MESSAGE TO AND FROM
沢山のメッセージをいただきました。今回もまたいつものように編集者の思いが広がるままに、お便りの御紹介と御返事を兼ねた通信に致しました。みなさまの意に添わないところがございましたらどうぞ御寛容にお許し下さい。
★ Web Site 安田智恵様
インターネット上のご意見にはご返事を差し上げない方針をとっています。しかし、今回ご指摘のことが現代の若い家庭が当面している共通課題に当たると考えて感想をしたためます。
母親の自立と子育ては両立しますよ。但し、男が家事・育児に物理的にも、心情的にも全面協力の姿勢を取ればの話です。専業主婦の孤独は、家事・育児の苛酷さではありません。”昔はみんなそうやっていたんだ”と先輩方がおっしゃる通りでしょう。しかし、”みんながそうしている時代”は労働は苛酷でも、心情は楽なのです。心理的には「貧しからざるを憂えず、等しからざるを憂う」ですからね。現代は違うのです。己が自立して、己の「個性」を受け入れ、己の「生き方」を納得し、他と比較せず、「等しからざる」を楽しむ、ということになりました。「自分の時代」が期待するものは「自立」と「個性」ですが、家事・育児の大部分は教育カリキュラムに例えれば、地味な「基礎」と「必修」の繰り返しです。応用問題や他流試合にこそ己の「個性」や「能力」が輝き、他者の認知もいただくことができます。「基礎と必修」だけの専業主婦にはその「舞台」がなかなか廻って来ないのです。今回、巻頭小論に「養育」の社会化論を書きました。男女共同参画の時代は基本的に「専業主婦」が消滅する時代と断言したら、またまた過激に過ぎるでしょうか!?しかし、この予言は当たると思いますよ。
★ 佐賀県伊万里市 吉原和子様
引き受けた仕事の関係で多くの男女共同参画に関する提言書を読みました。私が「筋肉文化」の概念に辿り着くきっかけになった「出不足金」の撤廃を正面から文言として謳ったのは伊万里市だけではなかったか、と思います。事務局として多くの御苦労があったであろうと想像します。敵に廻した時、「伝統」と「しきたり」が最も手強い相手になるでしょう。背景には多くの人びとの支持があり、歴史が刻んだ時間の保護があり、いつの時代も仕組みの修正には多くの抵抗があります。本当にご苦労さまでした。しかし、一息つく間もなく、労働からご自分の活動へ移行する時、おそらくはもっと手強い戦いになるのでしょうか?
★ 高知県高知市 明神 宏和様
年を重ねても如何にすれば先生のようにエネルギーと感性を持ち続けることができるか、是非ともご自分の生活の要素、方法を分析して、後進のために執筆していただけませんでしょうか?当面、私の教科書は藤沢周平の「三屋清左衛門残日録」ですが、高齢社会は様々な「残日録」を必要としていると思います。中・四国・九州地区生涯学習実践研究交流会の準備を始めました。四国からの事例を楽しみにしております。
★ 沖縄県那覇市 仲田美加子様
お便りに「マニフェストは確実に実行しています」、とありました。「改革は楽しいもの」でしょうね。担当した大学改革で一度は言って見たかったセリフです。うらやましい限りです。教育行政運営の理念を「学校を核とした地域づくり」と「市民参加の協働」に置くことは全く同感です。当方も「養育」の社会化を念頭において、ある町のささやかなお手伝いを始めました。しかし、学校開放でも、学校との「協働」でも、協力依頼の経過を見聞して、学校の病いは深いですね。教育長の学校対応策をお教え下さい。今年から大学経営にようやく株式会社という「異業態」が参入します。これまでの「教授会」のような閉じられた運営組織は設置しない、それが異業態参入の意味であり、教育、研究に「新しい風」が吹く条件でしょうね。従来の「職員会議」は外部関係者を入れた「学校運営協議会」によって代替せよ、と申し上げたら「気が違ったか?」と言われるでしょうね。フェスティバルの御縁で年度末には再び沖縄へ参ります。
過分の郵送料をありがとうございました。
● 福岡県穂波町 川原田寿史様 ● 根県津和野町 増田清子様
● 福岡県宗像市 竹村 優・亮子様 ● 沖縄県那覇市 仲田美加子様
● 北九州市 古川雅子様 ● 山口県長門市 西本達夫様
● 長崎県西有家町 嶋田惣二郎様 ● 北九州市 森 三保様
● 埼玉県上尾市 小倉新一様 ● 福岡県久留米市 瓜生浩平様
● 佐賀県多久市 林口 彰様 ● 高知県野市町 小松義徳・節子様
● 大分県中津市 本庄和徳様 ● 北九州市 南 京子様
● 大分県日田市 安心院光義様 ● 北海道札幌市 水谷紀子様
● 鹿児島県桜島町 竹ノ下武宏様 ● 高知県高知市 明神宏和様
● 埼玉県八潮市 松澤利行様 ● 福岡県穂波町 行徳良昭様
● 島根県益田市 渋谷秀文様 |