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風の便り

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生涯学習通信

「風の便り」(第36号)

発行日:平成14年12月

発行者:「風の便り」編集委員会


1. 「危機」を「危機」としない 2002年の総括

2. 「武器」としての概念

3. 365キロの日課  −生涯スポーツの効用−

4. 第30回生涯学習フォーラム報告

5. MESSAGE TO AND FROM

6. お知らせ&編集後記

MESSAGE TO AND FROM

   お便りありがとうございました。今回も沢山のメッセージカードをいただきま
した。いつものように編集者の思いが広がるままに、お便りの御紹介と御返事を兼ね
た通信に致しました。みなさまの意に添わないところがございましたらどうぞ御寛容
にお許し下さい。

福岡県岡垣町 神谷 剛様
   毎年の過分のご支援に感謝申しあげます。日常のご活躍の中で「体得」の重要
性に賛同いただき、体験の意味を分析して来た自分には大変心強い支えになります。
恐らく、それは少年に限らず、われわれ自身にとっても同じなのだろうと思います。
御予定が空きましたらぜひともフォーラムにお出かけ下さい。活躍する先輩を見る時、
常に、やがて来るであろう自らの活動限界に考えが及びます。あなたのご参加が、他
の参加者の皆さんの心を奮い立たせるであろうと想像します。高齢者の「生きる力」
を考える時、加齢は「戦い」であることは疑いがないからです。

高知県野市町 小松義徳・節子様
   読書運動の報告を拝見致しました。義徳先生との二人三脚が目に見えるようで
す。退職されたあとは、時間消費の「質」と「頻度」が課題になることでしょう。私
が参考にしている藤沢周平の「三屋清左衛門残日録」が言う通り、「おのれを無用人
と思う」ことがないよう、活動を「発明」し続けなければならないのだと思います。
山口県の油谷町にあなたと同じように、手作り絵本を通して子どもの読書運動に関わっ
ていられる方がいます。5月の「交流会」でお二人を御紹介できる機会があるといい
のですが、、、。私はかつてアメリカの大学でやった講義を模して、実験でボランティ
アの上級英会話の日本文化論を新年に講議する予定です。「無用人」への転落防止の
戦いです。

佐賀県佐賀市 紫園来未様
   氏名変更の御通知をいただきました。恐らくは色々な意味を込めた再出発です
ね。2月の佐賀での研究会の予行演習も兼ねて、新年には同じ環境問題を取り上げて
英語の講義を実験します。テーマも同一の「なぜ日本人は山野海浜にごみをすてるの
か?」といたしました。久々の予習に没頭しています。

島根県益田市 大畑信幸様
   プログラム届きました。”その意気や良し”と言うところでしょう。あちこち
の皆さんが「行きます」と言っています。”会場参加番組”:インタビューダイアロー
グの準備も進めます。津和野での再会を楽しみにしております。

東京都東村山市 小久井明京美様
   長いお便りを読みました。幾つもの感想があります。おいおい「便り」に書い
てみたいと思います。図書館司書の勉強は、指導者や内容にがっかりしないようにど
うぞ事前の見切りをつけておいて下さい。ライブラリーサイエンスとして博士課程ま
であるアメリカと比較するのも無茶な話ですが、それにしても余りにも見劣りがする
のです。日本の司書には「参考業務」の能力がほとんどないのです。わがまちの図書
館では、国際交流の成果として、アメリカから寄贈された数十冊の絵本を市民が寄付
申し込みをしたら、”いま仕事が忙しくて受け取れません”と突っ返したそうです。
図書館の頽廃振りは知っていましたが、まさに何をかいわんや、というところです。
あなたがいらっしゃる地域は、かつて日本の図書館運動の中枢でした。国立社会教育
研修所の図書館司書研修でも、調布、府中、東村山、武蔵野などの図書館をモデルに
取り上げたものでした。私は図書館司書の研修担当の専門職員だったことがあるので
す。図書館への失望は、以来、一度も改める機会はありませんでした。あなたの言う
ように図書館が生涯学習の拠点や戦力になる日が本当に来るといいのですが、ずっと
先きのことでしょう。

横浜市 竹迫和代様
   北崎さんが送って下さる『参画通信』を読んでいます。ご活躍が良く分かりま
す。「参画」が時代のキーワードになりましたね。私は自分の苦い経験から、社会へ
の参画はしないことに決めました。できるだけ生身の人間との距離をおいて、「認識
者」に徹しようとしております。若いあなたにどこまで通じるものがあるのか、一年
後の感想を楽しみにしております。別の小論に書きましたが、日本人の敵は日本人で
す。せめて余生は静かに暮らしたい。

山口県長門市 西山達夫様
   「ボランティアただ論」についても、「一律主義文化」についても、感想を興
味深く読みました。若い方々の「古さと新しさ」、「執着と無関心」についても、現
場はそうだろうな、という思いで読みました。昨年の、「交流会」総括でも報告致し
ましたが、自分の中にも、新しい日本人と旧来の日本人が同居しています。ボランティ
アの自分は「新しい自分」です。町内会防犯部長の自分は「旧来の自分」です。若者
だけが成長途中で不安定というわけではないのだと思います。ご指摘のように文化の
過渡期なのだと思います。NPOも、男女共同参画も、大学の生涯学習改革も、ボラン
ティアも、すべては、旧来のシステムやしきたりと、新しい期待の衝突なのでしょう。
旧来のシステムでは日本は生き残れない。にもかかわらず、しきたりや伝統を隠れみ
のにして旧来のシステムで何とかならないかとぐずぐずしている。そうする内に、事
態はますます悪化する。一筋縄では行かないはずですね。

鹿児島県姶良町 麓 宏吉様
    「子供アニメーター塾」の資料ありがとうございました。準備が大変だった
ことでしょう。福岡では、丁度、「土曜教育力」をテーマに研究会を終わったところ
でした。別便で参加論文をお送り致しました。極論に聞こえるでしょうが、子どもの
ためを考えたプログラムはすべて失敗することでしょう。社会のためにこれからの子
どもをどうするか?今となっては、立論の出発点はそれしかありません。子ども達の
行動変容、態度変容が評価のポイントだと思います。少しでもご参考になれば幸いで
す。過分の郵送料をありがとうございました。

郵送料のご支援ありがとうございました。

東京都東村山市 小久井明京美様
埼玉県越谷市 小河原政子様
福岡県岡垣町 神谷 剛様
福岡県糸田町 坂田政信様
大分県安心院町 〆野勝教様
福岡県宗像市 山口恒子様
佐賀県多久市 林口 彰様
佐賀県多久市 田島恭子様
山口県平生町 岩井浩治様
鹿児島県桜島町 竹ノ下武宏様
島根県仁多町 浜田満明様
福岡市 菊川律子様
長崎県野母崎町 本村信幸様
鳥取県青谷町 倉本一弘様
福岡県直方市 川口克代様

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