東京工芸大学芸術学部アニメーション学科ゲームコースで担当している「シリアスゲーム論」の1回目の授業を行いました。授業は主に3年生が対象(3年生がコース1期生)で、ちょうど裏番組のない遅い時間帯のせいか、対象の学生の大半(50人くらい)が出席してくれました。
今回は初回なので、簡単なガイダンスと、ウォーミングアップとして「自分自身のゲーム経験を掘り起こす」ミニワークショップを行いました。帰国前後の研究の合間にバタバタと準備せざるを得なかったこともあって、ねらった通りの反応をしてくれるかヒヤヒヤしていましたが、学生たちの様子を見る限りでは期待した感じの反応をしてくれました。
コース主任の岩谷先生のリードもあって、リハビリゲームの例などみんなよく知っていてシリアスゲームへの関心は思った以上に高く、自分のゲームアイデアのネタを増やしたい、自分の幅を広げたいと意欲を持った学生たちの意気込みはこちらの期待以上でした。教える側としては張り合いがあって、かなり楽しめそうです。
これまで教育方法についていろいろと研究してきた身としては、いろいろ試したいアイデアがたくさんある一方で、面倒なお仕着せの学習を強いられるのが嫌いな性分なので、そういう学習者としての自分のテイストというか好みの部分を反映した授業作りをしていこうと考えてます。いろいろな面で初の授業なのでまだ手探りながらも、シリアスゲームについて見識をもったゲームクリエイターに育つきっかけを得てもらえるよう、いろんな工夫を取り入れながら楽しんで学んでもらおうと思います。