2007年を振り返って

 日本の皆さま、新年あけましておめでとうございます。
 アメリカ東海岸はまだ大晦日の昼なので、年が明ける前に2007年について簡単に振り返っておこうと思います。


 留学生活を始めて以降、毎年身辺の大きな変化を感じながら6回目の年越しを迎えましたが、2007年はまた新たな展開に向かう一年となりました。今年のはじめに書いた目標から振り返って、イメージ通りにできたこと、できなかったこと、思いがけずに想像以上の結果となったことさまざまでしたが、全体としてとても実りのある充実した一年を送ることができました。
 まず「シリアスゲーム三部作」と題して昨年から続けてきた出版プロジェクトは、2月に初の著作、7月に翻訳書を出版と、これまでの活動の成果を世に送り出せたということで区切りの年となりました。最後の一冊の翻訳書の作業が遅れており、今年の仕事の積み残しとなりました。
 シリアスゲームに関連した活動については、これまでの活動が実って、日本でも一般メディアでも取り上げられるようになり、僕自身が関与せずとも普及し続けるところまで到達できたのはうれしいことです。ここ数年続けている海外と日本の状況を橋渡しする仕事はさらに多くなった上、実際にシリアスゲーム開発に関われる仕事も入ってくるようになったことも、今年訪れた一つの到達点でした。
 9月に国内で開催されたCEDEC、DiGRAに関連した活動は、以前とは自分の立ち位置がずいぶん変わっているのを感じました。先日のヨーロッパ訪問も、1年前は行けたらいいなとただ何となく思っていただけで、具体的な行動計画は何もなかったのですが、思いがけずよい機会を得ることができました。2008年にはさらに踏み込んでいけそうなのが楽しみです。
 これらに関連して、キャリア面の活動については、近々の帰国に向けての段取りとしてこれくらいのことができればというところまでは十分にできたので、まずまず満足のいく一年でした。
 もう一つ今年の目標としていた研究面では、2007年には博士論文を仕上げる、または仕上げるメドを立てることを目標に活動してきましたが、この点についてはまだメドを立てるメドが立ったという程度で、評価は60点というところです。出版や生活のための仕事に時間をまわし過ぎたことが進まなかった一番の原因であると同時に、そもそも自分の力不足が大きかった気がします。
 緊急で重要な仕事を進めるのはたいていの場合は何とかできる一方で、一番大変なのは、重要ではあっても緊急さを自分以外には感じていない仕事を地道に進めることでしょう。しかも自分の力量を並行して高めなければいけない場合には、さらに厳しい。研究面においては若干遠回りをしつつも、今年1年かけてやろうとしていたことが少しずつ自分の手に負えるようになってきて、研究のセットアップを進めて、パイロット研究を経て、これから肝心なところにかかろうかというところまでようやくたどり着いたところです。あともうひと踏ん張り。
 プライベート面では、秋に結婚してパートナーとともに歩いていくこととなりました。ステートカレッジの自宅で、夫婦の年越しを迎えるなどまったく想像もしていなかったことで、このような幸運に恵まれたことを感謝しつつ、自分に余裕ができた分、もっと世のため人のためにお前のできることをやれということなのだろうと思って、新年にはさらに意欲的に活動を進めたいと思います。
 2007年一年間おつかれさまでした。今年ご縁があってお会いできた方、再会できた方、長らく付き合ってくださってる方、皆さまにいろいろとお世話になりました。家族や友人皆が無事に年を越せることを感謝しつつ、自分の至らなかったことを反省しつつ、2008年を迎えようと思います。