しばらく忙しなく過ごしていて久々の更新なので少し前の話なのだけども、連休の前半に京都の妻の実家に帰省した時に、義父に案内してもらって妻と3人で近場にあるサントリー山崎蒸留所の見学に行ってきた。
義父が予約してくれていたおかげでスムーズに入れたものの、連休の一番混んでるタイミングだったようで、工場無料見学ツアーは各回とも満員。待合ロビーも土産物売り場も見学者でごった返していた。
待合ロビーの棚に居並ぶウイスキー
工場見学では、ウイスキーの製造工程をたどりながらウイスキーがどんな風に仕上がっていくかをガイドさんが説明してくれた。工程を進むに従って、だんだんとウイスキーのよい香りが充満してくるのがよい心地だった。保管庫に並ぶウイスキー樽の列が圧巻で、寺院のような荘厳さを漂わせていた。静かに寝かされたウイスキーに込められた作り手の気持ちがそこに流れているようで、気持ちが引き締まる思いがした。ウェブや3D仮想世界でどんなにカッコよく表現されていても、リアルな場に居合わせる迫力は失われることがない。むしろバーチャルな表現がさらにリアルな場を引き立てる側面があるように思える。
静かに時を待つウイスキー樽
見学後の無料試飲では、まずこの蒸留所で作られている山崎12年の水割りまたはソーダ割りを受け取って、チョコやスナックなど軽いつまみが用意されたテーブル席に着席。ガイドさんが製品を宣伝するのを聞きながら飲んで、お代りで違いを楽しんでほしいと白州12年が紹介された。お代りには白州と山崎をストレートでもロックでも、好きな飲み方で飲ませてもらえる。さて飲むぞ、と油がまわってきたところで所定の時間が来て終了して解散となった。
工場見学+無料試飲で小1時間ほど。空いた時に来たことのある義父によれば、見学のコースは一部端折っていて、試飲時間も10分少なかったとのこと。たしかに一つの回に10人で回るのと50人とかいて回るのではペースも変わるし仕方のないところ。今回はそんな中で賑やかな見学ツアーらしい雰囲気を楽しんだ。工場見学では一度では感じ取れなかったこともあったし、試飲も今度は違った楽しみ方ができそうなので、ぜひまた次の帰省の時に。
ツアーのあと見学者は各々、蒸留所の売店で土産にミニボトルやウイスキーに合うつまみを買ったり、有料の試飲コーナーでちょっと高いウイスキーを飲み比べたりして楽しんだのちに帰途につく。無料試飲で飲み足りなかったり、飲んで気持ち良くなっていたりで、売店の土産物は飛ぶように売れていた。有料試飲コーナーでは輸入ウイスキーも含め、かなりいろんな種類の試飲ができるので飲める人には非常に楽しい。つまみは出ないもののかなりお得な感じでまた来たくなった。
今までなんとなくわかった気にだけなっていたウイスキーの知識に触れることができたおかげで、さらにあれこれ好奇心がわいてきて、すっかりにわかウイスキーファンになってしまった。うちに帰ってからもあれこれネットで調べたりしながらモルトウイスキーの小瓶を何種類か飲み比べて楽しんだ(詳細は妻ブログ参照)。以前は家飲みの選択肢にウイスキーが入ることはなかったので、ウイスキーを楽しむ文化を育ててファンのすそ野を広げるというサントリーの戦略は我が家にはとても効いたようだ。