近況と研究発表予定

 ブログに書きたいネタはいくつもあるのですが、研究資料の読み込みなどで果てしなく時間を取られていてなかなか書く時間が作れないので、近況をざっとダイジェストで。
 先週はイベントが二つ。お知らせしたようにビジネスブレークスルーの「ITライブ」出演して慶應義塾大学の村井純教授とシリアスゲームについて語ってきました。来月にはネット配信で内容が見れるようになるそうなので、その時はまたお知らせします。
 もう一つは東京工芸大学の「シリアスゲーム論」の授業の最終回で、グループプロジェクトの最終報告会を行いました。8グループ49名の学生たちの発表は、それぞれに見どころがあって、担当していてとても楽しい授業でした。新米教員としてのチャレンジやそれに伴う気づきも豊富な機会でした。来年度もおそらく担当させていただくことになりそうなので、次はさらにアップグレードした学びの場を提供したいと思います。
 そのほかには、たまに呼ばれて打ち合わせなどで出ていく以外は、日々ひたすら研究資料やデータと格闘してますので、近況というほどのことはなかったりします。ブログネタが日々たくさんたまっているのをいつ消化できるんだろうかという毎日です。この間帰国の時に買ってきたKindle2のこととかマンガネタとか書きたいんですが、なかなか人生は思うようにいかないものです。
 これから当面の予定としては、来月~再来月にかけて、しばらくぶりに学会で研究発表してきます。研究者としての国内活動第一弾であります。
 まず8月9~11日に愛媛大学で開催されるPCカンファレンスで、分科会発表とシンポジウムのパネリストとして話をしてきます。分科会の発表は昨年夏から地道に進めてきた博士論文研究の中間報告的な内容で、シンポジウムではデジタルネイティブの話をします。
藤本徹, Smith, B. K. (2009.8) 「探索型歴史学習プログラムにおける相互学習原理を用いた学習支援方法の研究」 PCカンファレンス2009, 愛媛大学
分科会発表詳細
シンポジウム2「デジタルネイティブが学ぶ『情報』 」(シンポジウム概要
日時:2009年8月9日(日) 14:15-16:30
パネリスト:
藤本 徹  ペンシルバニア州立大学大学院/東京工芸大学
虎岩 雅明 NPO法人TRYWARP
武沢 護  早稲田大学大学院教職研究科/高等学院 
占部 弘治 新居浜工業高等専門学校
司会: 森 夏節 酪農学園大学環境システム学部
 その後、9月19~21日に東京大学で開催される日本教育工学会全国大会で、課題研究発表と一般研究発表をします。発表論文の差し替えも先日の〆切前に何とか終えました。十分な出来とは言えないところもあったのですが、これも実力のうちということで観念して、えいやっと提出しました。
藤本徹, Smith, B. K. (2009.9) 「歴史探究学習プログラムにおける物語型教授エージェントを介した学習支援方法の研究-デジタルゲーム設計手法とオンライン学習環境設計の接点-」日本教育工学会第25回全国大会(課題研究), 東京大学
藤本徹 (2009.9) 「オンラインゲームの教育利用:実践上の課題」日本教育工学会第25回全国大会(一般研究), 東京大学
 課題研究発表は「ゲーム・シミュレーションを利用した教育:現状とこれから」というテーマのセッション(セッションテーマ概要)なので、教育工学分野の研究者の方たちとこのテーマでじっくり議論できるので楽しみです。内容はPCカンファレンスで発表するのと同じ研究からですが、PCCの方が教科教育寄りの内容で、こちらでは教授エージェント研究寄りの内容にしています。
 一般研究の方は、一昨年から昨年にかけて行ってきた「大航海時代オンライン」を利用した教育研究の実践報告的な内容です。着手してはみたものの、いろいろと制約があって博士論文を書くところまで持っていけなかった突っ込みどころ満載な研究ですが、議論するには面白そうな話題が豊富なので、あえてまな板の上に出してみようと思いました。今書き進めている学位論文の方がひと段落したら、こちらもきちんと整理しなおして論文にまとめたいと思います。
 今年は都内での開催ですし、学会員以外の一般の方も、このテーマに関心のある方はどうぞお越しください。
日本教育工学会 第25回全国大会(大会ウェブサイト
2009年9月19日(土)~ 21日(月)
会場:東京大学(本郷キャンパス)