6/24(木) ソフトウェアローカライゼーション

 Minitab日本語版開発プロジェクトのミーティングに出席。ソフトの翻訳は外注でやっているのだが、細かい修正やマネジメントの意思決定はアメリカ人だけでやっている。今日は日本のコアユーザーから届いた試用後のフィードバックをどう扱うかという話だった。会社には日本語がわかるのは私ともう一人プログラマの日本人がいるだけで、他の人は読み書きも全くできない。なので、複数の改善要望の中でどれが重要で優先順位が高いかなど、判断はかなり困難である。しかしあと少しでリリースというところまでこの体制でたどり着いている。自分が知らない言語のソフトを作ることを考えると、翻訳自体は誰かがやってくれるにしても、面倒な仕事が多いのは容易に想像がつくので感心させられる。特にこのMinitabは、品質管理手法のシックスシグマに使うソフトなので、その品質が低いのではお話にならない。そのため品質管理部門でスタッフがチームになって綿密なテストをやっている。どのタイミングでテストを終えて次の段階に進むか、またどの作業を優先的に進めるかといったことはプロジェクトリーダーが判断を下す。ソフトウェア開発の現場自体、今まで見たことのなかった世界であるうえ、ソフトウェアのローカライゼーションの過程は全く未知の世界だった。こんな風にやってるのかぁといちいち感心することばかりである。