11月の登壇予定

 11月は講演会やシンポジウムのようなイベントが多いためか、お声を掛けてくださるところも多かったりします。業務の都合などで制約で例によってお受けできないことも多いのですが、イベントでお話しする機会がいくつかありますのでご紹介します。
 1件目は、今週11月7~9日に開催される第19回ゲームプログラミングワークショップ 2014初日の11/7の招待講演で「シリアスなゲーム研究者のためのシリアスゲーム論」というテーマでお話します。コンピュータ将棋や囲碁など、ゲーム研究という分野で近いようで接点の少ない研究者の方々とお話できるのを楽しみにしています。
http://www.ipsj.or.jp/sig/gi/gpw/2014/schedule.html
 2件目は、来週11月12~14日に開催される「e-Learning Awards 2014フォーラム」2日目の11月13日に「ゲームの力を人材育成に活かす ~企業におけるゲーミフィケーション導入の基本~」というテーマで講演します。こちらは企業の人材育成担当者向けの内容で、ゲームの長所短所やゲーミフィケーションの手法について整理してお話しする予定です。
http://www.elearningawards.jp/program2detail.html#31
 3件目は、慶應SFCのOpen Research Forumで、11月18日(火)19:10 – 20:40に、「ORF2014 Satellite at GREE ゲームは社会に貢献できるか?」と題したパネルセッションにパネリスト登壇します。まだどういう話をするか決めてませんが、シリアスゲーム、ゲーミフィケーションの動向や今後どう展開していくのか、といった話題を出していく感じかと思います。同期の脇田さんがはや教授で、ORFの実行委員長をされていて、もうそんな年代になったのだなと思います。本家のSFCは更なる進化を遂げていくことと思いますがもう20年以上経ってるし、そろそろ私たちの世代がSFCみたいなものを他にももう一個くらいは創らないといけないですよね。(今から未来の大学を創るとどんなものになるんだろうか。)
http://orf.sfc.keio.ac.jp/506/
(開催概要では94年卒になってますが、正しくは97年卒です。念のため。)
 それから先日もお知らせしたように、主催イベントも予定してます。11月10日はLudix Lab公開研究会「EMSフレームワークを用いたゲームアイデア創出ワークショップ」を予定しています。もじぴったん元プロデューサーの中村隆之さんをゲスト講師にお迎えして、とんがったゲームアイデアの生み出し方を皆さんと体験するワークショップです。こちらもまだ席ご用意できますのでどうぞご参加ください。
http://peatix.com/event/57644
 普段は大学で担当している仕事の動きが加速していて、昨年の今頃と比べても全くスピードも量も違うことをやっていて、果てしない仕事の地平が続いている毎日です。この混沌を抜けた先により良い未来が待っていることを祈りつつ、引き続きワークとライフのバランス板を踏み抜いた毎日をまい進したいと思います。

Ludix Lab公開研究会:EMSフレームワークを用いたゲームアイデア創出ワークショップ開催のお知らせ(11/10)

今度11月10日(月)に東京大学本郷キャンパスでLudix Lab公開研究会を開催しますのでお知らせします。
今回は優れたゲームアイデアを考えるための手法を学んで実践するゲームアイデア創出ワークショップです。ゲスト講師として、前回のセッションも大変ご好評をいただいた、神奈川工科大学特任准教授の中村隆之さんにご登壇いただきます。
会の詳細は下記をご参照ください。皆様のご参加をお待ちしております!

