昨日4月30日で、2年間在籍した東京大学大学院情報学環を退職して、
本日5月1日付で東京大学 大学総合教育研究センター助教に着任しました。
中原淳先生が統括されている教育課程・方法開発部門で、東大TVやiTunesUなど、全学的な教育情報化を推進するコンテンツ開発室の業務を担当します。
情報学環では引き続き、コーセラのMOOC開発のプロジェクトは個人で参加する形で担当します。
今朝、海外出張中の吉見センター長の代理として、中原先生から辞令をいただいてきました。
業務はこれまでの特任の立場での研究プロジェクトの担当からだいぶ変わる感じなので、しばらくペースを作るための時間が必要そうです。
前のオフィスの席もプロジェクトの仕事のために残していただいているのに甘えて、荷物の引っ越しもまるで手がついていませんので、5月前半は落ち着かない感じで過ごすことになりそうです。
それと引き続き、これまでの研究成果発表に向けた仕込や、ゲーム関連の研究プロジェクトもこれまでと変わらず、最大限に時間を確保しながら進めていきます。
やるべきことは多いので、慌ただしい感じは前と変わりませんが、引き続きさらに面白い仕事ができそうなので、これからも将来を見据えつつ、目の前の仕事に力の限りに励みたいと思います。
東京大学 大学総合教育研究センター
http://www.he.u-tokyo.ac.jp/
東京大学 大学総合教育研究センター教育課程・方法開発部門
http://www.he.u-tokyo.ac.jp/edtech/
「Diary 2013」カテゴリーアーカイブ
2013年度「シリアスゲーム論」開講
今週から東京工芸大で担当している「シリアスゲーム論」の授業が始まりました。今年で5年目を迎えました。今年はゲーム学科の教育体制変更に伴い、この授業は昨年までの厚木から中野キャンパスに移しての開講となりました。
今年度のシラバスの概要をご紹介します。シラバスレベルでは昨年度から大して変更はないのですが、今年もさらにクエストの中身をバージョンアップして、昨年不具合の修正を行いながら授業を進めていきます。
昨年度の学生たちは、地球温暖化、リサイクル、就活、あの金で何が買えたか、献血などの各種テーマでシリアスゲーム企画とプロトタイプ開発してくれました。今年もこちらから出すテーマか自由設定のフリースタイルテーマで企画してもらいますが、すでに「食育」と「経済教育」はこちらから出すお題に入れることに決めました。
初回は予想より人数がだいぶ多かったので教室のPCが足りず、プロジェクタの設定不具合とか見ているうちに開始時間になってしまったりして、予定外の対応に追われつつも何とか予定を終えて乗り切った感がありました。まだ予定していた仕込が終わってないので引き続き仕込みを続けて昨年度よりも充実度アップさせて、受講してくれる学生たちには楽しくも密度の濃い学習経験を積んでもらおうと考えています。
また成果をご紹介する機会も作りたいと思います。いかんせん講師一人で回している授業なのでやりたいことはたくさんあれど、すべてには手が回らないのが実情です。講師側からすれば、この授業の運営は毎年がチャレンジですが、今年もがんばってやりきりたいと思います。
——
東京工芸大学 芸術学部 ゲーム学科(2013年前期)
「シリアスゲーム論」 シラバス
担当教員: 藤本 徹
授業時間: 月曜5限(16:40~18:10)
★授業の趣旨と目的:
この授業では、次のような学習機会を提供する。
・従来のエンターテインメントにとどまらない社会的目的で開発・利用されるデジタルゲーム「シリアスゲーム」に関心を持ち、関連する知識をより深く学ぶ
・シリアスゲームに自らの見識を持ち、将来クリエイターとしての自身の仕事に役に立つ知識を身につける
・ゲームと社会のつながりへの関心を高め、社会のためになるゲームの開発を実際に経験する
これらの学習機会をより楽しく、より密度の濃い形で提供するために、授業全体をゲームデザインのアイデアを取り入れた「クエスト型授業」として構成している。さまざまなクエストを達成しながら、実際にシリアスゲームを企画・デザインする過程を通して、シリアスゲームが社会に果たす役割や可能性を理解できる。従来の授業とは異なる運営方法や評価方法を採用しているため、本シラバスをよく読み、担当講師の指示をよく聞いて授業に参加すること。
★ルール:
・クエスト:この授業は、毎週の授業時の活動ととともに、授業時間外にチャレンジする各種のクエスト(課題)で構成されている。個人で取り組む「ソロクエスト」とグループで取り組む「チームクエスト」があり、受講者の関心や必要に応じて取り組めるクエストを用意している。
