明日から再びアメリカへしばらく出かけてきます。今度は夏に本格的に帰国する予定で準備を進めております。
今回も日本にいる間にいくつか原稿を書きました。
まず、「テレビゲーム産業白書2008」に「欧米と日本のシリアスゲームの動向」と題した論文を寄稿しました。シリアスゲームの定義についての考え方、ニンテンドーDSの学習・実用系ソフトの販売データから読み取れる傾向など論じています。高い本なので、仕事でないと買えない感じですが、もし手にする機会がありましたらどうぞご覧ください。
財団法人デジタルコンテンツ協会の実施した「シリアスゲームの現状調査」の報告書でも、欧米のシリアスゲームの動向について書いています。こちらは、米国と欧州のシリアスゲームの動向を対比して、それぞれの特徴について論じています。この報告書は、教育分野、ゲーム業界の著名人へのインタビューなど、かなり読み応えのある内容になっています。報告書は同協会の会員の方や関係機関などに配布されるそうで、一般公開されるのかどうかを確認できていませんが、公開されたらまたご紹介します。
それと、秋頃出版予定の教育系の学術書にもシリアスゲームネタで1章書きました。こちらもお知らせできるようになったら詳細をご紹介します。
今回は博士論文研究のための活動にかなり時間を割いて、どうにか終わらせるメドが立ちました。論文とは直接関係のない活動を並行して進めながらの研究活動は遅々として進まず、やはりもう少しやりやすい研究をまとまった時間を集中してやるべきだったかなと反省しつつ、ここまで来てしまったからにはあとは何とか乗り越えるしかないなというところ。学位取得というのは、いろいろと制約が多い中で研究をやりきることに意味があるのだろうとつくづく思います。早く帰国後の活動に移りたいと気がせいているところでありますが、最後のもうひと踏ん張りでなんとか片づけてきたいと思います。