Ludix Lab公開研究会:EMSフレームワークを用いたゲームアイデア創出ワークショップ
http://peatix.com/event/57644
今回の公開研究会の趣旨は、「ゲームのアイデアを考えるのは実は簡単!EMS(手段目的構造) Framework Methodを使ってみよう」です。「もじぴったん」のプロデューサーとして知られ、このフレームワークを考案された中村隆之氏(神奈川工科大学 特任准教授)をゲスト講師としてお招きし、このEMSフレームワークを実際に使ってゲームのアイデアを考えるワークショップを行います。主に教育分野向けのゲームアイデアを企画したい方を対象としますが、どなたでもご参加いただけますので、どうぞご参加ください。
セッションの主な内容:
・EMS Framework Method を使ってゲームのアイデアを出してみる
 基本形/アドバンス/アドバンス2
・解説と考察
 何故 EMS Framework Method を使ったアイデアは必ずゲームのアイデアとなるのか
 EMS Framework Method の応用
★ゲスト講師: 中村隆之氏(神奈川工科大学 特任准教授)
★モデレータ: 藤本 徹 (東京大学 大学総合教育研究センター 助教)
★日時:2014年11月10日(月)18時45分~21時
(開場:18時30分、軽食をご用意します)
★会場: 東京大学本郷キャンパス福武ラーニングスタジオ1(B2F)
★参加費: 一般前売: 4000円、当日5000円
★定員: 30名(定員に達し次第〆切)
※前売で満席の場合は当日席予約された方のみの当日受付となります。
★主催: Ludix Lab(NPO法人Educe Technologies)
★問い合わせ: contact01@ludixlab.jp
★参加申込:下記のサイトでお申し込みください。
http://peatix.com/event/57644

Ludix Lab 研究会&ワークショップ(2014年度後期)活動予定のお知らせ

 開催予定とお知らせしつつご案内が遅れてしまいましたが、今期もLudix Labの研究会とワークショップを開催しますのでご案内します!
 今期のリソース状況と前期の活動から得た知見から、少し回数やテーマ設定を微調整していますが、研究して知識を深める研究会と、手を動かして作品を生み出す開発ワークショップの2本立てでご用意しています。
 いずれも私自身がとても興味を持っているテーマで、前に進めるために無理やりこの場を設定しているようなものですので(苦笑)、参加者がいなくてもこの会場で独りハッカソンみたいに作業してると思います(微笑)。
 私個人の状況として、業務や研究の間隙をぬってゲリラ的に企画して前に進めているため、この手の自主企画の活動に一番しわ寄せが来てしまっていますが、少しでも活路を拓くべく、引き続き楽しい研究と開発を前に進める場を堅持して、この分野で活動を続けたい方にご提供したいと思います。
 この分野で前に進みたい方、チャレンジの場を探している方、これらのテーマで一緒に研究や開発を進めてみたい方はどうぞご参加ください(成果を出すにはある程度コミットが必要になりますので、時間の確保が難しい方は無理なさらずに、成果報告会のみの参加や、公開研究会の方へご参加ください)。

「ゲーミフィケーション~教育の21世紀モデル~」Ustream配信のお知らせ(10/20)

 NHK放送センターで開催される「教育コンテンツ世界制作者会議(IPCEM)」において、対談セッション「ゲーミフィケーション~教育の21世紀モデル~」が10月20日に行われます。
 このセッションは、ゲームデスク(GameDesk)CEOのルシアン・バッテル氏が登壇して、米国の学校教育におけるゲーム学習の最新の取り組みや新しい教育モデルについて議論します。
 ゲームデスクは、ゲイツ財団やAT&Tなどの支援を受けながら、米国のゲーム学習分野で成長を続ける教育NPOで、産学官連携プロジェクトで数々の教科学習シリアスゲームやゲーム学習を取り入れた教育カリキュラムの開発を進めています。
GameDeskウェブサイト
http://gamedesk.org/
ルシアン・バッテル氏プロフィール:
http://www.nhk.or.jp/jp-prize/events/2014panelists/panelists018.html
 教育コンテンツ世界制作者会議は、事前登録で無料参加できます。10月14日まで受付中ですので、会場参加ご希望の方はぜひお申込みください(他にも興味深いセッションが予定されています)。
事前登録方法はNHK日本賞ウェブサイトをご参照ください。
http://www.nhk.or.jp/jp-prize/index_j.html
 そして、なんと今回、関係者のご厚意により、このセッションがUstreamでライブ配信されることになりました。10月20日(月)14:30-15:30に下記のサイトで配信しますので、会場参加できない方は、ぜひご視聴ください。