・レベル:受講生は全員「レベル1見習い」からスタートし、各種クエストをクリアして経験値を貯め、レベルを上げる。授業の最終期限までにどれだけレベルを上げられるかでこの授業の評価が決まる。
・クエストの選択の自由度:クエストには取り組み易い順序や期限付きのものが含まれるが、プロジェクト以外の個別クエストは、原則として受講者の好みや必要に応じてどの順番で取り組んでもよい。
・前提スキル:履修の前提条件は特にない。プログラミング、グラフィック制作等のスキルはチームプロジェクトにおいて有用だが、必須ではない。
・授業外のコミュニケーション:担当教員は非常勤のため、キャンパスには授業時にしか来ていない。そのため授業のアナウンスや課題提出にFacebookグループ(と補助的に電子メール)を利用する。
★勝利条件(成績評価方法と基準)
・授業で貯める「経験値」は、最終的な成績評価に直結している。上位1割程度(人数は履修者数と全体のレベルによって変動)に最高ランク「優秀者」の称号を与える。最終課題までたどり着ければ何らかの称号(と単位)が得られるが、脱落した場合にはかなりの確率で「不可」が付与される。
・経験値に対応してレベルが上昇する。各自のレベルは不定期にアナウンスされる。各レベル到達に必要な経験値は次のように設定されている。
0~700pt Lv01~10
701~800pt Lv11~15
801~900pt Lv16~20
901~950pt Lv21~25
951~1000pt Lv26~30
★経験値獲得方法:
・授業参加、ソロクエスト・チームクエストの達成によって経験値を得ることができる。(選択の幅を持たせるために余裕を多めに設定しているので、無理して取り組む必要はない)
◆授業参加:450pt
・出席とワークシート提出:30pt×15回=450pt
◆ソロクエスト:500pt
・各種スキルクエスト:30pt×10=300pt
・ソロプロジェクト企画&発表:100pt
・企画発表相互評価:50×2回=100pt
◆チームクエスト:290pt
・チーム結成:30pt
・プロジェクト準備:30pt×2回=60pt
・プロジェクト企画書:80pt
・プロジェクトデモ:70pt
・プロジェクト発表:50pt(※チームプロジェクトはソロ挑戦も可)
★参考文献:
・「シリアスゲーム-教育・社会に役立つデジタルゲーム」(2007)、藤本徹著、東京電機大学出版局
・「幸せな未来は「ゲーム」が創る」(2011)ジェイン・マクゴニガル著、早川書房
・「テレビゲーム教育論」(2007) マーク・プレンスキー著、東京電機大学出版局
・「デジタルゲーム学習」(2009) マーク・プレンスキー著、東京電機大学出版局
・「デジタルゲームの教科書」(2010)デジタルゲームの教科書制作委員会編著、ソフトバンククリエイティブ
この他、関連文献やウェブサイトなどを授業時に指示する。
★授業スケジュール:
第1回(4/15)
・オリエンテーション
・ワークショップ(1)ゲームトークバトル
第2回(4/22)
・講義:シリアスゲームとは
・ワークショップ(2)クリエイターズエピソードトーク
第3回(5/2) オンラインクエスト(1):ソロクエストチャレンジ
第4回(5/13)
・講義:シリアスゲームの事例研究(1)教育への利用
・ワークショップ(3)シリアスゲーム発想トレーニング
第5回(5/20)
・講義:シリアスゲームの事例研究(2)社会問題とゲーム
・ワークショップ(4):企画トレーニング(その1)
第6回(5/27)
・講義:シリアスゲームのデザイン(1)
・ワークショップ(5)企画トレーニング(その2)
第7回(6/3) オンラインクエスト(2):ソロクエストチャレンジ2
第8回(6/10) ソロ企画発表セッション
第9回(6/17)
・講義:シリアスゲームのデザイン(2)
・ワークショップ(6)企画トレーニング(その3)
第10回(6/24)
・講義:シリアスゲームの企画各論(1)学習要素の理解
・ワークショップ(7)学習要素の整理
第11回(7/1)
・講義:シリアスゲームの企画各論(2)目的とデザイン
・ワークショップ(8)プロトタイピング
第12回(7/8)
・講義:シリアスゲームの企画各論(3)成果の評価
・ワークショップ(9)評価項目の作成
第13回(7/17) オンラインクエスト(3):グループクエストチャレンジ
第14回(7/22)プロジェクト成果発表会
第15回(7/29)
・まとめ、振り返りセッション
・ワークショップ(10)活動成果共有ワーク
(※上記スケジュールは、授業の進捗状況などの都合で日程や内容を変更する場合があります。)
