いかに組織を強くするかとか、コミュニティの魅力を高めるかとかいったことは、組織論や経営論などの分野でいつも語られる。何か他者と競争状況があったり、勝ち残らなければいけない環境がある場合には関心を持たれるテーマだ。
強くなる、というのはその分野やそのチームや組織やコミュニティが抱えている目標によって意味が異なる。営業成績をバリバリあげることだったり、研究費を外部からたくさん取ってきて大きなプロジェクトをこなせることだったり、その分野で日本一になることだったりと、それぞれに手に入れたい強さは異なる。だが、どの分野のチームであっても、共通して強くなればなるほど大きくなる問題がある。
投稿者「tfuji」のアーカイブ
PC カンファレンス、今年はSFCで開催
CIEC(コンピュータ利用教育協議会)の全国大会、PCカンファレンスが今年は慶應湘南藤沢キャンパスで開催されます。もう長いこと参加していないですが一応は会員だし、特に今年は母校での開催なので紹介します。ついでに僕がこの大会で最初に発表した頃をちょっと思い出したので昔話も一つ。
Party like a …
テレビを見ていたら、「Party like a popstar」というフレーズを聞いた。直訳すれば「ポップスターのようにパーティする」で、意味としては「羽振りよく乱痴気騒ぎをする」とかそういう意味になる。でも、普通はそれを言うなら「Party like a rockstar」じゃないのかな?と思ってちょっと調べてみると、フレーズとしてはやはり「Party like a rockstar」の方が一般的らしい。
まあどちらでも似たような意味で酒とドラッグとセックスがつきものの馬鹿騒ぎなのだけど、言葉のかもし出すイメージとしてはロックスターの方がよりクレイジーな感じで、ポップスターの方はブリトニー・スピアーズとかパリス・ヒルトンとか、日本で言うと自称セレブタレントみたいなのが出てきて踊ってそうで、クレイジーな感じは同じでもややヘナチョコな感じ。
音楽ビジネスのプラットフォーム化したゲームメディア
今や音楽ゲームの代名詞となった「Guitar Hero」シリーズ、それと昨年末に登場した競合の「Rock Band」、いずれも大ヒットを続けており、次々と新作や関連製品のニュースが出てきている。
Rock Bandは、あまりの箱がデカさに、そんなのが売れるのかと疑問視する声もあったが、店に行くと一つのコーナーに山積みして売っている。Guitar Heroの時にも「でかい周辺機器の商品は売れない」と言われていたが結果的に空前の大ヒットとなった。従来の商慣習の常識にGuitar Heroが突破口を開けて、Rock Bandがさらにその流れを拡大し、売り場の構成そのものを変えてしまった。そしてこの2つの製品は、音楽ビジネスのプロモーションの流れを変えて、新たなプラットフォームとなりつつある。
新番組「I Survived a Japanese Game Show」
日本のバラエティゲームショーを元ネタにした番組「Wipe Out」と、「I Survived a Japanese Game Show」がABCで今週から始まった。
「Wipe Out」の方は、日本の「SASUKE」のリメイク的な番組。SASUKEは「Ninja Warrior」という名前でケーブルの深夜枠にそのまま放送されていて人気だったそうだ。YouTubeでも話題になっていたとのこと。一般からの参加者12人が日本ではおなじみのいろんなゲームにチャレンジして、優勝者は5万ドルもらえる。
火曜の夜8時からこういうのをやるのもどうかと思うが、それでもWipe Outの方はまだ普通にゲームショーな感じ。その後の9時からやっている「I Survived a Japanese Game Show」の方はもっとすごくて、日本を舞台にしたリアリティショー形式で、設定にひねりを加えた変な構成の番組。
12人のアメリカ人参加者が、よくあるリアリティショーに出るつもりでいきなり日本に送りこまれ、「フレンドパーク」風の架空の番組「本気で」に出演しているという設定でチャレンジが始まり、毎週一人ずつ脱落して、最後に残った人が25万ドルもらえるそうだ。
番組自体はひじょうにくだらないのだが、番組の演出のがちゃがちゃな日本語や参加者のリアクション加減が面白くてつい見てしまった。くだらなさのなかに、ところどころ「ロスト・イン・トランスレーション」的な異文化の出会いやステレオタイプを逆手に取って皮肉ったジョークがちりばめられていて、思った以上に見所が多かった。
