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風の便り

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生涯学習通信

「風の便り」(第95号)

発行日:平成19年11月

発行者:「風の便り」編集委員会


1. 女性の沈黙の文化的背景 〜「謙譲の美徳」-主張と表現の抑制〜

2. 図書館と生涯学習

3. 子どもの「難所」の助言

4. 幼少年指導法の鍵

5. MESSAGE TO AND FROM

6. お知らせ&編集後記

お知らせ 

 

第81回移動フォーラムin 沖縄(琉球大学)
● 日時:2007.12.22(土)〜23(日)
● 場所:琉球大学50周年記念館
● プログラム「『学びの共同体(school community)』はいかにして可能か?!」
1日目 学校教育と社会教育の事例発表
2日目 (1) リレースピーチ
(2) シンポジューム:「先駆的」校長サミット
(3) その他
沖縄連絡先:琉球大学 井上講四研究室(〒903-0213沖縄県中頭郡西原町字千原1)
(п^Fax:098-895-8430       E-mail: inoken@edu.u.ryukyu.ac.jp
 

 「豊津寺子屋」:2学期の公開発表会 
● 日時:12/15(土)10:30−12:00
● 場所:みやこ町豊津公民館
● 問い合わせ先:みやこ町住民課(0930-32-2511)
 


■■■■■ 編集後記: 神様が下さった一日  ■■■■■

  穏やかに晴れ上がった日曜日。風邪がようやく収まりかけた朝。日の出を拝み、犬たちを連れてひと気のない森を歩く。朝のひかりの中で木々は色とりどりに明るく色づき、遠く澄み渡った野の向こうに玄界の海を眺めてくだる。
  微熱のせいかどことなく気だるく物事が手に付かない。午前中はマリーゴールドや紫陽花や日々草など夏の花々の枯れ枝を取り除き、コーヒーを片手に庭中に咲き溢れた菊の花に埋もれ、午後は甘酒を片手に再び薫り立つ菊の香の中に見慣れた風景を眺めて坐っていた。
  真向かいの城山の樹々が一本一本よく見える。昔務めた福岡教育大学の建物が山の中腹にかけて点在する。空気が澄んでいるのであろう。通り過ぎる白い特急列車が紅葉を背景にしてとりわけ今日は美しい。
  終日庭にいて、風もなく、雲もなく、穏やかな小春日和の日差しが続いた。一本の電話もなく一人の訪問者もなかった。今日の静謐は神様からの贈り物であろう。神様からいただいた時間をかくも無為に使っていいのだろうか、と思わないでもなかったが、やがて日が傾き静かな夕暮れが田んぼから山々へ這い上げって来る。
  私の風邪をもらって臥せっている妻のために「なべ」をつくり、早めの夕食を終ったら、今度は東の空を金色に染めて、山の端に満月が登った。庭の椅子に座っていると犬たちもしんとして寄り添う。「冷やしたら風邪がぶり返すよ」と言われてようやく机に向った。気を取り直して「熟年者学び塾」の音読資料を開けたら、そこにサミュエル・ウルマンの「青春」があった。

年を重ねただけで人は老いない
理想を失う時初めて老いが来る
歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ・・・
人は信念とともに若く、疑惑とともに老ゆる
人は自信とともに若く、恐怖とともに老ゆる
希望あるかぎり若く、失望とともに老い朽ちる

  神様はこれを読ませるため、今日の一日を下さったに違いない。


『編集事務局連絡先』  
(代表) 三浦清一郎 E-mail:  kazenotayori (@) anotherway.jp

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