日本から戻ってきて5日目、まだ時差ぼけ継続中である。夕方になるとひどく眠くなり、夕飯を食べる前にひと眠りと思ってベッドに倒れこみ、目が覚めるともう夜中。夜中から食べたりするのはよくないので、水を飲んで今度はちゃんと布団をかぶって再び寝に入る。そして夜明け前に腹が減って目が覚めて、そこから活動開始、という毎日が続いている。
以前は違和感のあったこのパターンだが、もう何度も経験するとだんだん慣れてきて心地よくなってきた。何しろ日が暮れたら寝て、夜明けに活動開始というのは気分が良い。窓の外の朝焼けを見ながら机に向かうのは快適である。しかも夕飯で酒を飲んだり大食したりせずに寝るので、健康的で身体も軽い。
だがこの健康的な生活も、だんだんと仕事が詰まってくれば時間がずれてきて元通りの不健康生活に戻ってしまう。私のように普段が時差ぼけのような生活をしている人間には、時差ぼけに生活時間を調整できるという効能があることがわかってきた。飛行機のエコノミーの窮屈さに耐えることと、移動後すぐに仕事を詰め込みすぎないことさえ守れば、たまに時差ぼけになって生活するくらいが案外自分に合っているかもしれない。