晩ご飯時に、何となくテレビのチャンネルをザッピングしていたら、ゴルフチャンネルで全米女子プロ選手権の二日目をやっていた。宮里藍がスコアを伸ばして首位タイにつけ、ちょうどホールアウト後のインタビューが始まるところだった。インタビュワーが冒頭で気遣って、通訳無しのインタビューは3回目ですか、という質問から入っていたが、彼女の受け答えはたいしたもので、(米ツアー参戦前にどうだったかは知らないけれど)、英語でのコミュニケーション力は相当に高まっている様子だった。決して難しいことは言っていなくても、期待される答え方をしていたと思う。
彼女の受け答えを聞いて感じたのは、彼女は英語を使いながら身につけていて、変に頭でこねくり回して学ぶんでなく、耳から吸収したもので消化できたものを使っている感じで、そのため発音もよかった。
若いので吸収が早いということもあると思うけど、彼女の場合、多分に英語力というよりは、コミュニケーションに対する姿勢からくる面が大きくて、英語ができるというよりは、人の話を聞いて、きちんと自分の言葉で答えようする意志や態度からきているという印象を受けた。別の言い方をすれば、英語に対するコンプレックスがない、ということによる面が大きいと思う。逆に彼女の英語について、すごいすごいともてはやす日本のメディアの様子は、英語コンプレックスの裏返しな気もする。
彼女自身、言葉の壁を意識しているそうだが、単に日本ツアーで強くなるための修行やハク付けとして米ツアーを捉えるのでなく、本格的に自分のフィールドとしてやっていこうと考えているところで、英語に対する姿勢や準備も他の日本人プロ達と違っているように思う。
周りから入ってくる英語は、いわゆるホンモノの英語であって、コミュニケーションをとるには自分もスキルを身につけなければならないという環境は、言うまでもなく英語を学ぶにはよい環境だ。その中でわからないことを気兼ねせずに聞いて、次々学んでいくのが一番はやい。彼女はキャディーや周りのプロたちからそうやって学んでいるらしい。
そういう環境があるとしても、英語でコミュニケーションすることが自分にとってどれだけ必要で重要なことかを認識しているかどうかで、その環境の活かせ方も変わってくる。また、そういう環境がなかったとしても、目的意識が高ければ、自分で環境を作り出す方向に動くことは可能である。
人に教材を与えてもらった範囲で受身に学んで、できるようになってから使おうという姿勢では、環境があろうとなかろうと学習成果はなかなかあがらない。趣味のお勉強であればそれでも構わないし、英語教育をビジネスにする人たちは、英語ができない人ができないままで学び続けてくれる方が好都合な面があるので、英語ビジネスのマーケティングの売り文句は、100%鵜呑みにはしない方がよい。
自分に必要な英語力というのは、目的に応じてそのレベルや内容が変わってくるので、それを身につけるための学習環境も、そのニーズに合わせて自分仕様に組み立てていくことが必要になってくる。人にお膳立てしてもらったレッスンや、市販の教材だけでは、自分のやりたいこととずれが出てくるのは必然で、そのずれをどうやって調整するかを考えていくことが、自分仕様の環境作りの第一歩となる。
—
ところで、この全米女子プロは上位に韓国勢が目立っていた。優勝した朴セリを筆頭に、上位に韓国人プロが数人、タイガーウッズ並みの注目を集めている16歳のミッシェル・ウィーも韓国系アメリカ人だ。ESPNの中継を見る限りでは、韓国勢はすっかり米女子ツアーの主力選手として扱われていた。その中で、宮里もアメリカでのメディア受けがよい様子で、この調子で行けば米ツアーの人気選手として活躍できそうな勢いだ。停滞気味の日本男子ゴルフの方も、丸山茂樹選手に米ツアーでがんばってもらいたいなと思う。
ご無沙汰でーす。お元気ですか。
あいちゃんの活躍は同じ県人(笑)として、とてもうれしく思います。こちらのテレビで見る機会が全くないので、英語を話す彼女の姿を見たことがないのですが、ぜひ見てみたいです。
私も彼女を見習わなくては・・・(汗)
(最近、すっかり緩んでいる私→35歳超えると発音治らないとあきらめている→相手が「は?」と言っても強気な姿勢で話すくせがついてしまった)
> きのこさん
きのこさんもお元気ですか?
あいちゃんもきのこさんも沖縄風?な顔の雰囲気がありますね。
英語は若いうちにやった方がいいなとつくづく思います。
僕ももう伸び止まってます(笑)。。
もうわざわざトレーニング受けない限り、
自然には容易に吸収できない気がしてます。
でもがんばりましょう!