正確に言うと日本語じゃないので一般的に言われる空耳ソングではなくて、英語の曲の歌詞聞き間違えネタ共有サイト。自分にはこう聞こえてたのに、実は間違っていた、というようなネタが10万件以上も投稿されている。一部の投稿には該当部分の曲が聞けるようになっている。
英語ネイティブの人たちでもかなり聞き間違えるのだなと安心するもよし、自分のお気に入りソングを見つけて、あるある、と共感するもよし。聞き間違えがかなり変なフレーズになっていて笑えるので、楽しみながら英語に日々触れるための素材としても利用できる。
KissThisGuy.com: The Archive of Misheard Lyrics
http://kissthisguy.com/
ゲーム開発におけるデザイナーの仕事
前回のデザインの話にちょうど関連して面白いインタビュー記事があった。シムシティやザ・シムズなどの多くの人気ゲームを手がけたクリエイター、ウィル・ライト氏の新作「SPORE」に関するインタビュー。
7年がかりで,ついに完成した「SPORE」。プロデューサー,Will Wright氏のインタビューを掲載 (4Gamer.net)
http://www.4gamer.net/games/020/G002026/20080814032/
インストラクショナルデザインの「デザイン」について考える(2)
(前回からの続き)
そのため、設計スキルだけを磨いてもインストラクショナルデザイナーはその力を発揮する機会は少ない。自ら教師としての指導スキルを磨くか、エンジニアとして開発スキルを磨くか、優れたチームを率いるためのプロデューススキルを磨くか、指導、開発、プロデュースいずれかのスキルをセットで持たないと、現場ではインストラクショナルデザイナーとして活躍することは難しい。いくらレッスンプランやそれらをまとめたコースプラン、さらに複数のコースを体系化してカリキュラムプランを上手に書けたとしても、結局のところはそれが実際にどれほど優れているかを示す手段を持たなければ、インストラクショナルデザイナーは自らの存在意義を示すことができない。
インストラクショナルデザインの「デザイン」について考える(1)
しばらく自分の研究のことばかり考えていて離れてしまっていたので、インストラクショナルデザインについて、久しぶりに少し掘り下げて考えてみた。
ファッションのデザインをする人をファッションデザイナー、インテリアのデザインをする人をインテリアデザイナーと呼ぶのと同じように、インストラクション(とその周辺)のデザインを行う人をインストラクショナルデザイナーと呼ぶ。だが他の分野のデザイナーの「デザイナー」と、インストラクショナルデザイナーには、デザインの意味するニュアンスもデザイナー自身の関心も異なっているところがある。
ペンステートのバーバラ・グラボウスキ教授来日
インストラクショナルデザインネタは久々ですが、ペンステートの教授システム学専攻の教授がもうすぐ来日して、東京、大阪、熊本で講演を行うそうなのでご案内します。ちょっとした来日講演ツアーになってます。熊本大学の鈴木先生がアレンジされていて、お二人ともInternational Board of Standards for Training, Performance and Instruction (ibstpi)の代表理事として活動しています。
グラボウスキ教授は、ペンステートの当専攻で長年にわたってインストラクショナルデザインの研究者と実践者を育ててきて、本人も筋金入りのインストラクショナルデザイナーです。個人的には彼女の講演を聞く機会はなかったですが、ペンステートで開講されている彼女の授業は、インストラクショナルデザイナーがデザインした授業のお手本で、彼女の卓越したファシリテーションスキルが加わることで授業がとても密度の濃い学習空間に変わります。同じ教室と時間を使ってもこれほど違う授業ができるのかと感心させられることばかりでした。
今回の講演は、インストラクショナルデザインのスキル体系などに関心のある方にはよい機会になると思います。
お引越し~延長戦
週末はひたすら引越し作業で、契約の切れた前のアパートから今のアパートに移動してきた。帰国までの残りの期間、ステートカレッジ在住の日本人ソフトウェアエンジニアのKさんのアパートをシェアさせていただくことになった。前のアパートの眺めもよかったが、今度も緑の多い景色のよいところで、夕暮れ時にはホタルも飛んでいる。ベッドルームに仕事スペースをセットアップ、ネットにもつながって作業も一段落したので、新居からのブログ初更新。
以前少し書いたように、博士論文が仕上がるまでの期間、留学は延長戦状態。年初には7月でとにかく帰国のつもりでいろんな段取りを考えていたのだけど、生涯ABD(All But Dissertation、ほかの修了要件を満たしてあとは博士論文だけの身分の人のこと)の回避を優先して、かなり無理やり延長に切り替えた。いろんな依頼を断っては謝ってはの日々が続いているのが悩ましいものの、長い目で見ればこの判断が正しいと信じて論文執筆作業に没頭中(たまにブログの更新頻度が上がってもそれはそれとして。ブログは多分に気分転換なので)。
というわけで、お待たせしてご迷惑をおかけしている皆さまには心からお詫びしつつ、とにかく集中して作業を進めて帰国しますのでよろしくお願いいたします。
Design Star: 内装デザイナーのオーディション番組
アメリカのテレビ番組の特徴的なところの一つは、家のリフォームや日曜大工の番組が人気があるというところ。古い不便な家を1週間で丸ごと建て替えてプレゼントする「Extreme Makeover: Home edition」という番組は、この手の番組では一番人気で、視聴率も安定して上位にランクされている。HGTV (Home & Garden Television)というケーブルチャンネルは、その名の通り家や庭の手入れやリフォームの番組ばかりやっているチャンネルで、このようなチャンネルが存在すること自体がさすが日曜大工率の高いアメリカというところ。
Rock Band 2 の収録曲
EAの音楽ゲーム「Rock Band」の続編「Rock Band 2」の収録曲が公開されたらしい。公式情報かどうかは不明だが以下のような曲が収録されるとのこと。
ボリューム的にはたっぷり収録されていて、もう普通に音楽メディアと化している。個人的には微妙にツボを外しているかなというところもあるのだが、これだけ曲数があれば十分楽しめそう。収録曲数が限られれば、どんな曲を入れても何でそのバンドでその曲選ぶかなぁ、というのがでてくるのは仕方ないところ。でもまあ、ダウンロード曲が充実して好きなバンドの好きな曲を選べるようになれば、そういう問題も解消される。
競合の「Guitar Hero」 も、次回作はドラムなどほかの楽器も加わってバンドプレイ対応になるし、この分野では古株のコナミが「Rock Revolution」を出してくる。年末にはこれらが出揃ってにぎやかな感じになりそう。コナミがHarmonixに訴訟を仕掛けたというニュースも出ていて、この辺がマイナスに影響しなければよいなというところ。
日本にもこの動きが波及すればよいのだけど、いかんせんドラムセットはでかくてうるさいし、洋楽ロックだけだとファンが限られるし、みんなで遊ぶパーティ系のゲームは欧米ほど盛り上がらないところがあるのでちょっと難しいか。
I Survived a Japanese Game Show 人気番組に
「強いチーム」の抱える大きな問題
いかに組織を強くするかとか、コミュニティの魅力を高めるかとかいったことは、組織論や経営論などの分野でいつも語られる。何か他者と競争状況があったり、勝ち残らなければいけない環境がある場合には関心を持たれるテーマだ。
強くなる、というのはその分野やそのチームや組織やコミュニティが抱えている目標によって意味が異なる。営業成績をバリバリあげることだったり、研究費を外部からたくさん取ってきて大きなプロジェクトをこなせることだったり、その分野で日本一になることだったりと、それぞれに手に入れたい強さは異なる。だが、どの分野のチームであっても、共通して強くなればなるほど大きくなる問題がある。