先週は、東京大学を会場に開催されていたデジタルゲームの国際学会DiGRAとゲーム開発者カンファレンスCEDECは盛会のうちに終了した。関係者の皆さんお疲れさまでした。
今回の出番は、27日のCEDECでシリアスゲームに関する講演とラウンドテーブル。DiGRAではセッション座長2つとマークプレンスキー氏の基調講演のイントロ。
CEDECの方は、前回2年前にやった時よりも来場者の皆さんの関心が高まっており、とてもよいセッションとなった。詳細はインプレスWatchとファミ通.comの記事で紹介していただいているのでそちらを参照してください。
【CEDEC 2007現地レポート】シリアスゲームの国内外の動向と、ビジネスとしての課題(インプレスGAME Watch)
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20070926/seri.htm
シリアスゲームとニンテンドーDSの切っても切れない仲とは?CEDEC 2007(ファミ通.com)
http://www.famitsu.com/game/news/1210823_1124.html
DiGRAの方も、世界中から集まった研究者による多くの発表があった。日本人の参加者が少ないのがもったいなかった。座長をやったセッションは、発表者が遅れてきたり、テクニカルな問題があったりは多少あったものの、いずれも面白い発表が聞けた。
DiGRA4日目は「シリアスゲームデイ」と題されており、シリアスゲームや学習とゲームに関する発表が数多く行われた。DiGRAはヨーロッパが中心の学会なので、普段は聞けない英国や北欧の研究者の発表が聞けたのがよかった。この日の基調講演は「テレビゲーム教育論」の著者のマーク・プレンスキー氏が登場。テレビゲーム教育論で論じられていることや、ゲーム開発者と研究者がどうコラボレーションしていくべきかといったことを語ってくれた。テレビの取材も入っていたので、どのように取り上げられるかがとても楽しみ。
時間は前後するがDiGRA3日目の基調講演は、オンライン経済研究の第一人者のインディアナ大学のEdward Castronova准教授だった。運悪く同じ時間帯に自分のCEDECのセッションが入っていたので講演は聞けなかったが、駒澤大の山口准教授が声をかけてくれて、大学近くの居酒屋で夕食をご一緒できた。その時の模様は山口先生のブログで紹介されている。
そのほかにも、海外の研究者の友人をしゃぶしゃぶ食いにつれていったり、CEDECのパーティがあったりと、開催期間中はあれこれ出来事が盛りだくさんだった。かなり疲労困憊という感じだったが、今回はシリアスゲーム推進についてはとてもよい成果が出たおかげで疲れも半減した。これでひと山越えたという感じだが、今週は某社でのワークショップと某女子高で実施するオンラインゲームを使った実験授業がある。忙しいがいずれも楽しみだ。