教育コンテンツ世界制作者会議(IPCEM)「ゲーミフィケーション~教育の21世紀モデル~」
★配信日時:2014年10月20日(月)14:30-15:30
★視聴方法:下記のUstream配信サイトでご覧いただけます。
http://www.ustream.tv/channel/japanprize

Ludix Lab EdTechデモ&ワークショップ:知育ゲームアプリ『Osmo』開催(10/16)のお知らせ

ICT技術の進化とともに、学習ゲームアプリも次々と先進的な製品が登場しています。Tangible Play社が開発した「Osmo(オズモ)」も、最近注目を集めているiPad用知育ゲームアプリです。手元で図形・文字ピースを動かしたり、ペンと紙で書いた図がiPadアプリと連動してゲームで遊べるという先進的なアプリとして注目を集めています。
Osmo:
https://www.playosmo.com/
日本最速 Osmoレビュー(教育ICTリサーチ ブログ):
http://ict-in-education.hatenablog.com/entry/2014/10/01/175509
10月16日(木)に開催する「Ludix Lab EdTechデモ&ワークショップ:知育ゲームアプリ『Osmo』
」では、このOsmoをいち早く入手して研究されている、Ludix Labフェローの為田裕行さんをゲスト講師に、Osmoをプレイしながら、教育現場での実践にどのように活用できるかを検討するワークショップを開催します。どうぞご参加ください。
—<開催概要>—
Ludix Lab EdTechデモ&ワークショップ:知育ゲームアプリ『Osmo』
★日時:2014年10月16日(木)18時30分~20時30分(18時15分開場)
★ゲスト講師: 為田裕行氏(フューチャーインスティテュート株式会社 取締役、Ludix Labフェロー)
★モデレータ: 藤本 徹 (東京大学 大学総合教育研究センター 助教)
★会場: 東京大学本郷キャンパス福武ラーニングスタジオ1(B2F)
★参加費:前売2000円、当日3000円(軽食をご用意します。)
☆イベント詳細、参加申込は下記開催概要ページをご参照ください。
http://peatix.com/event/55742/

2006年から見たオンライン学習環境の未来像

 業務をこなしつつ論文執筆に励む毎日が続いています。今書いているゲーム学習についての依頼論文のために、以前書いた原稿や関連文献に目を通しているのですが、その中で以下の記述に目が留まりました。マーク・プレンスキーの拙訳「テレビゲーム教育論」で10年ほど前に論じた学習環境の未来像です。
—-以下「テレビゲーム教育論」より抜粋—-
 ・・・おそらく数年のうちにすべてのオンライン教材の類は、標準化された評価ツールが組み込まれるようになるだろう。高校や大学向けのオンラインコースは、個別に認定を受け、生徒たちは複数の学校で卒業のための単位を取得できるようになるだろう。社会人教育ではすでに同様の構造になりつつあり、継続的な専門教育単位を蓄積できるようになっている。コースが個別に認定される制度が始まった時、市場の状況は大きく変わる。昔ながらの教室授業しか提供していない学校には厳しい時代となる。
 生徒たちはもはや一つの学校に入学して専攻を一つに決める必要はなくなる。オンラインの標準カリキュラムにアクセスして、好きなオンラインコースを選ぶだけでよくなる。化学であれば、どの学校で受けるかに関わらず、世界で最高水準の「有機化学入門」を受けることができる。それはちょうどゲーマーがどのメーカーかに関係なく自分の好きなゲームを選ぶのと同じだ。もちろん、十分に学べばある種の管理組織が取得した単位や学位の発行を行う。現在学校認定を行っている学術界は当然このような仕組みには抵抗するだろう。だが、ベルリンの壁もいつかは崩壊する。そしていったん崩壊すれば、教員も出版社も学校も、個別に同じ土俵で競いながら、「五つ星」の学習経験が得られるオンラインコースの提供に励むことになる。・・・

