原稿乱取り

 実験授業が終わった後、たまっていた原稿数本を立て続けに消化中。まるで乱取り稽古のように同じテーマ(シリアスゲーム)の原稿を書き続けた。あと1本。早く終わらせて、研究で集めたデータをいじりたい。
 シリアスゲームの概要や動向や、という内容で書くことが多いので、普通にやっていると同じことしか書けなくなってネタが尽きる。書いているこちらも飽きてくる。少しずつ変化を持たせながら、どの原稿にも何か新しいことを入れて対処した。おそらく読む人からすれば、大した違いには見えない内容でも、書き手の側は同じことしか書けないところから一歩抜け出して、だいぶネタの引き出しが増えた。普通の人にはわからない差異を意識できるようになるのは専門性の現れの一つなのだろうと書きながら思った。その境地に達して、書くことが少し楽になって工夫のやりようも増えた。
 それと、「本人の心がけ次第で、同じ仕事でも将来につながる仕事にもなり、その場しのぎのやっつけ仕事にもなる」、「限界を感じたところであっさり降参せず、あと少し粘ったところにブレイクスルーがある」というようなことが教訓になった。こういうことはしばらくすればわすれてしまい、またある時あらためて実感する。そういうものなのだろう。
 
 今回の原稿乱取り稽古の成果は、春から秋にかけて公開される予定なので、出るときまた順次お知らせします。