◆◆◆ 第67回生涯学習フォーラム(お知らせ) ◆◆◆
6月の定例フォーラムは第25回中・四国・九州地区生涯学習実践研究交流会の総括を兼ねた「生涯学習実践プログラムの評価」(仮)を実施します。また、合併後新市となった飯塚市の教育長に同人の森本精造氏が就任されました。氏の特別のご要望もあり、時宜を得ていると判断しましたので、後半のフォーラムは特別ブレーン・ストーミング;「新飯塚市の教育行政への提言」を企画いたしました。ご了承下さい。
◆ 日時: 平成18年6月17日(土)15時〜17時
研究会終了後、センターレストラン「そよかぜ」にて夕食会を予定しています。どうぞご参加ください。
◆ 場所: 福岡県立社会教育総合センター
T部:総括ディスカッション:「生涯学習実践プログラムの評価」(仮);生涯学習施策が果すべき役割と機能
当面の報告予定者(各人5分)
● 大島まな(九州女子短大):女性の視点で展開するコミュニティカフェ「夢ほっとプラザ」の構想と展開(岡山県事例)
● 菊川律子(福岡県立社会教育総合センター):韓国釜山地域平成教育情報センターの現状と課題(韓国事例)
● 諏訪康夫(同上):福祉保健所による子育て支援・地域づくりプロジェクトへの参画(高知県事例)
● 永渕美法(九州共立大):「佐賀県生涯学習インストラクターの会;『クリエイトさが』の生涯学習支援」(佐賀県事例)
● 樋田京子(福岡県生涯学習課):「学校、地域、社会教育行政の協働による地域教育力の向上施策の実践(長崎県事例)
● 古市勝也(九州共立大):「ジュニア生涯学習100単位プラン」(鹿児島県事例)
● 三浦清一郎(社会教育研究者):「幼少年教育システムにおける『教育』と『福祉』の融合」(鳥取県事例)
● 宮野哲美(福岡県立社会教育総合センター):「学校を拠点とした『子育て』、『子育ち』支援プログラムの実際と運営」(島根県事例)
● 森本精造(福岡県飯塚市教育委員会):「NPO法人子ども達と学ぶ教室シニアスクールの過程と成果」(岡山県事例)
U部:特別ブレーン・ストーミング;「新飯塚市の教育行政への提言」
会場その他準備の関係上、事前参加申込みをお願い致します。
(担当:朝比奈)092-947-3511まで。
●●●●● 編集後記:開拓者は最後まで開拓者であり得るか!? ●●●●●
「志の縁」−実践研究交流会の25年
地縁、血縁、結社の縁など世の中には社会学で習った様々な縁があります。しかし、生涯学習実践研究交流会は見事に「志の縁」によるものでした。25年もの長きに渡って続いてみると「志縁」ほど頼りになるものはない、と思うこともあれば、この間の難問を思い返して人の気持ちほど頼りにならないものはないとも思います。それでも4分の1世紀を過ぎてみれば、「交流会」も、我が人生も、志縁に賭けた時間であったことは疑いありません。
福岡で準備を共にした同志の皆さんとは「地縁」も、時には「結社の縁」も作用しましたが、遠くの県の皆さんとの繋がりは細々とした1本の「志」の縁があるだけでした。草創期に毎年多くの参加者を誘い合わせてご参加いただいた方々をありがたくも、懐かしく思い出します。長崎県の藤本勝市校長、島根県の和田明教育長、浜田満明校長、沖縄県の大城節子校長、鳥取県生涯学習センターの初代山根所長、高知県の明神宏和先生、同じく佐賀県の林口彰先生、新分野を手掛けている鹿児島県の後田逸馬先生、熊本県の林田興文先生などなどです。皆さんそれぞれにエネルギッシュで、挑戦的な生涯学習時代の開拓者であられました。25年を過ぎれば、筆者を含めてそれぞれに年を重ねて、全員が"第一次現役"の職を引かれましたが、皆さん、いまだ、チャレンジは止めていないとお見受けしています。
お名前を列挙してみると、恐らく我々が最初に問われるのは、"第一次現役"を引いたあとの生涯学習・スポーツの真の実践性だと思います。そして最後に問われるのは身体が動かなくなり、精神が機能しなくなった時の生きざまなのでしょう。第1の問いは生涯学習の問いでありますが、第2の問いは軽々しく論議すべきものではないと考えます。それはなんびともうかがい知る事の出来ない「人生の秘事」に属しているからです。
ともあれ生涯学習の開拓者は最後まで人生の開拓者であり得るのか?生涯学習は高齢期を生き抜く処方となり、武器となり得るのか!?「生きる力」は少年も、老年もその本質に変わりはありません。その構成要因は「体力」と「耐性」を土台として、知性と学力、情緒の安定と人間関係のEQ値、最後は世の中への貢献力です!「生きる力」の条件はどれ一つとっても生涯学習・スポーツなしには達成できません。われわれの生涯学習は一時期の「職業」であったのか、それとも「生き方」であったのか!?時代が問うているのはそのことだと思います。今のところはそれぞれに"合格点"でしょうか?
第25回をもって筆者も交流会の代表世話人を引きました。長い間のご支援ありがとうございました。冥土へ持って行くことができるとすれば、皆様とのご縁を持って行くことにいたします。これからもまだ"勝負"は続きます。筆者は大学改革において「敗者」となりましたが、「敗者復活戦」は続いております。あの世も、この世も人の世は志縁に賭けて暮らすのが最も面白いことだと実感しております。
『編集事務局連絡先』
(代表) 三浦清一郎 E-mail:
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