HOME

風の便り

フォーラム論文

編集長略歴

問い合わせ


生涯学習通信

「風の便り」(第69号)

発行日:平成17年9月

発行者:「風の便り」編集委員会


1. 子育て支援の論理と方法 −「豊津寺子屋」モデルの意味と意義−

2. 子育て支援の論理と方法 −「豊津寺子屋」モデルの意味と意義−(続き)

3. 紅白まんじゅうが届いた!!

4. 戦後教育の核心を問う

5. MESSAGE TO AND FROM

6. お知らせ&編集後記

★★★ お知らせ   第60回生涯学習フォーラム ★★★

お知らせ 第60回生涯学習フォーラム
◆ 日時: 平成17年10月15日(土)15時-17時  センターレストラン『そよかぜ』にて夕食会
◆ 場所: 福岡県立社会教育総合センター
◆ 事例発表:
1.「田布施雑学大学」 山口県田布施町 三瓶晴美(交渉中)
2.「高齢者の社会参加と世代交流舞台の創造」 九州女子短期大学 古市勝也
◆ 論文発表:子育て支援の論理と方法−『豊津寺子屋』モデルの意味 三浦清一郎

フォーラム終了後センターレストランにて「夕食会」を企画しています。ふるってご参加下さい。準備の関係上、   事前参加申込みをお願い致します。(担当:恵良)092ー947ー3511まで。


編集後記    曼珠沙華抱くほどとれど母恋し(中村汀女)

  友人の母上がお亡くなりになって通夜に出席した。あらためて人生の締切りを思い、あらためて死を思い、あらためて健康な今を思って感謝の気持ちを新たにした。人が皆そうするように、自分もまた、奮って生き抜かなければならない。
  この度、掲載したように「豊津寺子屋」の子ども達のために俳句いろはカルタを英訳してみた。その中に表題の句があり、友人の胸中に思いを馳せて編集後記の表題とした。
  曼珠沙華は辞書によると梵語であって、英語も「音」がほとんど同じのManjusakaという。「抱くほどとれど」のところは難しかったが、共訳者と相談して、擬人化し、「なれが我が胸を満たせば満たすほどに」と訳した。「母恋し」は、数歩踏み込んで、「ますます母を恋いつのる」と訳した。
Manjusaka ,
the more you fill my arms,
the more I miss my mom.

道ばたキャンプ
  今回は、偶然、同じ方向の遠出の会議が二つ続いた。日ごと自宅まで戻るのが大変であり、かつまた、時間も、エネルギーも、ガソリン代も、もったいなかったので、秋の一夜を車でキャンプをした。田舎の町の温泉に浸かってそのあとは車の中で寝てしまうのである。筆者の楽しみの一つであり、時には犬のカイザーも一緒に寝る。筆者の車には後部座席を平らにして、布団を載せている。へたくそにとっては運転がひどく疲れるので、いつでも道ばたで昼寝ができるように自衛しているのである。暑さが遠のいた秋口は絶好のキャンプ日和であった。夜9時に寝てしまうと朝4時頃には目が覚める。日の出前の空が白んで来るのを待って散歩に出、目が覚め切ったら知らない道の探険に行く。今回は奈良時代の官衙あと(役所の遺跡)の案内板を読んで、夜明けの風に吹かれ、満開のコスモスの道を楽しみ、そのあと、4?5時間は早いのだが、次の会議場に向かった。
  遠くに山岳信仰・修験道で有名な求菩堤(くぼて)山が屹立し、隣接して連なる犬が岳、経読(きょうよみ)岳 の頂きには秋の雲がたなびいていた。途中から経読岳に向かう経読林道の表示をみて、山道に入ってみた。道の両側は一面の薄である。近年、「せいたかあわだちそう」の侵入によって、薄が片すみに追いやられた風景に慣れていたのでこれほど大量の薄を見るのは久しぶりであった。薄は青空の下に整列し、礼義正しく頭を垂れ、その中を進むと、あたかも山の歓迎式典に臨んでいるような錯覚に陥る。川に沿って遠く町が見える。谷の集落を見下ろすと、手入れの行き届いた棚田は、折しも稲刈り真っ盛りで、土手や畔には点々と真っ赤な曼珠沙華が咲いていた。思えば、母に別れて 50数年が過ぎた。


『編集事務局連絡先』  
(代表) 三浦清一郎 E-mail:  kazenotayori@anotherway.jp

*尚、誠に恐縮ですが、インターネット上にお寄せいただいたご感想、ご意見にはご返事を差し上げませんので御寛容にお許し下さい。  

←前ページ    次ページ→

Copyright (c) 2002-, Seiichirou Miura ( kazenotayori@anotherway.jp )

本サイトへのリンクはご自由にどうぞ。論文等の転載についてはこちらからお問い合わせください。