国際会議のE-LearnとMeaningful Play で発表してきます

 週明けから2週間、北米出張に行ってきます。
 まず一つ目は、カナダモントリオールで10月9~12日に開催される E-Learn2012で、東京大学BEATで進めているソーシャルラーニングプログラム「Socla」の昨年度の成果をプロジェクトチームを代表して、以下の論文を発表してきます。カナダ初入国なので楽しみ半分、プレゼンが気を抜けない状況にあって、かなりプレッシャー増量気味といったところです。
Yamauchi, Y., Fujimoto, T., Takahashi, K., Araki, J., Otuji, Y., and Suzuki, H. (2012) Impact of Using Facebook as a Social Learning Platform to Connect High School Students with Working Adults. Proceedings of E-Learn 2012. .Montreal, Canada.
 そのあと、次の会議の合間にニューヨークに視察で行ってきます。学校全体がゲームのクエストのようにデザインされたカリキュラムを導入した公立チャータースクールのQuest to Learnや、ニューヨーク大学のGames for Learning Instituteの研究についてなど調査してきます。
 せっかくニューヨークに行くので、ペンステート大での留学時代に博論副査でお世話になり、現在はニューヨーク大にいるDr. Chris Hoadlayに連絡したところ、せっかくだからなんか話してよ、という話になり、日本のシリアスゲームやゲームと学習についての話題で、90分のトークセッションをやるということに。何の準備もできてないのでなるようになれという感じですが、普通にヒヤリングに行くよりはいろんな人と知り合えて楽しいかなということで受けてしまいました。拙訳書の「テレビゲーム教育論」、「デジタルゲーム学習」の著者でニューヨーク在住のマーク・プレンスキー氏にも会って、先日出版された新作「Brain Gain: Technology and the Quest for Digital Wisdom」への反響など伺ってくる予定です。
 そして二つ目に、再来週はミシガン州のイーストランシングに移動して、ゲーム研究に関する国際会議、Meaningful Play 2012(10/18-20)で、昨年度BEATのプロジェクトで試作したゲーム型数学学習アプリの研究について発表してきます。
Fujimoto, T., Misono, T., Takahashi, K., Otuji, Y., Suzuki, H., and Yamauchi, Y. (2012) Designing a Game-based Social Application for Mathematics Education. Proceedings of Meaningful Play 2012. East Lansing, MI, USA.
 このカンファレンスは、隔年でミシガン州立大学で開催されていますが、毎回規模が大きくなっており、今年は基調講演6セッション、招待講演12セッション、パネル・ラウンドテーブル12セッション、ワークショップ4セッション、94件の論文発表、20件のポスター発表、48件のゲームデモセッション、などと相当なボリュームです。このミシガン州立大学は、大学院でシリアスゲームデザイン認定プログラムを提供しており、シリアスゲーム研究者が集まった研究拠点を形成しています。初めて行くのでこちらも楽しみです。
 丸2週間の北米出張で、行く前にいろいろと下調べしていきたいと思いつつも他の仕事が詰め詰めになってしまって大した準備もできずに突入せざるを得ないのが苦しい状況であります。途中で少し合間にゆっくりできるかなぁという願望空しく、あっさりそういう状況でもなくなってきたので、まずは何とか無事に役目を果たしてきたいと思います。
E-Learn 2012
http://www.aace.org/conf/elearn/
Meaningful Play 2012
http://meaningfulplay.msu.edu/