスカパーでなくて地上波)で放映すれば、労少なくして効果はずいぶん高いように思う。

10/29(金) Radical Thinkers with Larry

 今朝はNittany Lion InnでLarryとRadical Thinkersコミッティメンバー3名でホテルビュフェの朝食。プログラム持ちなので役得である。院生有志の主催するディスカッションセッションにこのような大物をセッティングしたJoshはエラい。彼一人でこのグループのスタンダードをあげていてなかなかのものである。私が先日セッションをコーディネートするに至ったのも、このスタンダードの高さの賜物であるので彼には大変感謝である。
 朝食ではニューヨークタイムスの社説を取り上げて、いい教師を増やして、クラス定員を減らせばいい教育になるというのは幻想であって、そんなことは不可能である、という話や、ラーニングサイエンスの分野としての盛り上がりについての話が特に印象深かった。他にもシャンクの最近の活動や、Kurt Squireのゲーム研究の話など、興味のある話が盛りだくさんだった。彼の雑誌は研究論文集ではなく、雑誌として編集されているので、その時々に注目される理論や研究で特集が組まれていたりする。それを40年近くも続けてきていて、教育工学界の成長を支えつつ、ともに成長してきた雑誌である。
 朝食後、いったん仕事に戻ったあと、またキャンパスに戻ってきて、今度はRadical Thinkersのセッションである。いつものようにビデオ収録係をやりながらセッションを聴いた。参加者は20人ほど。数人の教員と、残りは院生である。「Timidity of Educational Technology(教育工学の小心さ)」というテーマで、教育工学研究が幅の狭いメディア・テクノロジー研究に終始しているのでなく、本来は教育システムのデザインの役割を担うべきでないか、という問題提起から議論が進んだ。カリキュラム研究、学習科学、教育心理学、などいろんな関連分野があるが、教育工学がそのかさとなる概念であり、メディア開発やテクノロジー研究の部分にばかり目を向けて、教育工学の概念を狭めてはいけない、教育システムのデザインを志向していくべきであるというようなLarryのコメントを軸に、いろんな立場からの議論がなされた。いつものように1時間はあっという間に過ぎて盛会のうちに終了。