千葉授業づくり研究会で講演(4/20)
開催直前のご案内になってしまいましたが、今週4月20日(土)に、「千葉授業づくり研究会」にお招きいただき、「授業におけるゲーム利用の現状と可能性」のテーマで講演します。お近くでご関心のある方はどうぞご参加ください。
以下、主催者案内より転載
—
第84回千葉授業づくり研究会
授業におけるゲーム利用の現状と可能性
これまで本研究会では、ゲームのおもしろさを授業づくりに活かそうと、 「ゲームニクス理論とその応用」、「ゲームのシナリオづくりに学ぶ授業づくり」、「ゲーミフィケーションから学ぶ授業づくり」という 3回の研究会を開催してきました。
今回はその集大成として、シリアスゲーム研究の第一人者である東京大学の藤本徹先生を招きして、 シリアスゲームも含め、授業におけるゲーム利用の現状と可能性について、理論と実践の両面からお話をお聞きします。ぜひご参加ください。
日時: 2013年 4月20日(土)16:00〜18:50 (懇親会は19:00~)
講師: 藤本徹先生(東京大学大学院情報学環 特任助教)
会場: 千葉大学教育学部1号館3階 模擬授業実習室(1317教室)
(JR総武線・西千葉駅もしくは京成千葉線みどり台駅いずれも徒歩10分)
参加費: 2,000円(会員は1,000円)なお、学生は無料。
(会員とは、NPO法人企業教育研究会の会員を指します。)
主催:
千葉大学教育学部藤川研究室
静岡大学教育学部塩田研究室
NPO法人企業教育研究会
—
参加申込方法は、下記主催者案内をご参照ください。
第84回千葉授業づくり研究会(NPO法人企業教育研究会)
http://ace-npo.org/study/2013/20130420.html
心理学教育研究会と日本イーラーニングコンソシアムで講演
気が付くともう3月ですね。今年に入って自分の想像もキャパも超えたペースで仕事が積みあがっていて、何が起きているのかわからない感じです。
まるで皿回しのように、棒の上で「仕事」と大きく書かれた皿がいくつも不安定にグルグルと回っているのを、必死に落とさないように回している様子が夢に出てきそうです。1つ落としたら集中力が途切れて、ヽ(`Д´)ノ となって全部落とすんじゃないかという不安を背に、毎日が過ぎていきますが、何とか年度末を乗り切りたいと思います。
告知のタイミングが直前になってしまいましたが、来週は「日本心理学会 心理学教育研究会」と「日本イーラーニングコンソシアム月例カンファレンス」でお招きいただいて、都内で2本講演してきます。
いずれも公開イベントですので、日程が迫っていますが、お時間のある方はどうぞご参加ください。
—以下、主催者サイトより転載—
http://www.k2.dion.ne.jp/~kokoro/psy-edu/index.html
日本心理学会 心理学教育研究会
「ゲームを授業へ取り入れる意味とその可能性」
■日時:2013年3月12日(火)16時~18時
■会場:東洋大学白山キャンパス 125周年記念館(8号館)8301教室
■企画趣旨:
近年、ゲーミフィケーションやシリアスゲームなどの名前で、教育目的にゲームを用いる事例を目にすることが多くなった。それは単に「学生の気を引く」以上の、どのような意味があるのだろうか。Duke(1974)は、コミュニケーションを分類し、そのなかでゲーミングを「未来を語る言語」の1つとしてあげている。ゲームの中で、人はいくらでも失敗できるし、いつもの自分とは異なる別のあり方を試すことができる。実際には経験しない立場に立つこともできる。本企画では、シリアスゲーム研究の気鋭の研究者である東京大学の藤本徹先生をお招きし、(1)具体的にどのようにシリアスゲームが教育のなかに埋め込まれているのかを海外や日本の例を挙げていただいた上で、(2)ゲームの何が/なぜ学習や学習に対する動機づけを高めるのかという理論的お話をいただき、さらに(3)実際の授業や教育のなかにシリアスゲームを組み込むにはどのような方法がいいのかについて講演いただき、会場の皆さんとともに、理論や実際について議論する。
■講演者:藤本徹先生(東京大学大学院情報学環・特任助教)
ペンシルバニア州立大学大学院博士課程修了。博士(Ph.D. in Instructional Systems)。著書に「シリアスゲーム」(東京電機大学出版局)ほか。
■コメンテータ:未定
■司会:荒川歩(武蔵野美術大学)
■参加費:無料
■問い合わせ:arakawa@musabi.ac.jp (@を半角に)
■主催:公益社団法人 日本心理学会 心理学教育研究会
—-
