5時前に起床し、少し仕事を進めてからカンファレンスへ。会場ではワイヤレスLANが自由に使えるのでパソコンを持参し、セッションの合間にも作業をすすめた。日本時間の金曜に送る予定が、少し遅れてしまったが、とりあえず調査報告の仕事は一区切り。あとは資料の整理と、多少の補足修正を残すのみとなった。
セッションは朝から夕方までみっちり入っていて、プロジェクタのセッティングで困っているプレゼンターを助けながら、興味のあるセッションに参加した。ラウンドテーブルセッションというのがあって、広い会場に8人がけの円卓テーブルが8つくらいあって、それぞれにプレゼンターが座って、そのテーブルに来た人にプレゼンするというものだった。BYUというユタ州の大学からきたインストラクショナルデザイナーがシミュレーションゲームの要素を取り入れたCD-ROM教材を紹介していた。教材はよく作りこまれていて、化学実験室をリアルに体験できしながら、必要な解説が入るというものだった。開発期間は1年半と長めだが、開発費も5万ドル程度と比較的抑えている。興味があったのでいくつか質問したが、あちらの方はこちらにあまり関心がなさそうでいまいち反応が悪かった。質問の表現が悪かったのか、あるいはあまりアジアの若造には興味がないといった感じの反応で、ちょっとがっかりした。
この日の夜はAECT会員全体のレセプション。同じプログラムの中国人Joyと一緒に出向いていったら、食べ物の前は長蛇の列になっていた。ようやくこのレセプションではうまいものが食べられるとほっとしたのだが、やはり飲物は有料バーだけ。ビールを買って飲んだが、テーブルの他の人は誰も飲物をとらずに食べていて、ちょっと異様な感じがしたが誰も気に止めるでもない。Joyに話したら、これはアナハイムでのカンファレンスの特徴かと面白がっていた。彼女は暖かい飲みものがほしくてホテルの係にお湯を頼んで飲んでいた。さすがに頼んだら出てくることはわかったが、普通は水ぐらい各テーブルにおいて置くものだろう。
みんながひとしきり食べたところで、ステージでは白人お姉さん3人組の歌謡ショー。かなりオールディーズなノリだった。あとはバンド音楽と抽選会を交互にやりながらみんなでわいわいやるという感じだった。日本の学会レセプションはほとんど出たことがなくて、とりあえずみんな酒を飲んでばっかりのようなイメージがあるのだが、実際はどうなんだろう。
途中で、韓国教育工学会から訪問団が来ていると紹介された。今回も韓国人参加者が多くて、学会員募集のプロモーションブースを出しているくらいの熱心さだ。この分野では、かなり韓国に先を越されている気がする。今日は10時半ごろ退散して、早めに休んだ。