調査が氾濫している現在改めて地域ごとの調査は必要ないというのが筆者の考えですが,予想通り、大山町の診断結果も全国各地で指摘されている状況と共通でした。以下は大山町のまとめです。
① 子どもの実態:
基本的な生活習慣は確立されていず,結果的に生活リズムもマナーも身に付いてはいませんでした。領域別の特性として注目されたのは,「話が聞けないこと」、「我慢ができないこと」、「わがままであること」,「自己中心的で他者の配慮ができないこと」、「コミュニケーション能力が乏しいこと」などでした。
② 保護者・家庭の実態:
家庭の子育て環境,育児状況は極めて危ういことも全国の状況と似たようなものでした。総括すれば,「教育力が不足していること」、「保護者の啓発・教育が必要であること」、「家庭環境から生じている各種格差の是正が必要であること」などです。
③ 幼少年教育機関及び行政の実態:
保育所を教育委員会の管理下に置くに際して保教育の効果を上げるために何が必要かは以下の3点に集約されました。
●人的充実
●指導力の向上
●関係者の連携・協力