いろいろとじっくり書きたいことがあるのだが、忙しくて後回しにしているうちにボツになってしまいそうなので、GDCに参加しての所感を簡単にメモしておこうと思う。
一番のハイライトは、最終日に行なわれたシムシティのクリエイター、ウィルライト氏の講演。ワールドプレミアで開発中の最新作のデモを見せてくれた。このデモをみた人々はみんな圧倒されていた。彼の言う「すべてのゲームは教育的である」という考え方を見事に表現した作品だった。ナムコの塊魂のデザイナー高橋慶太氏の講演もゲームデザイナーの良心がにじみ出ていてとてもよかった。デザインチャレンジも愉快で学ぶところの多いセッションだった。任天堂の岩田社長のキーノートもいい話だった。Age of Empire IIIのデモはグラフィックの美しさと動きのリアルさに圧倒された。
私が発表したセッションもいくつかのメディアで取り上げられたので紹介。
IGDA日本の新氏ら、日本におけるシリアスゲームの動向を発表(Gamewatch)
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20050309/gdc_seri.htm
【GDC 2005】日本のシリアスゲームの動向に世界の関心が集まる(ファミ通.com)
http://www.famitsu.com/game/news/2005/03/09/103%2C1110339365%2C37135%2C0%2C0.html
[GDC#05]日本のシリアスゲーム,DirectXなど2日目の見どころ (4Gamer.net)
http://www.4gamer.net/news.php?url=/news/history/2005.02/20050222174241detail.html
まあ、そんな感じでいろいろと実りが多かった。ところで、GDCは入場料がやたら高くて、全日程参加しようとすると1200ドルとかのパスを買わないといけない。それで朝昼飯が全部ついて、夜は毎晩フリードリンク、フリーフードのパーティをやっている。アカデミックのカンファレンスは参加費は安いが、キャッシュバーで食べ物も野菜スティックとディップとか質素なものである。参加者の財布の紐が固いので、ちょっとでも高いイベントは誰も出てこなくなる。GDCは参加の魅力が圧倒的に高いので、高い参加費でもやっていけて、予算が潤沢なのでいろいろ贅沢なこともできてと好循環である。たぶんこれまでイベントの企画側を経験してきたせいもあるのだろうが、こういうイベントものに参加すると、そのイベントのコンテンツ以外にもいろんなものが見えてきて面白い。