学会二日目

 時差のため、朝はやたらすっきり起きれる。ホテルの朝飯はコンビニおにぎりやクロワッサンなどが食べ放題なのがありがたい。安いインスタント味噌汁もやたら美味く感じる。夕飯と違って、朝は胃腸も目覚めているので、朝からおにぎり三つにパン二つも食べて、朝一の発表に向けて体調も万全である。自分の発表をやったあと、後半のセッションの座長をやらないといけなくて、座長担当の4件のうち3件は英語セッションだったので、質問が出ないことを想定してちょっと予稿を読んで予習しておいた。しかしぼやぼやしていて、いざ出かけてみると、バスだと間に合わないかもしれない時間になってしまっていて、やむなくタクった。余計な散財をしてしまってやや気分が曇った。


 ともあれ、無事に15分前に到着し、トップバッターの自分の発表は滞りなく終わった。オンラインゲームの世界の学習コミュニティの状況が、eラーニングのデザインに参考になるという話だったのだが、テーマのキャッチーさに、お世辞でもとりあえず皆さん面白いねと言ってくれていた。研究はそんなに深いところまで行ってないので、とりあえず面白がってくれればそれでよいのだけど、15分ぽっちでは深いところまでやっても説明できんなと思った。たぶんその段階になったら、もっとしっかり時間をくれる査定つきの学会の発表や論文誌を目指すということになるのだろう。日本の学会での顔見世興行としてはこんなところか。相変わらずプレゼンのトークに魂が乗ってないのと、質疑応答の切れが悪すぎるのが課題である。
 セッション後半は座長としての出番だった。後半の一つ目の、座長をご一緒した長岡科学技術大の植野先生の発表は、さすがに安定感があったので何も困ることはなかったが、英語セッションになると案の定、ザーッと人の波が引いていき、発表後の会場からの質問もゼロだったので、座長質問でお茶を濁した。アジアからの留学生たちがせっかく発表しているのに、質問なしではなんだか申し訳ないし、ただタイムキーパーと進行役をやるだけでは座長とは言わない。まあ、持ち時間も少ないので、発表者とお互い微妙な英語でやり取りをしている間に時間も過ぎていってしまい、たいしたこともなかったのだが。
 今日の個人的に一番興味を持った発表は、(途中からしか聞けなかったが)早稲田の向後先生の発表だった。研究者間の議論を深めるネタを提供する内容で、その後もずいぶんその話で盛り上がったし、プレゼンの構成についても考えさせられた。あと、ポスターセッションで、オンラインRPGを使った教材開発の発表をしている院生がいて、それも結構気に入った。その有効性の是非はともかく、面白いゲームの使い方のモデル(ゲーム要素をだんだんと減らしていって、普通の教材でもモチベーションを保てるように学習者を慣れさせる学習+先に修了した学習者が後の人が学ぶところに介入)を組んでいるのに、修士論文で一部分を開発して実験して終わりだと言っていた。せっかくの面白い研究なのに、途中でやめてしまうのはもったいない。教育ゲーム開発を研究室のメインプロジェクトとして継続的にやろうというような研究者が何人もいないのが残念である。
 夜は繁華街の香林坊にあるホテルへ移動して全体での懇親会。なかなかのご馳走だった。今日は時差ぼけ状態の体調もほぼ解消したのに加え、座長用の寿司弁当が上品過ぎて、あっという間に腹が減っていたのと、料理自体かなりのご馳走だったので、しっかり食べて楽しんだ。この二日間、熊本大の北村さんのおかげで、学会の偉い人たちにはだいたい挨拶できたし、若手のシャープな研究者の方々とも話す機会を持つことができた。仕事も終わったし、学会参加にも満足したので、最終日は参加せずに、早めに切り上げて東京へ向かうことにした。

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