外山恒一候補の政見放送に思う

 ネットを何気に見ていたら、YouTubeで東京都知事選の外山恒一候補の政見放送に出くわした。すごいインパクト。
外山恒一候補の政見放送(YouTube、以下、音がでかいので注意)
http://www.youtube.com/watch?v=ccwpbsJsWvM
 オリジナルの映像だけでもじゅうぶん見ごたえがあるけど、ユーザーたちがこの映像を素材に遊び始めて、この映像を素材にして編集されたコンテンツが増殖している(検索結果)。BGMや、アニメの有名な台詞をかぶせたりしながら、作り手たちちがだんだんとエスカレートしてきている。たとえば、下のはただBGMをつけただけで、ずいぶん味わいが変わるものだと感心した。
外山恒一候補の政見放送Sound ver
http://www.youtube.com/watch?v=0B-f7l6BKCI
 さらにリンクをたどっていくと、昔、内田裕也が同じようなことをしていた映像も出てくる。そういうことがあったとは聞いていたが、実際に映像を見られるとは思わなかった。他にもドクター中松や又吉イエスなど、この手の候補者の政見放送を見ることができて、一つの映像アーカイブとして機能している。
無所属 内田裕也
http://www.youtube.com/watch?v=_w7zHiygK1Y
 ユーザーが持ち寄ってコンテンツが蓄積されるこの仕組みにも課題がある。たとえば、こうして注目が集まるコンテンツができると、そのコンテンツを検索するキーワードを全く関係ないコンテンツに関連づけて検索で引っかかるようにする人たちも現れる。こういうのが増えていくと、一般的なキーワードでは何も検索できないようになってしまう。ユーザーの力で新たな価値が生み出されるのと同時に、悪貨が良貨を駆逐する現象も進んでいる。
 それに、毎度思うことだが、そもそもアメリカの片田舎で夜中にこんな映像を見て笑っていること自体たいしたことで、ここ数年で留学の風景はずいぶん様変わりしたのだろうと思う。この部分だけ切り取ってみると、日本にいるのと何ら変わりはない。

ピッツバーグ桑田ケガ、残念

 ピッツバーグパイレーツで開幕メジャーを目指していた、前巨人の桑田投手が不運なケガで開幕メジャーは絶望となったとのこと(記事)。
 ピッツバーグなら見にいけないことはない距離なので、パイレーツに日本人選手来ないかな、来ないだろうなと思っていたら、思いがけず桑田がやってきて、しかももう一息でメジャーに残れるところまで来ていてとても期待していたのだが、残念なことになってしまった。
 パイレーツの傘下の2Aアルトゥーナ・カーブがあるアルトゥーナまでなら車で40分ほどなので、ケガ後の調整登板などで出てきたりしたら、ぜひ見に行きたい。でもそんなことなら、そもそも東京に住んでいた頃は神宮も東京ドームももっと近かったのにという気もするけど、野球が見たいというよりは、異国の地でがんばっている桑田投手を見たいということなので、ちょっと意味合いが違う。
 でも、こういう刺激を受けたおかげで、日本に帰ってからも野球を見に行ってみたい気が少しは高まったことには違いない。このような間接的なモチベーションアップの効果は、学習意欲や購買意欲と通じるところがあるので、似たようなメカニズムを演出すれば応用できるかもしれない。

英語ブログ始めました

 聴講している授業で授業ブログを作れとの課題が出たので、これをよい機会にと英語ブログを始めました。ゲームと学習関連のテーマで書いてます。とりあえず今はシリアスゲームサミットのレポートがいくつか載ってます。これから日本のシリアスゲーム情報とか発信していくブログとして使おうかなと思っております。
A Japanese View on Games and Learning
https://anotherway.jp/enblog/

過去の経験との向き合い方

 先週後半から暖かくなってきたと思ったら、今日はまた雪になった。サンフランシスコ出張の後、個人的に大きな出来事に直面しているのと、かなりボリュームのある仕事の〆切が迫っているのとで、ブログ更新も久々にずいぶん滞ってしまった。今は少し何かを書いて気持ちを整理したい気分なので、この機を逃さずに少しずつ更新ペースを戻していこうと思う。

続きを読む

「シリアスゲーム」近況

 昨日、ようやく手元に本の見本が届きました。これが世の中で流通しているというのはまだあまり実感が湧きません。店頭で見かけたというのを教えてもらったり、オンライン書店で扱われているのを見たりして、ようやく「あぁ、やっと完成したのだな」という気が少しずつしているところです。校了してからだいぶ時間が経っているので、まだ発売2日目だという感じはあまりしません。
 流通状況ですが、実はアマゾンが一番流通の出だしが悪かった、というなんともさえない状況になっています(アマゾンで予約してくださった皆さま、お待たせしてしまってごめんなさい・・・)。楽天ブックスやBK1では入荷しているようですし、紀伊国屋書店やジュンク堂などの大型書店には店頭にも並んでいるようです。なお、新聞広告も21日の読売に出ていて、23日の毎日にも出るそうです。
 店頭での目撃情報など関連情報、ご意見やご感想などぜひお寄せください。応援よろしくお願いします。

「Don’t Bother Me Mom」脱稿

 拙著「シリアスゲーム」もあと一週間でリリースというところで、翻訳書「Don’t Bother Me Mom-I’m Learning!: How Computer And Video Games Are Preparing Your Kids for Twenty-First Century Success 」もどうにか脱稿しました。訳者解説がもう一つキレのある文章が書けなくてやや手間取ったものの、ようやく満足いくレベルで書き上げて、原稿に魂を入れた感じで仕上げることができました。テレビゲームが子どもたちの学習と将来のために貢献している、というテーマの本で、ゲームや最近のデジタルメディアのポジティブな側面を詳しく論じています。順調にいけば5月~6月には刊行できるのではなかろうかと思います。こちらの進捗はまたお知らせします。
 さて、「シリアスゲーム」の出版情報ですが、オンライン書店では紀伊国屋書店のKinokuniya Bookwebで先行して予約を受け付け開始していますが、アマゾンほかはまだ始まっていません。予約開始されたらお知らせします。

外は激寒

 ここ二週間ばかり寒い日が続いていて、この週末はさらに気温が下がった。雪は少ないのだけど、気温がやたらに低い。今朝に至っては、華氏で0度に届こうかという寒さだ。摂氏でマイナス20度以下。ペンシルバニア中のあちこちで観測史上最低気温を記録したというニュースをやっている。学校も休校や午前休みが続出。天気だけはよくて、お日様が照らしている。うちの中にいれば大丈夫なのだけど、個人的には身も心もこの寒さにつられて冷え込んでくる。ついでに懐の寒さも身にしみてくる。せめて希望くらいは持っていなければやっていられない。

「シリアスゲーム」発売情報

 おかげさまで、拙著「シリアスゲーム-教育・社会に役立つデジタルゲーム」の発売は2月20日で、現在印刷に入っています。著者としてはもう何もすることはなく、ただ待つだけなのですが、気になってやきもきしてきます。
 オンライン書店でも再来週くらいには予約開始されると思います。表紙のデザインもあがってきました。こんな感じ。
SG2.jpg
進捗は追ってお知らせします。