おすすめの本:留学関連・その他

研究計画書の考え方―大学院を目指す人のために」 妹尾堅一郎(著)
 私の師匠妹尾先生による、大学院入試の研究計画書ガイドのベストセラー。多くの大学院で教科書として採用されており、早くも名著の風格が出てきています。大学院を目指す人には必読の一冊です。私も研究計画書のサンプルを執筆で協力しました。
The Goal: A Process of Ongoing Improvement(英語CD版)」 Eliyahu, M. Goldratt (著)
 この本の書籍版は日本でもベストセラーになっているので紹介するまでもないのですが、このCD版は書籍版を忠実にCD化していて、英語のリスニングにとても役立ちました。英語の勉強が必要なビジネスパーソンにおすすめです。(スクリプト付属ではないので、書籍版もあわせて購入した方がよいでしょう。)
アメリカ留学 公式ガイドブック〈2007〉」 日米教育委員会 (著), フルブライトプログラム= (著)
 アメリカ留学の準備から渡航後の必要情報が細かく紹介されていて、とても役に立ちます。後半は同じ内容の英語訳が載っているので、渡航後に使うときに、日本語での知識をいちいち英語に訳す手間が省けて便利です。これが一冊あれば、中途半歩な留学情報本にあれこれ手を出す必要はありません。

断絶の時代―いま起こっていることの本質」 P.F. ドラッカー (著), 上田 惇生 (翻訳)
 1969年に刊行されたドラッカー著作の新版。書かれてから30年以上経っているとは思えないほど、指摘されている内容は新しさを失っていない。教育に関してもかなりのページを使って言及されていて、基本的に30年前からほとんど進歩していないことがよくわかります。教育関係者は普段あまり手に取らない類の本ですが、読むと得られることが多いと思います。
組織の不条理―なぜ企業は日本陸軍の轍を踏みつづけるのか」 菊沢研宗 (著)
 太平洋戦争での日本陸軍の不条理な行動はなぜ起こったのかを、「組織の経済学」の枠組みを用いてわかりやすく分析した本です。理論的枠組を用いて社会の現象を分析するという点からもよい手本といける研究です。古典「失敗の本質」が掘り下げ切れなかったテーマをさらに掘り下げて分析しています。戦史研究や組織論に興味のある人にはもちろんのこと、日本の企業や官僚組織がなぜ愚かな過ちを繰り返すのかという疑問を持っている人にも良い知見を与えてくれると思います。