2008年の活動方針

 改めまして、新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
 新年を迎えて区切りのよいところで、今年一年をどのように過ごすか、活動方針として考えているところをまとめておきたいと思います。 
★個々の仕事のパフォーマンスの最大値を上げる
 まず、自分自身の力点の置き方、あるいは仕事の選択や意思決定をする際の判断軸として、及第点の仕事を数こなすよりは、個々の仕事のパフォーマンスの最大値をいかに高めるかをテーマにしようと思います。
 ここ数年の仕事の進め方として、自分の許容範囲の枠内でバランスを取りながら、及第点の仕事の数をこなすようなアプローチをとっていました。個々の仕事単体で自分がイメージできるベストの成果を出す努力よりも、仕事の土俵の選び方や段取りの工夫をしながら、及第点レベルの仕事を多くこなすことで総体としての成果を最大化しようとしてきました。端的に言えば、「いかに自分の許容範囲の中で、合格レベルの仕事をいかに無理なく数こなすか」という考え方です。
 このやり方である程度の成果は出してきたし、おかげで身体を壊すようなこともなくここまでやってこれたのですが、個々の仕事の成果については妥協があったり、自分の力量では越えられない壁を越えようとする努力を避けて楽をする傾向があったりします。安定して70点の仕事はできても、90点や95点レベルの仕事には至っていません。
 全体としては自分の力量の最大限でやっていても、細かく見ていくとまだ仕事の仕方に無駄があったり、余力が無駄に浪費されていたりする一方で、もうひと踏ん張りすればもう一段階レベルの高い仕事ができるところを踏ん張り切れずに妥協するのを甘受してきたところがあります。今までのやり方では、そうしないと全体のバランスを崩してしまって、及第点レベルに達しない仕事がでてきたりするので仕方のないところがあったのですが、今年はその前提自体を少し見直そうと思います。
 今まで妥協してきたところを妥協せずに踏みとどまってどこまでいけるか、OKレベルの数をこなしてお茶を濁すのでなく、一つでも二つでも、自分の限界を超えて他者の追随を許さないレベルの仕事をやり切るにはどうすればよいか。仕事全体のマネジメントもそこに力点を置く形で取り組むことにします。
★具体的な目標項目
・博士論文研究を完了し、年内に論文を仕上げる。研究から派生した研究発表を海外と国内で各一本は行う
・2冊目の翻訳書の出版
・今年後半からの帰国後の活動のための土台作り、準備中の研究・開発プロジェクトの立ち上げ
(・その他、継続中のプロジェクトの完遂)
 当面やるべきことは可能な限り絞りこんで、博士論文とその関連のプロジェクトについては、今までにない高い水準できっちりやり切ることを自分に課したいと思います。30代も半ばになり、キャリアの後半に差し掛かってきたことや、今年から本格的に留学後の活動に入ることを考えると、ここでもう一段階自分の力量の限界を掘り下げておくことが大切だと考えています。そのために今一度、質を高める工夫の継続と、継続可能な体制を生むためのマネジメントスタイルの再構成を今年の前半に行っていくことにします。