 ここで語られたかなりの部分は、MOOCの進展によって今まさに起きつつあることで、当時語られていた未来のオンライン学習環境が既に実現しようとしているのだなと感慨深く思いました。この本には、このような学習環境で、ゲームがどう関わるかも議論されています。訳書を出してから数えても既に7年経つ作品ですが、現在を議論する上で示唆に富む指摘も多いです。面白い本なのでわざわざ翻訳までしたわけですが、今読んでもやはり面白いです(手前味噌)。

JSET全国大会での発表予定

 日本教育工学会全国大会の開催が近づいてきました。今年は岐阜大学で開催されます(9月19~21日)。参加される方は現地でお会いしましょう。
 なお、私は以下のセッションで登壇・共同発表します。
 まず初日(19日)は、トークセッション「JSET30 歳からの挑戦:SIG活動のスタート」で今年から設置される「現代的教育課題に対するSIG (Special Interest Group)」として、SIG「ゲーム学習・オープンエデュケーション」の代表をさせていただくことになりましたので、北大の重田先生とともにこのSIGの魅力や可能性についてアピールしてきます。
 その後のワークショップでは、千葉大学の藤川先生と阿部先生がコーディネーターを担当されるワークショップ「教材のリアリティとファンタジーを考える」にコメンテーターとして参加します。楽しそうなテーマで楽しみにしています。

トークセッション「JSET30 歳からの挑戦:SIG活動のスタート」
9月19日(金)15:50-17:50 会場:講堂
コーディネータ 美馬 のゆり(公立はこだて未来大学),前迫 孝憲(大阪大学),寺嶋 浩介(長崎大学)
 日本教育工学会では,これまで開催してきた「課題研究」を発展させて,今年度から「現代的教育課題に対するSIG (Special Interest Group)」を立ち上げることになりました。SIG では本学会における特定の重要なテーマについて研究を進め,全国大会だけではなく,研究会やセミナー等で,年間を通して活動をしていく予定です。またこの取り組みにより,学会外にも積極的に発信をしていきます。今回,本全国大会の3 日目に開催されるSIG セッションを皮切りにして,SIG の活動を進めていくことになりました。このトークセッションにおいては,SIG 委員会委員長からなぜ本学会においてSIG を立ち上げるのかを話していただいた上で,現在準備中の6 つのSIG からそれぞれ研究者が登壇し,各研究テーマの重要性について語りながら,聴衆者の皆さんにSIG への参加を呼びかけます。3 日目のSIG セッションの前に是非ご参加いただき,新しい研究コミュニティを盛り上げる一員となってください。
※本トークセッション終了時に,参考情報として,3 日目の参加予定SIG をうかがう予定です。
<スピーカー>
JSET30 歳からの挑戦:SIG 活動に期待すること
  鈴木 克明(SIG 委員会委員長・熊本大学)
日本教育工学会における高等教育・FD の研究活動とSIG の役割
  村上 正行(京都外国語大学),渡辺 雄貴(首都大学東京), 松河 秀哉(大阪大学),根本 淳子(愛媛大学)
教師教育・実践研究
  姫野 完治(秋田大学),益子 典文(岐阜大学),梅澤 実(埼玉学園大学), 今井 亜湖(岐阜大学),小柳 和喜雄(奈良教育大学)
教育・学習支援システムの開発・実践
  緒方 広明(九州大学),森本 康彦(東京学芸大学), 江木 啓訓(神戸大学),室田 真男(東京工業大学)
「教育の情報化」の現状とその研究課題におけるSIG-04 の展望
  豊田 充崇(和歌山大学),稲垣 忠(東北学院大学), 藤川 大祐(千葉大学),寺嶋 浩介(長崎大学)
ゲーム学習・オープンエデュケーションの設立趣旨と活動方針
  藤本 徹(東京大学),重田 勝介(北海道大学)
今,なぜ協調学習・学習科学SIG が必要か?
  益川 弘如(静岡大学),舘野 泰一(立教大学),舟生 日出男(創価大学)
https://www.jset.gr.jp/taikai30/program/program_s.php#a_ST

