★★★★★ 第71回生涯学習フォーラム ★★★★★
★事例発表/研究 交渉中
★論文発表 Active Senior-熟年の危機と生涯学習の処方箋(総括)(三浦清一郎)
★日時: 平成18年10月21日(土)15時〜17時、
研究会終了後、センターレストラン「そよかぜ」にて夕食会を予定しています。どうぞご参加ください。
★場所: 福岡県立社会教育総合センター
会場その他準備の関係上、事前参加申込みをお願い致します。(担当:朝比奈)092-947-3511まで。
編集後記 "生意気盛り"- 「日経子育て支援大賞」
大学に赴任した頃のことであった。文部省に「海外研究留学」と「内地留学」のプログラムがあることを知った。長老の教授にお聞きしたら"順番だよ、順番!"と一言のもとにはねつけられた。親切な事務局が私の順番を計算してくれたが、56才頃に廻ってくるとのことであった。次の学科会議で日本政府のお金を使わなければ留学プログラムに応募しても良いでしょうか、とお尋ねした。余程生意気に聞こえたのであろう。"自分でとれるのならどうぞ"、と長老は鼻の先で笑った。かくしてフルブライト交換教授の試験となった。着任3年の助教授が「招聘教授プログラム」に応募するのはこれまた余程生意気だったのであろう。有名大学の有名教授の審査員のみなさんの面接は辛らつを極めた。"米国の学生が日本の社会教育に興味を持つと思いますか?(もつはずはない!!)"日米の社会教育が交流したとしてどんな意味があるのかね?"『コミュニティ・サービスをしない日本の大学を変えることができるかも知れません。』"君はアメリカの大学で本当に教えられますか?"『それを判断するのが先生方ではないのですか!』。挑発に乗って筆者も「生意気盛り」であった。審査は難航し、支持してくださったのはアメリカ人の責任者だけであった、と後で知ったが合格した。
次は大学経営への参画であった。大学改革の企画はことごとく関係者の反発を買い、筆者を招いてくださった方々まで"あなたは「お家」を危うくする"と言った。「お家のために来たのではない!」。腹を立てた筆者は「志縁の人に連なって、天下国家に尽す」と墨書して壁中に貼った。何一つ実行もしないで、口先の論評だけを好むのであれば「くび」にすればいいと、いまだ生意気盛りであった。結局はすべての改革に失敗して詰め腹を切って辞職した。当時の企画は、現在、ほとんどの大学が実行している。アホはどっちだ!!
このたび、創社130年を記念して「日経」が「子育て支援大賞」を創設した。実行委員会の議を経て「豊津寺子屋」を応募した。「寺子屋」は少子化や男女共同参画に関わるすぐれて政治的な処方である。財政が貧窮した地方の小都市にとっては経済処方でもある。もちろん、「へなへなの子ども」を叩き直す青少年対策であり、教育原理を問い直す教育方法の革新でもある。指導に当たる熟年に注目すれば、「幼老共生」の高齢者支援であり、学校機能をコミュニティと共有する「コミュニティ・スクール」構想も含んでいる。
審査員の大部分は再び「鬼門」の大学教授である。彼らの耳目が時代の必要を見抜き、地方の女性の声を聞き、寺子屋事業の複合的機能を理解できるか?「寺子屋」実施の英断を下した前町長や試行錯誤の山を越えてきた実行委員会の苦労に報いるためにも審査員の教授連がアホでないことを切に祈っている。このように書けば耳順の年になってもいまだ生意気盛りは続いているということになるだろう!!
『編集事務局連絡先』
(代表) 三浦清一郎 E-mail:
kazenotayori@anotherway.jp *尚、誠に恐縮ですが、インターネット上にお寄せいただいたご感想、ご意見にはご返事を差し上げませんので御寛容にお許し下さい。
|