ペンステートの芝草学専攻(Turfgrass science program)のことは前にも少し書いたことがあるが(記事)、全米で最も古い芝草学教育のプログラムで、1929年に設立されて以来、米国の芝草産業に多大なる貢献をしてきたのだそうだ。
先日、その芝草学専攻に大手芝刈り機メーカーのトロ(Toro)が学生支援のための寄付をしたことがニュースになっていた(ソース:Penn State Live)。
ニュースによると、4万ドルの寄付とともに、トロ社の最新のエアレーターほか製品一式を寄贈して、寄付金は学生の学会参加の費用に充てられ、寄贈された製品は教育用に利用されるとのこと。同プログラムとトロ社は、1950年に最初の芝草学博士がトロ社に入社して活躍しているなど、長年の協力関係があるそうだ(ちなみに、日本にもあるのかと思ってちょっと調べたら、トロカンパニージャパンという日本法人があった)。
なぜこのニュースが気になったかと言うと、Toro社の名前だ。Toroというブランド名は米国ではとても有名。一戸建ての家を持つ家庭では、庭の芝刈り機を必ずと言ってよいほど所有している。少し広い庭のある家なら、日本ではゴルフ場でしか見かけないような乗用芝刈り機を所有していることも珍しくない。Toroはその芝刈り機のトップブランドなのだ。
で、僕の名前の英語表記はToruなので、初めて会った人とメールをやり取りすると、かなりの割合で名前を間違えてHi Toroと書いてくる。最初の頃はちょっと嫌だったが、Toroの芝刈り機があちこちにあるのを目にして、日本人の名前なんて馴染みないからそういうものだろうと思ったのと、むしろあまりにみんな同じ間違いをするので逆に面白くなった。それに日本にずっといたらトロなんて会社があることすら生涯知ることもなかっただろうし、気にすることもなかっただろう。
まあ個人的にはそんな事情もあって、なんとなく目に付いたニュースと、ペンステートは芝草学専攻が有名、という話でした。