3/1(火) ヒゲ族

 最近、何となくひげをのばしている。日本にいる頃、というよりもつい最近まで、自分がひげをのばすとは想像してなかった。まあ、のばしているといっても、ちょっとあごひげがのびてるだけである。ヒゲ族の人々からみればたいしたことはない。というのも、のばしてみて気づいたのだが、私は案外ひげが薄い。鼻ひげなんてのばそうものなら、明治政府の下っ端役人のような貧相な感じになってしまって始末が悪い。それに下手にのばしっ放しにすると、遭難した山男のようになってしまう。ひげ初心者の壁に当たって思案したあげく、思い立ってWal-martでひげトリマー(18ドル也)を購入して使ってみた。使ってみて、なるほどヒゲ族はみんなこういうのでちゃんとみんな手入れをしてるのだなと納得した。これまで知らなかった新しい世界である。

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2/28(月) 最近頼まれごとが増えてきた件

 なんか最近人からの頼まれごとが増えてきた。大学の日本人会の会長なんぞをやっているので、学内の団体からの依頼は毎日あれこれ来るのはどうでもいいので置いておくとしても、周りの友人や米国内の研究者からはもとより、日本からの依頼もなんだか知らないが増えてきた。毎週のように何かの依頼が舞い込んでくる。

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2/20(日) 週末の様子

 今日は久々の雪になった。週末はひたすら授業の課題をひたすら前に進める日々が続いて、気づくともう2月も終わろうとしている。課題の中でも特にゲームデザインの課題にものすごく時間をとられている。学習曲線がちょっと緩やかになったかと思ったら、それは単なる踊り場で、また壁のぼりのようなたいへんにしんどい学習の壁が立ちはだかっているのをひたすら素手で登っているような状態が続く。プログラミングの勉強をしていると、高校で数学の勉強をしていたときのことを思い出す。はかどらないなーと思いながら机に向かっていると、いつの間にか頭のヒューズが飛んでzzz..となっているのだ。それを繰り返しているとあっという間に6時間くらい経っている。作ったゲームのテストプレイと称して、テストしなくていいところをいつまでもテストしていたりして、まったくはかどらない。留学してきてすぐの頃に小難しい英語の論文を読んでいた時もしょっちゅうフリーズしていたが、英語でフリーズすることは最近はあまりなくなったのはせめてもの救いである。

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2/18(金) 北国仕様

 今日はしばらくぶりにとても寒かった。キャンパスは今夜からチャリティダンスマラソンのイベントがあって、ペンシルバニアの他のカレッジからの参加者と思しき学生達が荷物を転がしながら歩いているのを見かけた。こちらは厚いコートで完全防備で歩いている横を、短パンでキャー寒いと言いながら白人の女の子達が駆けていった。こういうお姉ちゃん達は全く理解に苦しむのだが、この寒さでもパーカー一枚で歩いている若者はそれほど珍しくなかったりする。前からあれはいったい何なんだろうと思っていたが、最近あれが北国仕様になった人たちなのだと理解した。

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2/6(日) コメント閉鎖

 夕方、スーパーボールを見ながらたまった雑務をこなし、腹が減ったところで自家製ビールを飲みながら晩飯。このペースで飲んでいると今週中には底をついてしまう。自給自足にはちょっと生産量が足りない。アメフトの試合は夕方始まって果てしなくやっている。ハーフタイムショーはポールマッカートニーのソロライブ。昨年のジャネットジャクソンの事件の反動なのか、おじさん一人の無難なライブだった。飯を食い終わってもまだ試合をやっているので、適当に流しながら今週の授業の予習などをやっていたら、結局フィラデルフィアイーグルスが負けた。ペンシルバニア中ががっかりしていることだろう。

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2/5(土) 地ビール完成

 ここ数日暖かくなってきた。今日は8度くらいまで上がって過ごしやすかった。地ビールを瓶詰めしてから一週間経ち、ついに完成。ちょうどパーティに誘われていたので、持参して味見してもらった。日本人もアメリカ人も口々に、ちゃんとビールの味で炭酸もしっかりしてて、よくできてるじゃないかとの評価をもらった。たしかに、味は薄めで原料のカラメルっぽさがやや残っているのだけど、しっかり発泡しているし、アルコールも醸成されていて、ちゃんとビールになっている。人に飲んでもらえるだけのクオリティに仕上がったのでよかった。

1/24(月) 地ビール仕込み

 ここ毎日、ステートカレッジは寒い。授業が終わって帰り道、飲みかけの水のペットボトルが置き忘れられて、中身が完全に凍っているのを見て一瞬ぎょっとした。寒い寒いと思っていてもあまり具体的にどれくらい寒いかを考えないように生活しているところを、いきなり客観的データを突きつけられたためだろう。そうか冷凍庫の中並みに寒いのかとあらためて思い知らされて寒さが増した。客観的データのパワーを思わぬところで見せ付けられた。自然科学の客観的データはこんな風に目に見えてパワフルでも、教育工学の客観的データは概してあんましパワーないよな、とか取り留めなく考えながら歩いた。そんな寒さなので、たまに気温が0度くらいまで戻ると、何だ今日は暖っけーなと思ってしまう。人間の適応力というのは大変なものである。

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1/21(金) ペンシルバニアの冬

 早いもので1月ももう下旬に入った。月日の経つのは早い早いとずっと思っているのだからそろそろそういうもんだと思って、頭がそれに慣れればよいものなのに、なぜかいつも時間の過ぎる早さを感じる。これは子どもの頃の時間の流れ方が常に基準になっているからなのか。
 今年の冬は雪も少なくて、ずいぶん暖かいなと思っていたら、ここ二週間ほどはやたら寒い。5センチほどだが雪も積もっている。氷点下が続くので、あまり雪も解けない。車の窓が凍り付いて開かなくて、駐車場のチケットを取るのに難渋する。これでこそ、ここペンシルバニア州ステートカレッジの冬だなという気候がようやく訪れた。

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