リアリティショーのフォーマット自体がマンネリ化しつつある中で、こういう路線で来たのかなという感じ。舞台に日本が選ばれているあたりは、最近のアメリカの日本ブームの影響か。
産業基盤を支える人材を育てるには
先週の日経のウェブサイトの新清士さんの連載記事を読んで、いくつか考えさせられた。この新さんの連載では、毎回ゲーム産業の時事的な話題を題材にしつつ、日本のゲーム産業が抱える課題を指摘していて他の分野の人間からも参考になる話が多い。ゲーム産業に関心のある人はもちろん、他の分野の人にもおすすめしたい。
「ベーマガ2.0」が日本のゲーム産業を救う(Nikkei IT+)
http://it.nikkei.co.jp/digital/news/index.aspx?n=MMITew000020062008
この記事で新さんは、日本のゲーム産業を支える優秀な人材が不足しているのは、アマチュアゲーム開発者が少なくなったことが大きく影響していて、昔は「ベーマガ(マイコンBasicマガジン)」を読みながら自分でプログラムを組んでいたようなアマチュア層がいなくなったが、かたや欧米のゲーム産業はMODコミュニティなどアマチュア開発者の層が厚く、この違いが今日のゲーム産業の状況に現れていると指摘している。
食事にあわせたワイン選び支援ツール
シンプルなワイン選びのウェブツール。少し前に海外の誰かのブログで紹介されていたのだけど、どこで見かけたのか忘れた。どこかのワイナリーのウェブサイトのようだが、これ以外にコンテンツはおいてない感じ。
Food & Wine Paring Guide
http://www.winewebcentral.com/winepairing/
矢印をスライドさせてメインの食材とその味付けを選ぶと、よく合う種類のワインにチェックがつくという簡単なもの。コンテンツが少なくてナビゲーションがややわかりにくいものの、視覚的に情報を整理してコンパクトにしたデザインなのがよい。
これだけではワイン通の人には物足りないだろうし、情報がざっくりし過ぎかもしれないけど、一般ユーザーにはこれくらいざっくりしている方がでむしろ気楽だし、導入としては十分用を足す。もっと知りたくなれば次のコンテンツがくればよい。これをよりよいデザインにするにはどうすればよいかとか、ここからどんなものを作るとよいかとか考えると結構楽しい。ウェブツールのデザイン練習ネタによいかも。
「英語ができる」感覚と素人の専門家観
引き続き、不用品処分セールの話に関連して、今回は英語力の話。
ここ数日、中国人学生たちから毎日数本電話を受け、そのうち何人かは引渡しのために直接会った。まだ来て1年とかそれくらいの若い大学院生が中心。英語でのコミュニケーションがまだ小慣れてなくて、意思疎通がスムーズに行かない。一生懸命話すのだが、伝わったのか伝わってないのかわからないような微妙な感じで会話が進む。その人の知性の高さと語学のスキルとのギャップが大きい分、なおさら文脈がつかみにくくなってしまい会話が弾まない。話そうとする内容のレベルに語学のスキルが追いついていないのだ。本人も相手をしている側ももどかしい。でもそんな彼らも、何年もしないうちに自然に話せて会話が弾むようになる。
中国人留学生のモチベーション
最近、引越し前に不用品を処分しようと告知をしてせいもあって、いろんな人と電話で話す機会が増えた。その多くはまだアメリカに来てすぐか、2~3年目のアジア系留学生からの問い合わせだ。
問い合わせの仕方にそれぞれにお国柄というか、買いたいというモチベーションに違いがある。日本人留学生からは問い合わせがあっても買えたら買うよ、という程度の反応でいたってのんびりしている。一方で中国人たちの安いものを手に入れようという意欲はものすごい。人数自体が多いというのもあるのだが、中国人留学生のメーリングリストに告知メールを出して何分もしないうちに問い合わせがひっきりなしに来るし、すぐに引き取りたいと言ってくる。おかげで出品していたものは大体売れた。
世界のNintendo DS TVコマーシャル
テレビを見ていると、任天堂のTVコマーシャルがしょっちゅう流れている。最近はWii Fitのが多い。たまにDSのもやっている。日本でやっていた有名女性タレントがくつろいで楽しそうにプレイする路線をそのまま踏襲している。「I Play For Me」というウェブサイトを設けて、女性向けのマーケティングを行っている。