記憶に残る学習体験

 ようやくプログラミングの課題が終了。ゲームの画面に敵の位置を示すレーダーを表示して、あれこれ工夫せよという課題だったのだが、ベクトル計算やら機能の追加やらややこしいことが多くて苦労した。この苦労した、というところが学習体験において結構重要で、スムーズに学べるものは快適だけどもあまり印象に残ってなかったりする。思い起こせば、あとで振り返って記憶に残る学習体験というのは、必ずしも学習支援がきちんとデザインされてなくて、むしろいい加減で、途中で試行錯誤を余儀なくされつつ、どうにかゴールまでたどり着いた、というものであることの方が多い。やってる途中はすごい苦痛なんだけども、最後がうまく行けばいい経験をしたとポジティブな印象が強く残る。でもこのアプローチはリスキーで、最後にうまく行かなかった場合、強烈なマイナスの学習体験として記憶に残る可能性も高い。いわゆる結果オーライに頼った教育手法だが、いい先生といわれている人がやっているのは、この結果オーライ依存型だということが案外多いように思う。