Wii 初日の様子

 Wiiを入手して、さっそく人々とゲームの関係の変化を目の当たりにしている。
 箱を開けてセッティングしてみると、ゲーム開始までほとんど混乱する要素が無く、シンプルなインターフェイスでネット接続もすぐにできた。リモコンの感触がよく、魚が釣れた時のようなリアクションが妙に心地よい。同じバイブ機能でもPS2のコントローラーの震えとはだいぶ違う感触だ。
 買って来た日の夜にはさっそく30代男が3人で酒を飲みながらWiiスポーツに興じた。タイプ的には私はカジュアルゲーマー、あとの二人はゲーム引退組である。「うぉっ」とか「うはっ」とか叫びながらすっかりハマっている。そのうちMiiで自分の似顔絵キャラクターを作れることに気づいて没頭し始める。あーでもないこーでもないと、お互いの顔を凝視しながら各々のキャラクターを作り合った。そしてゲームを再開してしばらく遊んでいた。テニス、野球、ボーリング、ボクシング、ゴルフとも、すぐ楽しめる上に、ほどよく難しいところがよい。トレーニングモードではまた違ったゲーム体験ができる。リビングに設置して自由にプレイできるようにしたら、ルームメイトはボクシングをやり過ぎて「筋肉痛が痛い」とぼやいていた。
 うちでの出来事もそうだが、You TubeでWiiを検索すると、ばあちゃんと孫が遊んでいるところや、奇声を発しながらリモコンを振り回すおねえさんなどたくさん出てきて、みんなWiiでいかに盛り上がっているかを伝えたくなっているようだ。まさにWiiが狙いとするところのゲームをしない人やゲームを引退した人々が手にとって遊んで、その輪が広がっていっている。店に買いに来た人たちも、少し前は子どもに買い与える風な顔をした親ばかりだったが、クリスマス明けの時には親たちもすっかり一緒に遊ぶ気で買いに来ている様子だった。DSの売れ方もすごいが、Wiiは立ち上がりから全く人々の動きが違っていて、すでにDSよりもはるかにすごいことになっている。これからゲームのラインナップが増えていって、1年後ぐらいに人々のゲームに関わる行動がどう変わっているのかがとても楽しみだ。