晩飯がてらなにげにテレビをつけると、NBCで新番組「トミー・リー大学へ行く」をやっていた。トミー・リーは、ロックバンド、モトリークルーのドラマーで超有名ロックスターである。その彼がネブラスカ大学に入学して、大学生活を送る様子を描いたリアリティショーである。パリスヒルトンの「シンプルライフ」と同系統で、世間知らずの有名タレントが苦労しながら何かにチャレンジする様子を面白がって見るための番組である。ロックスターのお間抜けぶりを見せるという点では、オジーオズボーン一家の家庭生活コメディ番組「オズボーンズ」とも同系統といえる。
この手の有名人の生活体験リアリティショーはあまり好きではないのだけど、トミー・リーはモトリークルーの頃に結構好きだったので、つい見てしまった。最近、彼の前妻パメラ・アンダーソンが、シチュエーションコメディドラマ「Stucked」で好評を博していたので、そういえばトミー・リーはどうしてる?、と思っていたらこのような形で出てきた。たぶんみんな少なからずそう思っているだろうから、タイミング的にはよい感じである。トミーは40過ぎでも色気のあるロックおやじで、歳を食っても華があってカッコよい。大学の授業でつまらなそうにしているところも、マーチングバンドのドラムがうまく叩けないところも、コインランドリーの使い方をルームメイトに教わっている姿も、笑える一方で絵になっている。スター性があるとはこういうことを言うのだろう。コメディドラマで成功したパメラアンダーソンに続いて、彼も新境地でファンを獲得しそうな雰囲気である。