星占いに叱られる

 拙書の校正作業も今日でだいたい終わる。何度も読み返しているが、毎回何らかの直すところが見つかる。だんだん面倒くさくなってきて「もう降参、許して」と思ってネットで息抜きを始めようとした。グーグルのパーソナルページに星占いのコンテンツを登録していて、よほど暇な時しか読まないのだが、この時たまたま目に留まったので読んだ。すると次のようなことが書いてあった。

Gemini
May 21 – June 21
People should be willing to pay attention to what you have to say right now, so be sure to use this time to try to get your message across. Fine-tune the image that you want to present and then take the opportunity to promote yourself. This should be the key to achieving the greatest success for yourself right now.

 一言で言えば「メッセージが人々にちゃんと伝わるように時間をかけなさい。それはあなたの将来のために大事なことですよ」という内容。図星というかなんというか、今まさにサボろうとしていたところを見られてたようなことが書いてある。これでサボるのはなんだか罰当たりな気がして、少し丁寧に仕事をした。
 こうして今したためている大事なメッセージも、来月には世に送り出される。うまく人々に伝われば、わざわざお告げをよこしてくれたお星さまにも感謝しないといけない。などと考えてしまうのは、アメリカでは毎年クリスマスに必ずテレビで、フランク・キャプラの映画「It’s a Wonderful Life (素晴らしき哉、人生)」を何度も放送(しかもケーブル局でなく主要ネットワーク局のゴールデンタイム)していて、何気にテレビをつけてやっていたらつい最後まで見てたりするからかもしれない。紅白を見ないと年越し気分が高まらない日本人がいるように、これを見ないとクリスマスを迎えた気がしないアメリカ人もいるくらいのクリスマス定番映画になっている。在米5年目にもなると、そんな気分を少し共有できてくるのは面白い。