W07 教材のリアリティとファンタジーを考える
9月19日(金)18:00~20:00 会場:2B番教室
藤川 大祐(千葉大学),阿部 学(千葉大学非常勤講師)
 どうしたら魅力的で面白い教材がつくれるか。実際に教材づくりを行おうとす ると、いくつかある設計理論からさらにふみこんで、教材それ自体を具体的にど のように構成・演出するかを考える必要にも迫られる。構成・演出を考える際に は、リアリティを追求しすぎても、ファンタジーに走りすぎてもうまくいかな い。ほどよいリアリティとファンタジーの描き方を探る必要がある。本ワーク ショップでは、はじめに、教材づくりの実践・研究にとりくむ方々から、教材に おけるリアリティとファンタジーの描き方についての話題提供をしてもらい、そ の後、参加の皆様とともに議論を深めていきたい。
https://www.jset.gr.jp/taikai30/program/program_w.php#seven

 3日目(21日)は、MOOC・反転授業(2)のセッションで参加しているMOOCの共同研究「MOOC受講者の多様性を考慮した教育効果分析観点の提案」(荒優, 藤本 徹, 一色 裕里, 山内 祐平 [東京大学])の発表があります。
 午後最後のセッションでSIG「ゲーム学習・オープンエデュケーション」のSIGセッションにコーディネーターとして参加します。終了後に大会企画委員会の会議があるので、夕方まで会場に残ってます。
https://www.jset.gr.jp/taikai30/program/program_session.php?tp=3a#a_3a-02B
 最後に、毎年恒例の二日目夜に開催される「ワカモノ飲み会」のお知らせです。この学会のワカモノが総結集して、毎年盛り上がってる会ですのでぜひご参加ください。
—以下案内文—-
JSET若手の会の皆様
こんにちは!山形大学の時任隼平と申します。
日本教育工学会 第30回全国大会【2014.9/19(金)~9/21(日)】の開催に伴い、
今年も学会期間中に例年実施しております自称若手研究者を中心にワカモノ飲み会を開催させていただきます!
今年の幹事団代表として時任隼平(山形大)が務めさせていただきます。
どうぞよろしくお願い致します。
自称ワカモノタチの大宴会2014への参加申込はウェブサイトからお申し込みをしていただければと存じます。

■日時
9月20日(土) 開場(受付開始)20:30 開始21:00(23:00終了)
■場所
岐阜県の居酒屋 OLD DINING 壁の壁
〒500-0000 岐阜市清住町2-20
名鉄岐阜駅より徒歩3分
JR岐阜駅から徒歩5分
TEL 058-263-7313
■会費
社会人 4000円 学生 2500円
■ウェブサイト 
http://labs.m-mode.net/jset_wkmn/
*地図もあります
■申し込み方法
ウェブサイト下「ENTER お申し込みフォームはこちら」からお申し込みください
■参加資格
自称ワカモノ!であればOKです。
教育工学会がはじめてで知り合いがいない、という方もご参加下さいませ。
知り合いがぐんと増えますよ!
なお、ワカモノの大宴会は有志のボランティアによって運営されています。
不手際などあるかと思いますが、ご理解いただければ幸いです。
■情報発信中!
Facebook
https://www.facebook.com/JSETwakamono
Mixi Learning of Tomorrow コミュニティー
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2668705
■幹事団(以下、敬称略/順不同)
代表
時任隼平(山形大)
副代表
森裕生(早稲田大)
会計
遠海友紀(京都外国語大),大山牧子(大阪大)
Web管理
伏木田稚子(東京大)
受付
山本良太(関西大), 仲谷佳恵(東工大)
誘導
池尻良平(東京大), 吉川遼(東京大), 河合道雄(京都大), 澄川靖信(東京理科大), 網岡敬之(早稲田大), 黒田友貴(愛媛大)

