アマゾンの電子ブックリーダ「Kindle」発売

 Amazon.comのトップページを開くといつもと様子が違っていて、電子ブックリーダ「Kindle」の紹介文がトップに出ている。
 ワイヤレスで電子ブックをダウンロードして手軽に本が読める、薄くて軽い読書専用モバイル端末で、価格は399ドル。この端末の価格にネット接続料金(携帯電話のネットワークを使用)や登録料は含まれているようで、あとは新聞の購読や電子書籍などのコンテンツを個別に買って利用するスタイルらしい。
 アップルのIpodの書籍版のような感じで、アマゾンから直接電子ブックをダウンロードしてきて電子端末で読書を楽しむ新しいライフスタイル提案型の商品とも言えるが、レビュー欄に寄せられた消費者のコメントは賛否両論に分かれている。「こりゃすごい。絶対買う」というファンもいれば、「高すぎ。安けりゃ買う」、「こんな古臭い端末ダサくてつかえねー」といった意見もあって反応はまちまち。レビューというよりは、ただのコメント欄になっているが、アマゾンのこのクリスマス商戦の主力商品に対する消費者の声としては面白い。あと、商品ページではデモビデオも豊富に掲載されている。日本語の情報はIT Media Newsにでている。
 使い出したら便利な気もする反面、399ドルは高い気がするし、ワードファイルは読めてもPDFは未対応らしいのと、ファイルの転送関係もあんまり使いやすそうな感じがしない。紙媒体に対するニーズを完全にカバーして余りあるところまでいくには、あと何度かバージョンアップが必要そう。どうせならペン入力で自由に書きこみできたらいいのに、とかいろいろと欲も出てくるが、まずは重たい書籍を代替するところまでいけば上出来か。少しして値段も下がってこなれてくるころに購入を検討した方がよさそうな商品か。今のところ米国のみの発売とのこと。