2005年を迎えて

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
新年を迎えたので、昨年の総括と今年の指針など。



 2004年は個人的に大変起伏の激しい年だった。
 30代になって、人間的なキャパシティも少し拡がって、だいぶ生きやすくなったなと思ったら、さらなる試練に直面した。ここまで共に歩いてきた妻と別れを告げ、ここからしばらくは独りで歩いていくことになった。精神的な支えを失って、ここからどう生きていこうかと模索する日々が続いた。やるべきことはわかっていても、何かもう一つ、心が定まらない感じがして、勢いが出ないままで新年を迎えた。三十にして惑わず、という境地には程遠いようで、一つの前提が崩れると、安定とは程遠い状態になってしまう。でも、いろいろ考えるのはここまでにして、今はひたすら目の前の課題を一つずつ片付けていこうと思っている。
(追記:正しくは三十にして立つで、四十で惑わず、でした。まあ、もう少し惑っていてもよいのかなと)
 留学してきて、2年半ほどが過ぎた。今振り返ると、最初の頃はいったい何をやってたんだろうという気がしてくるが、それだけ今の自分が成長したということなのだろう。昨年の今頃と比べてもずいぶんと知っていることもできることも増えた。思えば、昨年の今頃はかなりメンタル的にやばかった気がする。一歩間違えればうつ病か何かになっていたかもしれない。どうにかそんな状態を切り抜け、研究者としての自分の旗を立てることができたところまでが昨年の成果だったと言ってよいだろう。これといって具体的な成果は出てないが、その下準備はだいぶ進んだ。自分のやりたいことを打ち出すことができ、それを面白いがってくれる人、賛同してくれる人、協力してくれる仲間を得た。大学院の仕事についても、自力でアシスタントのオファーをもらえるようになった。自分の力を他者から評価されるようになったのは素直にうれしい。
 今年は具体的なアウトプットを出す活動に主軸をおきたい。論文執筆、翻訳活動、開発プロジェクトを今年前半で始動させ、後半には形にしたい。細かい計画はおいおい考えるとして、これくらいの大雑把な方針のもとに、ひたすら仕事に励む方向で活路を見出したい。