Ludix Lab シリアスゲーム開発WS「プレイテスト大会」開催のお知らせ

 4月からLudix Labで隔週で2つの研究会を開催してきました。文献研究会の方は先週が最終回で、これまでみんなで読んできた、Squireの「Video Games and Learning: Teaching and Participatory Culture in the Digital Age」から学んだことを振り返りつつ、今後のゲーム学習分野の展望を語り合いました。
 来る7月24日(木)は、もう一つの「シリアスゲーム開発ワークショップ」の最終回です。これまで開発を進めてきたゲームのプロトタイプをみんなでプレイしてフィードバックし合う「プレイテスト大会」を開催します。
 現在8作品がエントリーしています。カードゲームやボードゲーム、PCゲーム、モバイルアプリとして開発されているさまざまなテーマのシリアスゲームのデモが出展されます(私も、福山佑樹さんと浅見智子さんと一緒にこれまで開発を進めてきた新作のキャリア学習カードゲーム「ジョブスタ」のプロトタイプを出展します)。
 テストプレイヤーとしてお越しいただける方、ちょっと見てみたいという方は、参加費無料で特に受付などせず入退場自由ですので、気軽にのぞきに来てください(会場準備の都合で人数確認のため、下記のフォームから参加登録をお願いします)。
http://bit.ly/ludix_sgws02

Ludix Lab公開研究会のお知らせ(6/5,11)

 ゲームと学習に関する研究ユニット「Ludix Lab(ルディックスラボ)」で近々開催する公開研究会のお知らせです。
 6月5日の公開研究会「ゲームで学んだ成果を実務につなげる方法論‐転移の知見を応用して‐」は、東京大学特任助教の池尻良平さんに話題提供していただき、ゲームで学んだ知識を実務や実生活で活かすための知見を皆さんと共有するセッションです。
 6月11日の公開研究会「80~90年代エデュテインメントの成果と教訓」は、元コーエー制作プロデューサーの湯澤太郎さんにお話を伺い、初期のエデュテインメントの成果や教訓について皆さんと議論します。
 いずれもこの分野に関心のある方には貴重な機会になると思います。どうぞご参加ください。
—-
Ludix Lab公開研究会: ゲームで学んだ成果を実務につなげる方法論‐転移の知見を応用して‐
趣旨:
ゲームを教育に導入する取り組みは以前からさまざまな形で行われていますが、ゲームで扱う知識や活動が実務で役に立つと感じにくい研修や、実務で活かすための支援が不十分な教育実践も多く、単にゲームを取り入れれば実務に役立つ学びが得られるわけではありません。研修などの場で学んだ知識を他の状況に役立てることを「学習の転移」と呼び、長年の学習研究から多くの知見が示されています。
学習の転移の仕組みについて理解を深めることで、ゲームで獲得した知識を「あの時ゲームで出てきた話だ」と想起して長く知識が定着したり、複雑な現実の状況とゲームで経験したことの共通性を見抜いて優れた手順を実行したりするような、ゲームでの学びを実務に役立てる研修デザインもしやすくなります。
今回の公開研究会では、東京大学特任助教でLudix Labフェローの池尻良平さんをゲスト講師にお迎えして、これまでの学習の転移に関する研究や関連する学習研究の知見をもとに、ゲームを通して学んだ知識と実務の知識のつながりを考えるための理論的枠組み、成果を高めるための考え方などについて話題提供していただき、この分野の成果や課題を参加者の皆さんと議論します。
★ゲスト講師: 池尻良平(東京大学 大学院情報学環 特任助教)
★モデレータ: 藤本 徹 (東京大学 大学総合教育研究センター 助教)
★日時:2014年6月5日(木)19時00分~20時30分(18時30分開場)(軽食をご用意します。)
★会場: 東京大学本郷キャンパス福武ラーニングスタジオ1(B2F)
★参加費:前売3000円、当日4000円
★定員: 30名(定員に達し次第〆切)
★詳細、参加申込:
http://peatix.com/event/36935/
—-
Ludix Lab公開研究会: 80~90年代エデュテインメントの成果と教訓
詳細
趣旨:
現在のシリアスゲーム、ゲーミフィケーションと呼ばれる以前から、ゲームの教育利用の取り組みは続いてきました。家庭用ゲーム機やパソコンが普及する80年代から90年代にかけて「エデュテインメント」と呼ばれる学習ゲームの開発が盛んに行われました。シミュレーション&ゲーミングの教育実践や、ビジネスゲームを取り入れた研修も開発され、新たな教育方法として大いに期待されていました。当時の取り組みから多くの事例が生まれましたが、今日ではその成果や教訓に触れる機会は少なく、知見の多くを散逸しているのが現状です。ゲームの力を社会に役立てようという理念は今日に通じている一方で、知見の蓄積や共有を進めることがこの分野の発展に向けた課題となっています。
今回の公開研究会では、株式会社光栄(現コーエーテクモゲームス)の制作プロデューサーとして、同社の数々の教育・教養分野のゲームタイトルを手掛けられた湯澤太郎さんをゲスト講師にお迎えして、当時のエデュテインメントタイトルの開発にまつわる成功や失敗について語っていただき、この分野の成果や課題を参加者の皆さんと議論します。今日のシリアスゲーム、ゲーミフィケーションの開発・実践に取り組む方は必見のセッションです。
★ゲスト講師: 湯澤太郎氏(元コーエー 制作プロデューサー)
★モデレータ: 藤本 徹 (東京大学 大学総合教育研究センター 助教)
★日時:2014年6月11日(水)19時30分~20時50分(19時開場)(軽食をご用意します。)
★会場: 東京大学本郷キャンパス福武ラーニングスタジオ1(B2F)
★参加費:前売2500円、当日3000円
★定員: 25名(定員に達し次第〆切)
★詳細、参加申込:
http://peatix.com/event/39017

