2009年の活動方針

 新年明けましておめでとうございます。
 今年の年越しは、妻の実家の京都でゆっくり過ごしてきました。ゆっくり休んできて、これから新年の活動を始動させようかというところです。
 毎年、その一年の活動の振り返りと新たな年の活動の抱負を書くことを恒例にしているので今年も一つ。昨年は活動テーマとして、「個々の仕事のパフォーマンスの最大値を上げる」ことを掲げ、「博士論文研究の仕上げ」、「2冊目の翻訳書出版」、「帰国後の活動の立ち上げ」を目標として活動してきました(2008年の活動方針)。
 目標についてはいずれもまだ途中で、年内にケリをつけることができなかったのですが、個々の仕事の質を上げることに集中することは、これまでになく徹底して行うことができました。まだやろうとしていることに自分の力量が追い付いていないために、計画よりも時間を取られることに終始した一年でしたが、活動を絞り込んで集中したことで、年初の自分には見えなかったものが見えるようになったことを実感できた一年でもありました。
 今年の前半は、昨年蓄えた力を活かして、昨年中に達成しきれなかった上記の目標を達成することを優先事項に活動したいと思います。博士論文研究はあともう1サイクルの実験で論文として形にできるメドが立ち、翻訳書は新年度早々には世に送り出せるスケジュールで校正作業を進めてます。帰国後の活動も、これまであたためていた構想を具体化する作業を一つずつ進めていくことにしています。
 それから今年は、自分のキャリアの歩を大きく進める一年にしていこうと思います。一つの大きな方針として、今年から数年間かけて、新しい学習文化を創造することをテーマとした、シリアスゲームや学習コンテンツの企画、開発を行う事業体を立ち上げる計画で活動していくことにしました。これまで踏み込んできた研究と事業の軸足をどうシフトするかをしばらく悩んでいましたが、何か新しい価値を創造して、社会を変えていく力を生むことが自分にできるとしたら、それを実現できる体制とはどういうものかを考えた時、少なくともここ数年は事業活動をメインに、どこまでいけるかチャレンジするのがベストだろうと考えました。
 まずは自分の個人オフィスから始めて、シリアスゲームの企画・デザインスタジオを立ち上げて活動していく構想を基本に活動していきます。研究者としての活動も、事業と研究の両輪となって前に進んでいくものに絞り込んで取り組んでいく方針で行こうと思います。うまく軌道に乗るまではあれこれ試行錯誤したり、研究者としてのわらじに頼ったりしながら進むことになることが予想されますが、自分にできる最大限の価値創造のための事業活動がその先にあることを前提に活動したいと思います。
 27歳で形だけは独立して以来、「アナザーウェイ」をコンセプトに活動してきましたが、ここ数年は、自分自身がほんとうの意味でアナザーウェイに踏み出していくための新たな「アナザーウェイ・マインド」の醸成期間だったように思います。今年は実際に誰も歩かないようなアナザーウェイを自分が進んでみて、そこから新たな価値を生み出していく一年にしたいと思います。
 皆さん、一緒に面白い活動をしていきましょう。今年もよろしくお願いいたします。