4/8(金) バーチャル釣り

 今週に入ってすっかり暖かくなり、今日は晴天、初夏の趣である。スケボー野郎たちが出没しだして、キャンパス内でもビーチバレーしながらバーベキューやっている若者たちの姿が目に付く。こちらはいい気候を楽しむゆとりも移動の時くらいで、大詰めとなった学期末をいかに乗り切るかで頭を悩ます日々である。まあ、毎度のことなのだが、どのプロジェクトもかなりかつかつのスケジュールで、どいつもこいつも最緊急、最重要の顔をして立ちはだかってくる。帰ったらまずこれからやろう、これからやろう、とそれぞれのミーティングが終わったあとに思うのだが、帰って一息つくと、パワーが出ずに、今研究しているオンラインゲームの世界でなんとなく釣りを始めていた。


 このオンラインゲームは、古代エジプトを舞台に、プレイヤー同士協力して文明社会を築いていきましょう、という戦闘の一切ないMMOG。このゲームのプレイヤーがどんな交流をしているのかを掘り下げて調査しようというのが研究のテーマなのだが、ユーザーが少ないため、夜にログインしてもあまり人がいなくて観察もインタビューもできなかったりする。まだ自分のキャラクターのレベルが低いので、ちょっと育てないと、上級プレイヤーのやっていることがわからなかったりするので、スキルを学ばせているところである。なんとなくぼやぼやと歩き回っているうちに、釣りのスキルを身につけ、川で釣りができるようになった。何のことはない、川べりで釣りのアイコンをクリックすると、ただ釣りの動作のアニメーションと共に釣りの結果が表示されるだけなのだが、これがなぜかはまる。ゲーム内の大学で、ナマズやらテラピアやら8種類くらいの魚を釣って回る、釣りチャレンジというミッションを与えられたので、いっちょクリアしてやろうかと、ひたすらナイル川べりで釣り糸をたらす。ポイントによってはナマズしか釣れなかったり、昼間はまったく釣れなかったり、いろいろ条件が細かい。ゲームサイトにある釣り情報を参照しながら工夫して、めでたく全種類制覇。ばんざいしつつ時計を見ると、もう2時間もやっている。うーむ、こんなことならゲームデザインのビデオチュートリアルを見る時間にあてるんだったなと軽く後悔しながらも、バーチャルな釣りでもリアルの釣りのような癒しの効果があることはあるなと体験できたのはよかったんじゃなかろうか。