「自動車技術」寄稿論文と「人材教育」インタビュー記事掲載のお知らせ

 最近、雑誌掲載が2本ありましたのでお知らせします。
 まず、先日発行された「自動車技術」Vol.68 No.5に、藤本が寄稿した論文「シリアスゲームとゲーミフィケーション-これまでの展開と今後の課題-」が掲載されました。
 本稿では、シリアスゲームとゲーミフィケーションをはじめ、これまでに登場したゲームの社会的利用に関する変遷とその概念の違いを整理して解説し、今後国内でゲームの社会的利用の成果を高めていくための課題を検討しました。シリアスゲームとゲーミフィケーションは何が違うのか、という論点について、現時点での知見を整理して論じました。シリアスゲームは「はたらく自動車」のような、「はたらくゲーム」であるという議論や、なぜゲームの教育利用の研究が進まないのか、という今後の課題となる論点を提示しました。
 本誌の「人を活性化させる技術」と題した特集は、普段は文字通りの自動車技術を扱っている自動車業界誌らしからぬ、かなり強力なゲーミフィケーション特集です。立命館大のサイトウ先生、日大の古市先生、東京工科大の岸本先生、ゆめみの深田さん、ユニティの簗瀬さんなど、豪華執筆陣が寄稿していて、自動車業界に関係なく、シリアスゲームやゲーミフィケーションに関心のある方には魅力的な誌面になっています。
詳細は下記で参照、購入できます。
http://tech.jsae.or.jp/hanbai/list.aspx?category=102&year=2014
 次に、Facebook等では紹介済みですが、先日発行された「人材教育」5月号の特集「めざせ!プレイフルカンパニー」に「OPINION 3 ゲームに見る「楽しい」学びの可能性」と題した藤本へのインタビュー記事が掲載されました。ゲームを研修の場で活かすことについて、ゲームの楽しさや楽しければ何でも学べるわけではないといった話題で語った内容です。こちらも普通の書店には置いてない業界誌ですが、職場や図書館など手近にある方はどうぞご笑覧ください。
「人材教育」5月号紹介ページ
http://www.jmam.co.jp/productservice/jinzai/backnumber/issue/201405.html