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生涯学習通信

「風の便り」(第37号)

発行日:平成15年1月

発行者:「風の便り」編集委員会


1. ある小学校への提案(1) 保護者調査 −「どんな子どもに育てたいか」

2. 保護者調査 −「どんな子どもに育てたいか」 続き

3. 保護者調査 −「どんな子どもに育てたいか」 続き

4. 第31回生涯学習フォーラム報告 「小学生を対象とした英語教育」

5. MESSAGE TO AND FROM

6. お知らせ&編集後記

MESSAGE TO AND FROM

   お便りありがとうございました。今回も沢山のメッセージカードをいただきました。いつものように編集者の思いが広がるままに、お便りの御紹介と御返事を兼ねた通信に致しました。みなさまの意に添わないところがございましたらどうぞ御寛容にお許し下さい。

佐賀県伊万里市 吉原和子様

   藍鍋島のふくろうは携帯の代わりにキーに付けました。不便を承知で携帯は使わず、時間やスケジュールに追われない工夫をしています。活動し続ける人間でありたいと思いますが、すでに長い歳月をシステムの中で生きましたので、自己決定要素の少ない職業人は廃業しました。職業人を引いた後の「老い」が「自由の刑」であるとするならば、その自由を逆手にとって、自在の活動の中で歳を取りたいと願っています。3月には御地の講演に参ります。筋肉文化の残存と嫁不足、少子化などの問題を論じるつもりです。久々にお目にかかれるでしょうか?

福岡県庄内町 正平辰男様

   通学合宿論文を拝読いたしました。これから先きの問題ですが、通学合宿はあくまでも、「学校の外」の教育活動に留まるのでしょうか?通学合宿の内容・方法の評価が行き渡った時、果たして学校はその原理を正式カリキュラムに取り入れるだろうか、と思いつつ読みました。考えてみれば、昭和50年当時に国土庁から提案された「セカンドスクール構想」は、都市の過密対策であり、地方の過疎対策であり、分散型国土形成の方法論の一つであったと思いますが、何よりも、これが実施されていたなら巨大な「通学合宿」の実験になっていたであろうと思います。折角の提案を一顧だにしなかった当時の教育行政の不明を残念に思います。

山口県田布施町 三瓶晴美様

   ご指摘のありました、「合併を踏まえた地方の情報ネットワークのあり方」は興味のあるテーマですが、今のところ歯が立ちません。恐らく、既存の団体の活動が陳腐化し、その既得権益を崩すのはNPOになるでしょう。それは時間の問題でしょう。多くのNPOは補助金を貰わず、「志縁」によって形成されます。その活動内容は、すべて法的に義務付けられた情報公開の対象となります。

  補助金を貰って、自らの事務局の仕事まで行政に頼って活動をしているグループが、自前で活動し、すべての情報を公開するNPOのエネルギーと志に太刀打ち出来る筈はありません。現行制度に守られている社会教育団体や各種の法人がいずれは新しいNPO法人と同等の条件で活動することを余儀なくされることでしょう。その時こそ、新しい情報のネットワークが模索されるのだと思います。しかし、その時、地域ぐるみ、町ぐるみのシステムは出来ない(あるいは作るべきではない)のではないかと思います。時代は「選択」を求めています。自らの興味関心・志と関係のない情報はいくらあっても、本人にとって、意味はないのです。ネットワークができるとしてもそれは「多元的」なものにならざるを得ないのだと思います。現に、様々なネットワークは存在しても、役に立つネットワーク・学会・勉強会を見つけるのは難しいのではないでしょうか。すべてが「多元化」する。それは、情報ネットワークに限らず、「価値の自由」を求めた時代の方向であると思います。寄せ集めのネットワークは止めたいですね。必要なのは「あなたにとって価値ある」ネットワークだけなのです。5月の中・四国・九州の生涯学習実践研究交流会ではNPO問題を取り上げることが決定しました。どうぞお出かけ下さい。

埼玉県埼玉市 滝口 智様

   琵琶法師から始まって「語る」ということが、講談や浪曲や落語のような「芸」にまで高められたにもかかわらず、日本社会は、学校でも世間でも表現方法をあまり重視して来なかったですね。大学の講義が退屈なのも、バスガイドや社会教育施設のガイドボランティアがあまり上手とは言えないのも、政治家が自分の政策を語れないのも、スピーチを軽視した風土の「つけ」なのかもしれません。アメリカの大学で「スピーチ」が必修であったことに痛く感動したことを覚えています。教会でお聞きした牧師さんの説教も、まさにあなたが導入した「一人語り」のようなものだったと思います。公演は成功したでしょうか?住井すえさんのお名前で彼女が住まわれていた牛久沼を懐かしく思い出しました。青年期の入り口の頃にさすらった風景です。

高知県土佐町 山首尚子様

   明神先生や小松先生からもお便りをちょうだい致しました。5月の交流会の都合がつくといいですね。あなたのご指摘のようにこれからの福祉はコミュニティの生涯学習力を反映することになると思います。しかも、高齢者は「階層化」することになるでしょう。もちろん、階層化の根拠は「生涯学習格差」です。したがって、福祉も階層化することになるでしょう。グループによって生涯スポーツや学習やボランティアの選択が異なることは明白です。結果的に、老後の活動内容と方法が異なり、その成果も異なることは当たり前になるでしょう。企業はそれを「顧客の差別化」と呼びましたが、福祉や生涯学習は何と呼ぶことになるのでしょうか。

福岡県久留米市 瓜生浩平様

  お便り嬉しく拝見致しました。宗像市のボランティア事業「市民学習ネットワーク」がやがて20周年を迎えます。成功の理由をあげれば色々あるでしょうが、最大のものはボランティアのために活動資金を準備した、ということだと考えています。市民と青少年科学館双方のために、活動経費を準備したボランティアを養成してみていただけないでしょうか?それも子ども達を魅了する一流のガイドが欲しいですね。表現力を重んじるなら、教室の授業も芸、スピーチも芸、ガイドも芸の筈。芸であれば、作法も技法も研修可能な筈。市民との「協働」の舞台はそういうところから始まるのだと思います。

山形県天童市 安喰 幸様

   長い年月が流れました。ご活躍の様子で何よりです。今年は本を書くことを公約しました。むかしあなたが英国へ出かけて行った時も、出国宣言から始めたことを思いだしました。私も執筆宣言をして、締切りを設定した背水の陣をしきます。高齢者の「生きる力」のささやかな実験です。戦略どおり、お互い元気にやりましょう。

 

過分の郵送料をありがとうございました。

北九州市 森 三保様

山形県天童市 安喰 幸様

高知県土佐町 山首尚子様

福岡県久留米市 瓜生浩平様

高知県高知市 明神宏和様

福岡県八女市 杉山信行様

大分県中津市 本庄和徳様

福岡県穂波町 緒方友信様

福岡県宗像市 川野かほる様

福岡県春日市 田中久記様

島根県津和野町 渋谷秀文様

同       増田清子様

北九州市 小中倫子様

山口県田布施町 三瓶晴美様

北九州市 福井治子様

佐賀県伊万里市 吉原和子様

高知県野市町 小松義徳・節子様

北海道札幌市 水谷紀子様

佐賀県川副町 白倉和子様

島根県益田市 大畑伸幸様

石川県金沢市 鯉野利美江様

福岡市 宮野哲美様

長崎県長与町 浦川末子様

長崎県長崎市 道津利明様

同      西村文法様

福岡県星野村 森松 稔様

茨城県土浦市 光村 清様

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