ポケモンを使った小学生向けオンライン講座

 ポケモンラーニングリーグ(Pokemon Learning League)という小学生向けオンライン学習ウェブサイトがあると聞いたので見てみた。
 このウェブサイトは、小学校のカリキュラムに対応した学習内容をポケモンのアニメを使って学習する、小学生向けeラーニングサイトだ。算数、理科、ライフスキル、読み書きの4科目あって、各科目の単元ごとにポケモンアニメと問題演習が収録されている。
 各科目二コマずつ無料コンテンツが提供されているので、内容がどんなものかを試してみることができる。ひとコマのボリュームは、10分程度のアニメと、アニメで出てきた知識を確認する練習問題と、応用問題、学習時間はひとコマ30~40分程度で完結する構成になっている。


 このウェブサイトはeラーニング講座のデザインを考える上でよいケーススタディになるので、教材開発に関心のある人はぜひ試してみてほしい。英語もやさしいので、英語学習にもよい。(注:でももしかすると、国外からのアクセス制限で見れない日本からは可能性あり。そのときはごめんなさい。もし見れなかったら教えてください。)
 あまり解説しすぎると、せっかくのケースがもったいないので、今回は見ていくポイントだけを以下に示しておく。
・いわゆる「eラーニング教材」としての作り。インターフェイスのデザインやひとコマあたりの学習量、提供されているコンテンツは適切か?
・ユーザーを支援する機能。子ども、教師や親それぞれが利用する時に、利用しやすくする機能やコンテンツは適切か?
・コンテンツの内容や教え方。ストーリーの作り方や学習要素の埋め込み方、カリキュラムとの対応のさせ方はどうなっている?
・全体的な評価。このアプローチの長所と短所、うまくいっているところといっていないところは?
・展開可能性。他の対象層に向けて同様のアプローチを取るとしたらうまくいくか?何に気をつける必要がある?
 さて、この話題に関しては、日本でもNECとポケモンの会社が共同設立したポケモンラーニングという会社のポケモンPCマスターという子ども向け学習サービスがあったそうだが、つい最近クローズしている。(ソース)このサービスが失敗したことも合わせてディスカッションしてみると面白いと思う。

ポケモンを使った小学生向けオンライン講座」への2件のフィードバック

  1.  お久しぶりです。ポケモンを使った小学生向けオンライン講座のご紹介ありがとうございます。面白そうですがゲーム音痴の私は価値の判定ができないので、知人の小学校教師に転送してみます。
     ご存じと思いますが、今日九州経済産業局から公募案内が届きました。ご存じと思いますがURLをおくります。
    「ゲーム産業人材育成総合プログラム」
    ~産学官連携による九州地域におけるゲーム産業拠点形成~に係る委託先の公募
    http://www.kyushu.meti.go.jp/support/19_5/07052
    /070521game/19_5_21jouhou.htm
    これを起爆剤に九州がゲーム産業の拠点になるといいですね。

  2. すみません。ご存じがだぶって記述されています。ひとつは削除してください。

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