eLC「月例カンファレンス」2013年3月 開催のご案内
※プログラムの詳細、参加申込は下記主催者サイトをご覧ください。
http://www.elc.or.jp/tabid/538/Default.aspx
日本イーラーニングコンソシアムでは、来る3月14日(木)14:00より、下記のプログラムにて「月例カンファレンス」を開催いたします。皆様のご参加、ご来場をお待ちしております。
■日時:2013年3月14日(木) 14:00-17:00(受付開始13:40-)
■会場:「Learning Square 新橋」 4-C教室
〒105-0004 東京都港区新橋4-21-3 新橋東急ビル
地図:http://www.ls-shimbashi.com/access/
アクセス:JR「新橋駅」烏森口から徒歩2分
都営浅草線「新橋駅」A1出口から徒歩2分
東京メトロ銀座線「新橋駅」4番出口から徒歩3分
■定員:40名
■参加費:無料
■プログラム
【1】月例カンファレンスセミナー
1)タイトル:「教育サービスにおけるゲーミフィケーション」 (60分間)
スピーカー:東京大学大学院 情報学環 特任助教 藤本 徹 氏
概要:ゲームの教育利用を取り巻く状況は、1990年代のエデュテインメント、2000年代のシリアスゲーム、2010年代にゲーミフィケーションと展開する中で、利用可能な技術や対象領域の幅が広がり続けており、ここ数年で状況が大きく変化している。海外を中心に研究成果が厚みを増しており、社会問題解決の手段としてゲームデザインを応用する事例も増加した。特に近年のゲーミフィケーションの流れは、教育分野でもこれまでにない形で学校や社会で展開している。本セッションでは、主にゲーミフィケーションの意味や可能性について理解を深めたい教育サービス提供者を対象に、ゲームと学習に関する概念や枠組、教育サービスにおけるゲーミフィケーションの事例や関連研究の動向を解説する。
東大のMOOC配信開始について
先週2月22日、東京大学が、大規模公開オンライン講座(MOOC)プラットフォームを提供する米国のコーセラ社と協定を締結して、今秋からMOOCの配信を開始するという記者発表を行いました。
このプロジェクトの実施が決まり、ここしばらく、実務責任者の山内先生のもとで本件の立ち上げのための諸業務に奔走したのですが、どうにかアナウンスできるところまで来て、最初の何もなかった時のことを考えると、このわずかな期間でよくここまでこれたなと感慨深いところがあります。
先日はコーセラを訪問して、ダフニー・コーラー教授と直接交渉し、コーセラで働く若いエンジニアや運営スタッフたちと当面のローンチまでの打ち合わせをしました。コーセラは大学出たてくらいの若い社員が多く、シリコンバレーのスタートアップ企業らしいポジティブなスピード感に引っ張られて、ものすごいペースで新規参加29大学のリストに名を連ねてローンチするところまできました。
リリースから数日で、すでに受講予約が合計4500名を越えており、秋に開講する頃にはどれくらいになっているのか楽しみです。また、記者発表で下記のような多くのメディアに報道いただきました。
これから、大学院情報学環の山内祐平先生を主幹とするプロジェクトチームの一員として、藤本もコース開発と運用業務を担当します。藤原帰一先生と村山斉先生の講座を世界に向けて配信する仕事を担当できるのはとても光栄ですし、まさにこういう仕事で力を発揮するために留学していたようなものなので、存分に腕を振るって日本初の2つの講座を良いものにして世界中の学習者にお届けしたいと思います。
—
<今回の発表についてのメディア掲載>
毎日:東大:登録者270万人 米の無料オンライン講座サービスに参加
http://mainichi.jp/feature/exam/news/20130222mog00m040035000c.html
日経(共同):東大がネットで公開講座 無料で受講、履修証も
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2203U_S3A220C1CR8000/
共同:東大がネットで公開講座 無料で受講、履修証も
http://www.47news.jp/CN/201302/CN2013022201001828.html
(日刊スポーツにも同内容の掲載)
朝日:東大、授業をネット配信 9月から2コース、履修証も
http://www.asahi.com/national/update/0222/TKY201302220227.html
日刊工業新聞:東大と米コーセラ、オンライン講座で協定-英語講義を世界配信
