公衆トイレゲーム続き(シリアスなドイツ版)

 前のエントリーで紹介したベルギーの用足しゲーム、実はドイツ人エンジニアがすでにもっとまじめなテーマで取り組んでいるという情報があったので続報。
 ベルギーの「Place to Pee」ゲームの前のバージョンとして紹介したゲームは、実はドイツのフランクフルトで2年前から開発が進められている「The Piss-Screen」という別のゲームだった。
The Piss-Screen
http://www.piss-screen.de/
 このゲームは、飲酒運転の増加に対して、飲酒運転をしようとするドライバーにタクシーを利用するように勧めるメッセージを効果的に伝えるためにデザインされたゲーム。操作方法はベルギーのゲームと同じく、便器の左右に圧力を感知するセンサーが設置されていて、その感知具合で操作する。
 このゲームの内容は、飲酒運転防止の目的と関連したドライビングゲームになっている。用を足しながら普通のレーシングゲームのように車を操作して、用を足し終わるとメッセージとともにフランクフルトのタクシー会社の電話番号が表示される。酔っ払っているとコントロールが甘くなってゲームの結果に影響し、それだけ事故りやすいということを伝えられるということらしい。
 ベルギーのエンジニアたちは酒飲みの思いつきの延長で出てきたようなゲームだったが、こちらはいたって真面目な動機で制作されている。普及しやすいように、普通のトイレにはめ込む形のセンサー付きパッドとして開発している。ウェブサイトには製作過程を紹介するメイキングビデオやブログもあって、細かいデザイン過程を紹介しているところにエンジニアたちのこだわりがうかがえる。YouTubeにもプロモーションビデオを載せている。
 

 この同じテーマのドイツとベルギーの二つのゲームを対比してみると、ここからも多くの示唆が得られるのだが、長くなるのでそれはまあそれとして、用足しゲームネタはこの辺で。