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720130225eaam.html
<IT・教育関係>
PC Online(日経パソコン): 東京大学が無料の大規模公開オンライン講座(MOOC)を9月開講 「単位」は提供しないが、一定の基準を満たせば「履修証」を発行
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20130222/1080950/
(日経新聞、IT Proにも同内容で掲載)
WirelessWire News: 東京大学とコーセラが大規模公開オンライン講座配信に関する協定を締結9月から2講座を配信へ
http://wirelesswire.jp/News_in_Japan/201302221919.html
リセマム:東大が大規模公開オンライン講座で授業を無償公開、履修証も発行
http://resemom.jp/article/2013/02/25/12325.html
MDN Design: 東京大学、英語での公開オンライン講座を配信する実証実験を2013年秋に実施
http://www.mdn.co.jp/di/newstopics/28276/?rm=1
<海外>
The Hindu(インドの最大手一般紙。共同の英文記事転載): University of Tokyo to begin free online courses
http://www.thehindubusinessline.com/news/international/university-of-tokyo-to-begin-free-online-courses/article4446135.ece
Ludix Lab活動開始と「デジタルゲームの面白さ分析ワークショップ」開催のお知らせ
1月もあれこれ案件対応しているうちに過ぎていってしまいました。気が付くとブログ更新もひと月あいてしまいましたが、一つ皆さまにお知らせがあります。
NPO法人Educe Technologiesをベースに活動する藤本研究ユニットを「Ludix Lab(ルディックス・ラボ)」と名付けて活動を開始しました。プレイフル、ゲームフルという意味を持つ「Ludic」な経験、 Ludic Experienceを生み出すラボという意味を込めて名付けました。
昨年来、自分の活動拠点を立ち上げようと少しずつ画策してきましたが、独立した研究室を持たない立場(相撲なら部屋付き親方、弁護士ならイソ弁、みたいな立場でしょうか)でも、ゲーム研究の拠点的基盤を作っていく小さな第一歩です(昨年お知らせした研究グループGame-LATはこの枠の中の活動と位置付けています)。やりたいことは山ほどありますが、できるところから地道に実現していきたいと思います。ラボブログ作ったりいろいろしたいんですが、その辺りも順次やっていく感じで対応します。
さて、当Ludix Labの2013年の第一弾の公開イベントとして、2月21日(木)に開催の「デジタルゲームの面白さ分析ワークショップ」を企画しましたのでご案内いたします。「もじぴったん」プロデューサーとして活躍し、現在は神奈川工科大学特任准教授の中村隆之さんを講師としてお招きして、「ゲームの面白さの要素や構造を分析するフレームワークを使って、実際のゲームを分析し、ゲームの面白さのデザインの読み解き方への理解を深める」ワークショップです。昨年ご好評をいただいたセミナー「優れたデザインが生み出すデジタルゲームの楽しさ」の続編的な内容です。
下記の開催概要をご覧の上、参加ご希望の方は必要事項をご記入の上お申し込みください。参加申し込み多数で定員を超える場合は、早めに申込を締切り、抽選とさせていただきますので、どうぞお早めにお申し込みください。
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「デジタルゲームの面白さ分析ワークショップ」
開催日時: 2013年2月21日(木)18時30分~21時
会場: 東京大学本郷キャンパス 福武ホール ラーニングスタジオ1・2(B2F)
http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/access/
定員: 40名(応募者多数の場合は抽選)
主な対象: 教育関係者、教材や教育アプリ開発者
参加費: 3000円(学生:1000円)
詳細、参加申込はこちらをご参照ください:
「デジタルゲームの面白さ分析ワークショップ」参加申し込みフォーム
http://bit.ly/ludix20130221